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グラフィックデザイナーのためのDTP&印刷しくみ事典

発行日:2022年11月29日
著者:ボーンデジタル編集部
体裁:B5判 272ページ
定価:3,960円(本体3,600円+税10%)
発行:ボーンデジタル

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本書は2000年より毎年刊行されてきたムック『DTP&印刷スーパーしくみ事典』を一冊にまとめた書籍です。

印刷やDTPの分野は幅が広く奥が深い世界、長年築き上げられてきた知識や技術を体系的に網羅しました。内容は各分野のプロフェッショナルが執筆、豊富な図解とともにわかりやすく編纂されています。

本書の内容

■豊富なビジュアルで印刷の仕組みを徹底解説
本書のために書き起こされたCGによる美しいビジュアルで、印刷機の内側からインクが塗布されるしくみまでがわかります。DTPの分野では、パソコンやディスク、プリンタ、スキャナなどのハードウェアの内部構造を図解して解説します。さらに、グラフィックソフトウェアの使いこなし術、カラーマネージメントの運用やしくみについても学べます。
■ワークフローに沿った13章の構成で、仕事の流れがつかめます
プランニングから始まり、編集、レイアウト、組版、データフィニッシュ、刷版出力、校正、印刷、後加工・製本まで、順を追って体験できる構成になっています。新しい潮流のデジタル印刷、Web、電子書籍、クラウドのしくみも概説します。
■さまざまな印刷手法や、実践的な知識を学ぶことができます
代表的なオフセット印刷、デジタル印刷のほか、活版や箔押し、表面加工などの特殊印刷のしくみを解説します。印刷の指定に欠かせない用紙やインキについての理解が深まります。そのほか、ソフトウェアやフォント、著作権、エコロジーなど、現場で役立つ情報をまとめました。
本書は、普段見ることのできない印刷工場の機械や、デザイン処理など、さまざまな視点から印刷やDTPの醍醐味と面白さを伝えます。
この一冊を仕事場に備えておくことで、プロジェクトを円滑に進めるのに役立ちます。
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JAGAT印刷産業経営動向調査2022

本書は経営計画、設備投資、マーケティングに携わる経営者・スタッフ向けに最新データに基き分析結果をまとめた。経営・戦略・設備の視点から網羅的に調査して好評を博してきた。今回調査からは析項目に取扱率と需要見込みを加えたので、印刷会社が取り扱う製品・生産方式・付帯サービスの現在と将来性までが把握できるようになった。

予算策定、戦略検討、設備投資、市場調査などを考えるとき、印刷経営の将来を考えるとき、不可欠な一冊になっている。

 

 

発行:2022年10月3日発売
体裁:A4判・88頁
定価:一般15,400円(税込)JAGAT会員 7,700円(税込)

 

 

 

【本書の内容】
第1章 経営動向を読み解く
(1)業績分析
   ニューノーマルの印刷ビジネスモデル
(2)戦略分析
   価値変容と経営戦略転換の進展
(3)投資分析
   設備投資は活発、拡印刷の道を探る
(4)新技術・サービス分析
   オンライン校正の導入が加速し、動画制作が定着
(5)需要分析
   全体最適視点の事業戦略


第2章 参考資料
 (1)経営動向指標
 (2)月次動向:各種前年比推移
 (3)セグメント別経営指標(単純平均値・加重平均値)
 (4)経営戦略

 

 

『JAGAT 印刷産業経営動向調査 2022』記載内容の訂正とお詫び

 

印刷トップセールスマンの条件 改訂版

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営業マンに最も必要なのは情報収集力。基本的なマナーから見積計算、進行管理、マーケティングの基礎知識まで、トップセールスマンにとって必要なノウハウをコンパクトに集約。

 

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発行日:2022年4月(改訂版第3刷)
ページ数:180ページ
判型:A5判
著者:岩野 行雄
発行:公益社団法人 日本印刷技術協会 


定価:2,381円+税

CONTENTS

第1章 営業マンの任務

第2章 経営方針・経営計画および営業方針・営業計画についての理解

第3章 売上高目標・利益高目標の設定

第4章 会議・ミーティングへの参画

第5章 得意先への訪問活動

第6章 新規得意先の開拓活動

第7章 見積計算業務

第8章 入札業務

第9章 原稿受領・データ入稿チェック

第10章 進行確認と納期管理

第11章 校正受渡し

第12章 納品業務

 

第13章 外注管理業務

第14章 クレーム対策と処理

第15章 代金回収活動の実施

第16章 営業日報の作成と活用

第17章 商業印刷の企画制作

第18章 出版印刷の企画制作

第19章 印刷業界のソフト・サービス化

第20章 マーケティングの基礎知識

第21章 得意先に関する知識

第22章 営業話法に関する知識

第23章 セールスマナーに関する知識

第24章 営業マンの自己啓発

著者紹介
岩野 行雄(いわの ゆきお)

1938年、東京生まれ。学習院大学文学部卒。

1964年勤労青年教育研究会(現日本印刷技術協会の前身)入社。1967年社団法人日本印刷技術協会設立に伴い、同協会に移籍。西部支社長、常務理事等を経て1987年より専務理事に就任。経営・マーケティング・販売管理、管理・監督者教育、営業マン教育を主な担当分野とし、会員企業の指導・育成に当たっている。

著書として「写真平版作業手順書」「営業マンのためのカラー製版・質問と解答」(共に絶版)、共著として「印刷セールス日常百科」(絶版)「印刷業のための管理者実践コース」(いずれも日本印刷技術協会発行)。この他「印刷マーケティングセンスアップテキスト」(東京グラフィックサービス工業会発行)などがある。

 

在宅ワークは学びの機会~手軽に読める入門書で印刷技術・DTP基礎を再確認

JAGATが発行する初心者向け印刷、DTPの入門書として最適な2冊をご紹介いたします。
いずれも最新技術動向に対応し、オールカラーで豊富な図版とわかりやすい解説で構成しており、新入社員や内定者向けテキスト・参考書としてオススメしているものです。長期に渡るコロナ禍にあって、在宅ワークも余儀なくされる中、あらためて学習・復習の機会として紐解いてみてはいかがでしょうか続きを読む

在宅ワークは学びの機会~『新版DTPベーシックガイダンス』でDTP再入門

JAGAT刊『新版DTPベーシックガイダンス』は、最新の技術情報に対応したDTP入門書として今年(2021年)2月に発刊された。DTPエキスパートカリキュラムに準拠し、初心者向け受験参考書としても役立つ。長期に渡るコロナ禍にあって、在宅ワークも余儀なくされる中、あらためて学習・復習の機会として紐解いてみてはいかがだろうか。 続きを読む

DTP導入と印刷工程デジタル化の到達点

『新版DTPベーシックガイダンス 』を発刊

2021年2月、『新版DTPベーシックガイダンス~DTPエキスパートカリキュラム準拠』を発刊した。

本書は以前から販売していたDTPの入門書『DTPベーシックガイダンス』を改訂したものである。DTPに関する基礎的な知識にフォーカスし、豊富な図版を掲載、初心者にもわかりやすい言葉で解説している。

DTP導入と印刷工程のデジタル化

DTPは、Desktop Publishingの略で、日本語では「卓上出版」と訳されることが多い。
しかし、Desktopにはもう一つの意味があり、メニューバーやアイコンが並ぶOSの初期画面のことを指すことがある。つまり、DTPとは、PCだけでPublishing(出版)を完結することを表している。

国内でDTPが導入されたのは、1990年代である。欧米のアプリケーションが日本語化され、話題になった。しかし、当時はフォント環境やカラー品質などの出力環境に制約があり、誰もが使える状況ではなかった。ソフトウェアの完成度もけして高くなく、クラッシュすることも珍しくなかったのである。さらに、欧米発のソフトウェアは日本語組版レベルが低く、縦組みは非実用的であった。

雑誌などの定期刊行物や書籍、大量ページの総合カタログなどの制作工程で、DTPが本格的に採用され、普及したのは、2000年代の半ば頃だろう。この頃には、ネットワーク環境も整備され、一般のオフィスでもPCの導入台数が飛躍的に増えていた。ソフトウェアの完成度も高くなり、実用化レベルといえる。

DTPの普及と同時に進展したのは、印刷工程のデジタル化である。

DTP以前は、写真原稿(ポジフィルム)を製版スキャナーでスキャンし、CMYKにセパレーションしていた。1990年代には一般用のデジタルカメラが発表されたが、画素数も粗く印刷業務には使えないとされていた。その後、高精細・高品質化が進展し、2000年代の後半頃に主流となったのである。フィルムという中間材料や現像コストの存在が、デジタル化を後押ししたと考えられる。

印刷工程では、2000年前後頃にCTPの導入が進んだことで、フィルム製版やPS版に焼き付ける刷版工程が不要となった。同時に平台校正機が徐々になくなり、デジタルデータを出力するインクジェットプルーフなどに置き換わっていった。
さらには、Japan ColorやICCプロファイルを利用した標準印刷の考え方が広まることとなった。

印刷データ制作のデジタル化がほぼ完成したことで、電子写真方式やインクジェットなどの本格的なデジタル印刷機器の導入も増えていった。デジタル印刷機器が本格的に導入され始めたのは2000年代の終わりころではないだろうか。

このように、DTPが実用化されたこと、印刷工程のデジタル化が進んだことで、現在の印刷工程があるといえる。

DTP・印刷工程の基礎を身に付ける

DTPシステムが発展途上の時期には、トラブルを回避するための暗黙知やノウハウが必須であった。
また、毎年のように新しいデジタル技術が登場するため、最新の技術動向や知識をキャッチアップする必要があった。
そのため、DTPや印刷工程の解説書、用語集なども多数、発刊されていたのである。

現在は、DTP・印刷工程は成熟しつつあり、ワークフローの大きな変化を伴う技術革新は少なくなっている。

しかし、初めて印刷業界に関わった方、他の分野から印刷業務に関わるようになった方には、基礎的な知識をしっかり身に付けていただきたい。

DTPエキスパートエキスパート認証試験は、そのための手段としてたいへん有効である。多くの業界人がこの試験を通じて、幅広い知識を習得してきた。基礎的な知識を網羅することができ、印刷工程全体を見通す力を習得できる。

『新版DTPベーシックガイダンス』を通して、これらの学習を進めてもらいたい。DTPの経験者にとっても知識の再整理に役立つだろう。

(JAGAT 千葉 弘幸)