「工業統計表 概要版」に該当する「平成28年経済センサス‐活動調査」が9月25日に公表された。4人以上の印刷産業出荷額は1.1%減となった。(数字で読み解く印刷産業2017その9) 続きを読む
「出版・レポート」カテゴリーアーカイブ
印刷技術を核とする33社をリストアップ
現在編集中の『印刷白書2017』の上場企業分析では、社名もしくは特色に「印刷」とある33社を対象とした。売上高構成比を見ると、出版印刷、商業印刷を主力とする企業は少数派となっている。(数字で読み解く印刷産業2017その8)
上場印刷企業分析を30社で開始
印刷白書では2011年版から上場企業分析を行い、事業展開の特色と売上高構成比、個別業績による規模・収益性・生産性・安全性・成長性、連結業績による設備投資総額・研究開発費、キャッシュフローバランスなどを比較してきました。また、「印刷産業の経営比率と損益構成」のデータとして個別業績を利用しています。
2011年版で上場印刷企業をリストアップする際には、金融庁のEDINET業種の小分類における「出版、印刷、同関連産業」59社から28社(サンメッセ、セキ、トッパン・フォームズ、トーイン、三光産業、三浦印刷、光ビジネスフォーム、光村印刷、共同印刷、共立印刷、凸版印刷、図書印刷、大日本印刷、宝印刷、日本写真印刷、朝日印刷、東京リスマチック、ウイルコホールディングス、フジシールインターナショナル、プロネクサス、マツモト、ヴィア・ホールディングス、光陽社、平賀、廣済堂、福島印刷、竹田印刷、総合商研、以上EDINETコード順)、「紙、紙加工品製造業」から野崎印刷紙業、「その他の製造業」からカワセコンピュータサプライの合計30社を抽出しました。
2012年版では「運輸に付帯するサービス業」からアサガミ、「その他サービス業」からアイフィスジャパンの2社を追加し32社となりました。
ヴィア・ホールディングスが2013年4月に暁印刷を共立印刷に売却し、印刷業から完全撤退したことから、2014年版からは31社となりました。
2017年版では33社をリストアップ
EDINET業種は2013年度に稼働した次世代EDINETで廃止され、「日本標準産業分類」で定める33業種(東証33業種)が導入され、印刷業は「その他製品」に分類されるようになりました。
また、2015年7月にクレステック、2016年3月に中本パックスが上場し、印刷白書の上場印刷企業リストを更新する必要性が生じてきました。
そこで2017年版では、社名もしくは事業展開の特色に「印刷」とある33社を上場印刷企業として取り上げることにしました。2014~2016年版の31社との違いは、フジシールインターナショナル、三光産業を除外し、新たにナカバヤシ、中本パックス、古林紙工、クレステックを追加したことです。
印刷白書の関連資料「印刷産業の経営比率と損益構成」では、財務諸表(個別業績)から収益性、生産性、安全性等に関する財務指標を作成しています。今回は、個別業績に印刷事業が含まれない3社(アサガミ、日本創発グループ、ウイルコホールディングス)と、2017年5月29日に上場廃止となった三浦印刷を除く29社の個別業績を利用しました。
『印刷白書2017』は、『JAGAT50周年記念誌』と二分冊にして、2017年10月26日開催の「50周年記念JAGAT大会2017」で発表予定です。
限られた誌面で伝えきれないことや、今後の大きな変更点は「数字で読み解く印刷産業」で順次発信していきます。ご意見、ご要望などもぜひお寄せください。
(JAGAT 吉村マチ子)
印刷物は6年連続の輸入超過
貿易統計で印刷物を見ると、2005~2010年の6年間は輸出超過、2011~2016年の6年間は輸入超過となった。輸入先のトップは4年連続でシンガポール、輸出先は中国が不動の1位となっている。(数字で読み解く印刷産業2017その7) 続きを読む
『JAGAT DTPエキスパート認証試験スーパーカリキュラム第12版準拠』 正誤表
『JAGAT DTPエキスパート認証試験スーパーカリキュラム第12版準拠』に以下の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
記
本文中の注記号(*)は傍注を意味しますが、以下の用語には傍注がありません。
42ページ本文17行目 *ハウスルール
71ページ本文13行目 *ベースライン
71ページ本文14行目 *ドライバ
42ページ傍注1行目「バウハウス」
本文中には掲載されていないので、「バウハウス」の項を削除してください。
76ページ左下図「和文と欧文ベースラインを調整」
調整なしと調整ありの図が逆になっていました。次の図に差し替えてください。
141ページ傍注「慣用色名」1行目「168色」を削除してください。
144ページ本文下から1行目
(誤)Raは90以上 (正)最低Raは90以上
211ページ傍注1行目「サーマル方式」の説明を以下に変更してください(イラストは合っています)。
ヒーターの加熱でインク内に沸騰した気泡を発生させて、その圧力でインク粒をノズルから吐出する方式。
217ページ傍注9行目
(誤)IPS(アイエスピー〜) (正)IPS(アイピーエス)
241ページ傍注「リスクアセスメント」2行目
(誤)「保全性」 (正)「完全性」
JAGAT経営力調査における財務分析
JAGATが会員企業(メーカー等を除く)に対して毎年実施している印刷産業経営力調査は、調査結果を集計、分析して報告書としてまとめるだけでなく、回答企業に対して個別に結果をフィードバックしている点が大きな特徴である。
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2015年の印刷産業出荷額は9月公表予定
全産業・全事業所を対象とする「平成28年経済センサス‐活動調査」の速報が、5月31日に公表された。さらに、9月には工業統計の概要版に該当する集計結果が公表される。(数字で読み解く印刷産業2017その6) 続きを読む
印刷産業の得意先産業は変化しているか
産業連関表で印刷産業の販売先を見ると、その他の情報通信(出版、新聞など)は2000年から2005年に大幅に減少し、その後も減少傾向にあるのに対して、金融・保険・不動産は増加傾向にある。(数字で読み解く印刷産業2017その5) 続きを読む
印刷産業は1年間にどれだけ原材料を購入しているか
産業連関表で印刷産業の費用構成を見ると、材料費や同業者間取引は印刷市場の縮小を反映して2000年から2005年に大幅に減少し、その後も減少傾向にあるのに対して、商業(卸売マージン額など)は増加傾向にある。(数字で読み解く印刷産業2017その4) 続きを読む
キーワードはEvidence based
統計データから何を読み取るか、どのように利用するかは受け手の判断によるもので、目的に応じて自由に利用してほしい。(数字で読み解く印刷産業2017その3) 続きを読む
印刷産業の平均費用構成を見てみよう
「鉱工業投入調査」によれば、印刷産業の平均費用構成は、外注加工費が最も大きく、労務費/人件費、直接材料費の順となります。(数字で読み解く印刷産業2017その2) 続きを読む