「JAGAT大会2021」を開催

掲載日:2021年10月7日

昨年2020年度はコロナ禍に反発して、意識的にオンラインイベントをやり過ぎてしまった。その反省もあり2021年度は絞ったのだが、秋になりJAGAT大会の季節が来てしまった。

当初の予定では2021年11月25日に椿山荘で開催する予定だったが、リアル開催は今年も断念し、JAGAT近畿大会とJUMP(JAGAT地域大会)も統合した形のオンライン開催(実施日11月25日は変わらない)に決定した。JAGAT大会の内容をご案内させていただく。

例年のJAGAT大会は基調講演にJAGATからの報告をプラスして行うのだが、JAGAT大会2021はpage2017の基調講演でお願いした米国のダイレクトマーケティングの大家であるロン・ジェイコブス氏に「アフターコロナを見据えた印刷業界」をテーマに基調講演をお願いした。そしてその講演に対して論客&JAGAT関係者でデュスカッションして、理解を深めるというコンテンツでまとまった。

第一部としてロン・ジェイコブス氏の講演を行ない、第二部としてその講演を掘り下げる内容のディスカッションを行う。スピーカーはいつも鋭い視点で突っ込んでいただく元花王の本間充氏、ジェイコブス氏の会社で働いていた経験もお持ちで、米国事情もよく分かっているフュージョンの谷田貝正人氏、そして少々口を挟む司会役としてJAGAT専務理事の郡司が様々な方向からジェイコブス氏の講演を掘り下げたい。「日本なら?」も独自の視点からの考察で、大変興味深い内容になることは請け合いだ。

ジェイコブ氏のマーケティング知識は「ザ・マーケティング」の著者でもあるので太鼓判なのだが、理論だけではなくDM等の企画・実ビジネスにも関与しているので、実践ノウハウにも豊富な経験をお持ちの世界的第一人者だ。

 

 

「アフターコロナで、印刷業界がどのようなことになるのか?」については誰も分からないが、米国は日本の十ヶ月(最低でも半年)先を行っているので、この混沌としたコロナ禍の状況だからこそ米国の例を冷静に分析し対策を考えるというのは、大変価値のあることだと思っている。

第三部はJAGATの塚田司郎会長(錦明印刷社長)、JAGATの網野勝彦副会長(研文社社長)、JAGATの花井秀勝理事(フュージョン会長)で日本の印刷会社はどうしたら良いのか?という実務的なディスカッションを行いたいと思う。

これが最初に企画した王道の内容で、ジェイコブ氏の話は大変興味深いのだが、これだけオンラインセミナーが多くなってしまうと慣れすぎてしまい、英語で四十分以上続けて聞くのが辛くなっているのが正直な所だ。オンラインセミナーをやり始めた頃は皆さん緊張してセミナーを聞かれていたのだが、メリハリをもっと付けないと脱落者が多くなってしまうという意見が最近多く聞かれる。

そこで今回は工夫して、前述した順番をもう少しひねって組み立てることにした。ジェイコブスさんの講演を前半(導入部)、後半(事例中心)に分けて、第二部の掘り下げセッションも二つに分けて前半掘り下げ、後半掘り下げというようにして、前半部分をジェイコブス氏講演と前半ディスカッションを一部としてまとめ、後半を二部として講演+ディスカッションのセットで行うことにする。皆さんが聞きやすいインパクトのあるコンテンツに編集するように工夫してお届けしたい。

JAGAT大会でアフターコロナの印刷業、これからの印刷業(afterではなくwithコロナで考えなくてはいけないかも?)のポイントを共有し、page2022で結論を導き出したいと思っている。「アフターコロナこそマーケティング力が重要だ!」と声を大にして訴えたい。最後に今回のジェイコブス氏講演にはフュージョン株式会社の多大な協力をいただいていることに感謝する。

(専務理事 郡司 秀明)

リンク:オンライン『JAGAT大会2021』特設ページ