新企画ゾーンを活用して新たなチャレンジを

掲載日:2021年12月23日

page2022(2022年2月2日~4日@サンシャインシティ)において、マーケティングの理論を体現する様々な企画を用意した。

JAGAT大会のキーフレーズにあえて盛り込んだ「今こそマーケティング!」

11月25日にオンラインで開催した「JAGAT大会2021」は250名近い方にご参加いただくことが出来た。内容としても特にディスカッションに重きを置くべく、講演部分を2つに分け、それぞれに解説とディスカッションを加えて2部構成とした。アメリカの事例を聞いて終わるのではなく、解説とディスカッションを経て、自社に置き換えて考えるきっかけにしていただきたいという想いから構成を変更したが、おかげさまで好評をいただくことができた。JAGAT大会2021のキーフレーズに「今こそ、マーケティング」としたが、ロン・ジェイコブス氏の基調講演を経てのディスカッションを通じて、今さらではなくマーケティングの必要性と重要性をかんがえるきっかけになったのではないか。

JAGAT大会で学びpageで行動に

そして考えて終わりではなく、行動に繋げていただくべく、page2022(2022年2月2日~4日@サンシャインシティ)において、マーケティングの理論を体現する様々な企画を用意した。
まず展示会場に「デジタルマーケティングサービスゾーン(仮称)」を設置する。pageイベントは第1回開催時から「機材展」と言う言い方はしておらず、何か新しいビジネスの種を見つけてもらうべく、カンファレンス・セミナーとセットで実施してきたイベントである。したがってマーケティングを市場の創出、顧客の創造と捉えて、幅広い業種から様々な製品、サービスを集める予定だ。すでにテレビCMを行っているデジタルマーケティング関連企業をはじめとして、多くの申込をいただいてはいるが、バラエティーに富んだゾーンとしてご期待いただきたい。

御社の未来を担う若手社員のチャレンジの場を

そしてもう一つ、印刷関連企業の新たなチャレンジの場を提供したいと考える。展示会場には、印刷会社のための出展ゾーンとしてpage2017から実施している「印刷パートナーゾーン」があるが、このゾーンに隣接して新たなゾーンを展開する。マーケティングは概念だけを学んでもあまり効果は無く、実務での試行錯誤が必須である。敏腕マーケターであればあるほどトライアンドエラー、そして「テストマーケティング」を繰り返し、最適解を見つけ出す。

JAGAT大会2021オンラインでは、これまでのJAGAT大会と同様に、多くの印刷会社の経営者様にご参加いただくことができた。ぜひ経営者の皆様には、自社の課題に落とし込んでいただくとともに、社歴の若い方に新規事業開発のようなチャレンジのきっかけと、それを実行に移すテストマーケティングの場を与えていただきたいと思う。展示会の良い所は、来場者と言う日々のビジネス、営業活動においてはまず出会うことのないはずの人々との出会いの場があることだ。社内で営業トークのロールプレイングを100回行うより、初めて出会うお客様と1回話をする方が、営業スキルは高まる。そして自分たちで考える自社ビジネスや製品の課題とは異なる、お客さん目線での課題を発見できるまたとないチャンスである。価格も人員も最小限に抑えたプランをご用意しているので、チャレンジいただきたい。

「リセット・ザ・フューチャー」に込めた思い

page2022のテーマは、中止となった前回page2021のテーマを継続し「リセット・ザ・フューチャー」とした。これは今の延長線上に見える未来をリセットして、ゼロベースで考えるべきという意味合いを込めた造語である。JAGAT大会2021オンラインに登壇いただいたロン・ジェイコブス氏は「page2017」の基調講演に登壇いただいているが、はからずもその時に思い描いていた未来と今では、全く異なるものになった。そしてそれはこれからも同様といえる。その時に重要なのが、これまでの慣例や既成概念と言ったものにとらわれないことである。コロナ禍を乗り越えつつある今だからこそ、若い力の新たな発想や行動力に期待しても良いのではないか。

今の17歳から26歳となる1995年~2004年に生まれた世代を「Z世代」と呼ぶが、この世代が他の世代と最も異なるのは、デジタルネイティブを超えた「スマホネイティブ」であることだ。物心ついた時にはデジタルが存在し、中高生でスマホを持ち、日々SNSからの情報のシャワーを浴び続けて育った世代の感性は、他のそれとは大きく異なる。そしてスマホネイティブだからこそのアナログ回帰の思いも強い。展示会と言うリアルの場を新鮮な場と捉えて生み出す新たな化学反応に期待してはいかがだろうか。

(CS部 堀雄亮)