資格制度」カテゴリーアーカイブ

【2021年3月14日開催試験】申請受付開始

2021年3月14日(日)試験は、新型コロナ感染対策に万全を期したうえで予定通り開催いたします。
(厚生労働省の「技能検定の実施に関する新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に基づきます。)
なお、今後政府発出の要請等に変更が生じた場合は、対応を変更する場合がありますことをご了承ください。

試験会場での感染拡大防止対応

  • 来場時の集中を避けるため、開場~試験開始までの時間に余裕をもって実施します。
  • 入場時に体温確認・手指消毒・マスク着用をお願いします。
  • 試験会場での座席間隔は1.5メートル以上とします。
  • 試験監督のアナウンス(発声)は最小限にとどめ、受験者席と距離を保ちます。
  • 試験会場では換気を行います。
  • 場合によっては、事前に体調管理表をご提出いただくことがあります。

受験申請後に感染に関する状況が変わった場合

体調にご不安がある・感染拡大が心配などの理由で受験を控えたい場合は
次回2021年8月開催試験へ振替いたします。
必ず試験当日までにJAGAT資格制度事務局までご連絡ください。
ご連絡がなく来場されない場合、または感染拡大に関連しないご自身のご都合で来場されない場合は、「欠席」扱いとなり次回への振替はできません。
悪しからずご了承ください。

JAGAT資格制度事務局

【クロスメディアエキスパート更新】企業一括申請Webフォーム

    団体一括申請企業情報

    企業名必須

    キギョウメイ必須

    窓口ご担当者情報

    部署必須

    役職

    姓名必須

    姓:

    名:

    フリガナ必須

    セイ:

    メイ:

    電話番号必須

    --

    メールアドレス必須

    ■申請者数必須

    〔クロスメディアエキスパート更新 1名:5,200円(税込)〕×

    ※申請者が11名以上の場合は、本Webフォームでは申請できません。企業一括申請案内ページに掲載の【11名以上申請用Excelファイル】に必要事項を入力のうえ、資格制度事務局までご連絡ください。

    更新者必須

    更新受験者【1】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【2】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【3】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【4】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【5】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【6】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【7】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【8】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【9】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    更新受験者【10】

    エキスパートID:

    姓:

    名:

    備考

    ※その他申請に際して特記事項があれば下欄にご記入ください。


    【知識確認】デジタルサイネージの進化

    次の文中の空欄[A]~[F]に入る最も適切な語句を、下記の[解答群]から選べ。

    デジタルサイネージとは、屋外や店舗・公共機関などに設置されたディスプレイ機器を使って情報を発信するシステムの総称である。近年は、ディスプレイや通信環境の進化、切り替え可能なコンテンツ配信、スマートフォンや顔認証技術などの双方向性によって、コミュニケー ションメディアとしても活用されている。

    現在のサイネージ用ディスプレイは、4K 対応のものも増えている。さらに、8K 相当のディスプレイや[A]曲面型ディスプレイを組み合わせた大型ビジョンも登場し、新設の商業施設やパブリックビューイングにも利用されている。また、ミラータイプや透過型ディスプレイもある。電源供給がなくても表示可能な[B]方式は、非常時や災害時用の告知手段として自治体で導入されるケースが増えている。

    インタラクティブなユーザーインタフェースとして、画面にタッチすることで表示内容を変更する方式や、スマートフォンで[C]を読み取りクーポンを取得できるサイネージもある。あるアパレル系小売店では、デジタルサイネージとスマートフォンアプリを連係させている。撮影機能付きのデジタルサイネージを設置し、その場で撮影した顔写真から来店客ごとのアバターを作り、店舗内の商品をコーディネートする。利用者はスマートフォンアプリで、店内のお気に入り商品の[C]を読み取りコーディネートするだけでなく、即時にオンラインストアでも購入でき、手ぶらで帰ることもできる。デジタルサイネージによって新たな顧客体験を創出する[D]型の次世代店舗として注目されている。

    さらに、最近では多言語AIサイネージも登場している。AIチャットボット、多言語の音声対話機能を搭載したサイネージ型[E]が、鉄道駅の構内ガイドのために設置されている。利用者の音声やテキスト入力に対して、画面上のキャラクターが応答し、施設の案内を行う。インタラクティブ、かつ多言語のコミュニケーションが可能、対象に応じた提案ができるだけでなく、[F]から消費者のニーズを分析できるというメリットがある。応用範囲は広く、今後、さまざまな場所で利用される可能性が高い。

    解答群

    [A] ①液晶 ②有機EL ③ミラー ④透過

    [B] ①バッテリー ②発電機 ③電子ペーパー ④液晶

    [C] ①QRコード ②ARマーカー ③製品タグ ④シール

    [D] ①B to C ②CRM ③IoT ④O2O

    [E] ①AIアシスタント ②顔認識技術 ③IoT ④One to One技術

    [F] ①VR ②ヘッドマウントディスプレイ ③ウェアラブル端末 ④蓄積されたデータ

    エキスパート資格者サイトリニューアルオープン

    資格者の登録台帳として長らくご利用いただいてまいりました「エキスパートWeb基本台帳」は、
    2020年8月より「新エキスパート資格者サイト」に移行となりました。

    新エキスパート資格者サイトへのログイン方法などは、下記よりお確かめください。

    ■ 新エキスパート資格者サイト ログイン方法のご案内■

    今後登録情報の確認・変更、更新申請、資格者優待申し込みなどは、新エキスパート資格者サイトマイページ上で行っていただけます。
    その他にも資格者向け各種最新情報等を発信してまいります。
    ぜひご活用ください。

    【知識確認】カスタマージャーニーマップ

    次の文中の空欄[A]~[D]に入る最も適切な語句を、下記の[解答群]から選べ。

    顧客が商品やサービス、特定のブランドなどに関わる際、認知・[A]・検討・購入などのさまざまな段階がある。ユーザーの行動と、それに紐づく感情・思考・不満(課題)の動きを時系列に可視化したものをカスタマージャーニーマップという。顧客の一連のブランド体験を「旅」に例えたフレームワークであり、顧客視点でこれらを把握することで、改善することが可能となる。

    ユーザーの行動の全体像を可視化することで、今まで検討していなかった顧客との新たな[B]を発見することできる。作成の際には「入力情報」と「出力情報」のプロセスをしっかり組み上げることが重要となる。入力情報とは取り上げる商品やサービス、それらの提供対象となる顧客像[C]の情報、スタートとゴール地点といった、マップを作成するための前提情報をインプットすることを指す。入力された情報をもとにマップを作成することで、顧客の行動や感情、接点が可視化され、施策のヒントが生み出される。これが出力情報ということである。

    意思決定プロセスが異なるB2BとB2Cでは、作成するマップは同じであってもプロセスは大きく違ってくる。例えばB2Cにおいて、顧客は自身を「特別な一人として扱ってもらいたい」と望んでいる。さまざまな接点において、顧客にそう認識してもらえるように感情の起伏や接点を設計する。

    B2Bにおいて、購買プロセスを進める意思決定には、最初に接点ができたキーパーソンの他に、企業の[D]、予算・コスト管理者、経営層、導入・教育部門など複数の部署や階層の人間が関与していることが一般的である。そのため、[C]の設定は複数人を対象とする。そして、キーパーソンがそれらの購買関係者と円滑なコミュニケーションを進められるように支援する。つまり、キーパーソン本人とキーパーソンがそれらの関係者から質問されることを区分してカスタマージャーニーマップを整理する。

    解答群

    [A] ①情緒 ②驚嘆 ③興味 ④喚起

    [B] ①コミュニケーション ②アカウント ③アクセスポイント ④タッチポイン

    [C] ①ライフスタイル ②パーソナリティ ③ペルソナ ④ID

    [D] ①社長 ②決済者 ③部長 ④経理

    エキスパート優待案内 2020年12月

    エキスパート有資格者の皆様に提供させていただく各種優待制度のご案内です。
    エキスパート資格取得・更新継続をご希望の方々に向け、各種ご優待をご用意しました。
    各特典ごとの申込期間内にお申込みください。

    模擬問題無料進呈特典

    【申込期間:2020年12月22日~2021年3月4日】

    ダブルライセンス取得推進特典

    受験予定者入手必須の模擬試験問題を無料にて進呈いたします。
    エキスパート資格者本人がもう一方のエキスパート資格を受験する場合、模擬問題を無料進呈
    (DTP有資格者:クロスメディア模擬問題進呈/クロスメディア有資格者:DTP模擬問題進呈)

    資格者紹介特典

    メディアビジネスの牽引役となるべきより多くの人材に対し、本試験を受験しやすい環境を提供するため、現役エキスパートの方のご紹介により受験予定の方に模擬試験問題を無料進呈いたします。

    ※お申し込み時点で最新の模擬問題をお送りします。

    ご注意

    お申込み方法

    下記申請フォームよりお申込みください。

    ▶【模擬問題無料進呈特典申し込みフォーム】

    💡資格者ご本人によるお申込みの場合、【新エキスパート資格者サイトマイページ】からもお申込みいただけます。

    新エキスパート資格者サイトログイン方法のご案内

    新エキスパート資格者サイトマイページ

    対策セミナー優待価格受講

    試験対策セミナーをお得な優待価格でご受講いただけます。
    ※有資格者ご本人がもう一方の資格の取得のためにセミナー受講される場合も優待価格で受講いただけます。【有資格者ID】欄に、既に取得している資格のエキスパートIDをご記入ください。
    お申込み方法等詳しくは、各対策セミナー案内ページよりご覧ください。

    【2021/1/16,1/23 オンライン開催】DTPエキスパート学科ポイント解説(全2日間)

    ●2021年1月16日(土)・1月23日(土)10:00~16:00


    一般価格:28,600円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):17,600円(税込)

     

    【2021/2/18 オンライン開催】課題解決のための『クロスメディアエキスパート論述対策講座』

    ●2021年2月18日(木) 10:00~17:30

    一般:14,300円(税込)
      ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者):9,900円(税込)

    【2021/2/27 オンライン開催】DTPエキスパート・マイスター実技ポイント解説(2021年1月中旬申込受付開始予定)

    ■ 2020年12月25日開催セミナーの好評リピート開催です。■

    ●2021年2月27日(土)詳細近日公開

    ※優待価格あり

    お申込み方法

    各対策講座案内ページのお申込みフォームにて、「優待価格受講」を選択のうえお申込みください。

    登録情報のご確認をお願いします

    • ご住所など登録情報に変更はございませんか?エキスパート資格者サイトでご登録情報をご確認ください。
      ※優待申し込みフォームで入力した内容は、資格者登録情報には反映されませんのでご注意ください。

    【カフェレストランチェーン(飲食サービス業】第30期クロスメディアエキスパート 論述試験(与件)

    状況設定

    • あなたは、首都圏にある中堅総合印刷会社のX社に勤務するクロスメディアエキスパートである。X社は、商業印刷物やSP企画・制作、Webサイトの構築・運用のサービスを顧客企業に提供している。X社にはデザイン制作、およびWebコンテンツや映像・動画の企画制作を専門とする系列子会社があり、グループ総従業員数は約270名である。

    A社提案プロジェクト

    • 神戸市に本社を構え、カフェレストランチェーンを展開しているA社は、X社が過去に取引を行った顧客企業である。同社のチラシ・パンフレット・メニューの製作やWebサイトの一部を手がけた実績もある。
    • 営業担当者より「A社は生活者との新しいコミュニケーション戦略を検討している」との報告があった。そこでX社では、営業部門や企画部門、制作部門に所属する数名で、A社提案プロジェクトを立ち上げることになった。クロスメディアエキスパートであるあなたは、本プロジェクトのリーダーを任命された。
    • X社は本プロジェクトにて提案書を作成し、2020年9月7日にA社へ提出する予定である。

    面談ヒアリング

    • A社について調査を進めたところ、X社の競合企業Y社がインターネットやSNSを活用した企画提案を行う準備をしているとの情報が入った。X社では、営業担当者が中心となり、社長と専務(兼経営企画室長)との面談(※ヒアリング報告書参照)を実施した。
    • A社は、コミュニケーション戦略を立案するにあたり、社外からの優れた提案を取り入れ、実施を検討する方針である。

    2020年8月22日

    A社ヒアリング報告書

    X社 営業部 第一課
    水谷 純一

    概要 A社からの提案依頼に伴う、ヒアリング調査
    日時 2020年8月18日 12時~14時(試食会を含む)
    対応者 森園社長、吉村専務(経営企画室長)
    内容 下記に記載

    1. 提案へ向けて

    • A社は、神戸市に本社を構え、京阪神のビジネス街を中心にカフェレストラン「グッドカフェ・アンド・グリル(GC&G)」15店舗を運営している。
    • A社は2018年に新たな事業モデルとして、店舗ブランド名を派生させた持ち帰り専門店「GC&Gホーム」をスタートした。既にビジネスパーソンに浸透したブランドの味を家庭にも広げたいという考えである。GC&Gで人気のあるサラダランチを中心に提供している。
    • 当初、試験的な意味合いで神戸市内、および大阪市内に各1店舗ずつを開設した。約1年半の試験期間を通じて、低コストで出店・運営できること、カフェレストランに比べて売上の波が小さいことなど、強い手応えを得た。
    • 2020年、この持ち帰り専門店「GC&Gホーム」を重点的に拡大する事業構想を発表した。今後3年間で「GC&Gホーム」を20店舗程度の規模に拡大する構想である。
    • 将来は「GC&Gホーム」を主要事業に据え、フランチャイズ化、全国展開することを視野に入れている。
    • 多くのファンとのつながりを重視し、新たな生活者とのコミュニケーション手法を確立したいと考えており、それに伴うコンテンツやメディア展開案を求めている。

    2. 施策の運営と実施効果測定

    • 週単位でメディア展開の実績を確認したい。
    • 可能な範囲でメディア利用者のレスポンスを把握し、厳選して活用したい。

    3. 想定予算

    • 印刷、Web制作費、ハードウェア、ソフトウェア、開発費などで、総額1,300万円以内を想定(初期費用のみ。サービス開始後の維持費は別途算定として構わない)

    4. 施策の実施期間

    • 2020年9月に業者選定。10月に要件定義と設計、11月~2月に準備、3月1日に一部施策開始、4月~9月末が本施策。全1年。8月に結果を評価し、翌年度計画を立てる。
    • 新年度に合わせ、4月からキャンペーンを本格展開したい。

    5. A社の創業とグッドカフェ&グリル(GC&G)

    • A社の創業者 森園祐司は、大学を卒業後に語学留学を目的として、カナダ西海岸のバンクーバーに渡った。その際に、ステーキハウス・チェーン店「The Keg Steakhouse +Bar」で2年間働いた。
    • そこは大人が集う雰囲気を大切にする店であり、ステーキだけでなく、サラダやデザートも定評がある。来客へのもてなしが徹底しており、客から食事ともてなしに感謝される働きがいのある店だった。また、昼食として提供するボリューム満点のサラダランチは、種類も多く森園のお気に入りだった。
    • 帰国後、知人の勧めにより、「パワーサラダ」専門店チェーンで働いた。パワーサラダはサラダランチの一つである。フレッシュで色彩豊かな野菜にフルーツを載せ、トッピングとして肉、ハム、卵、チーズ、豆腐、さらにアーモンドやくるみなどのナッツ類を添える。これが彩りのサラダボウルになる。
    • パワーサラダ専門店は、健康志向のファストフードとも言える。利用客は、流行に敏感で健康志向の高い女性や栄養が偏りやすい一人暮らしのビジネスパーソンが多い。
    • 森園は、2年間スタッフとして働いた後、店長を3年間、さらに複数店舗の管理をする本部スタッフ(エリアマネージャー)を2年間経験した。本部ではさらに業態開発として、新店舗開発、ターゲット層のマーケティング、経営戦略に携わる部門を経験した。
    • 森園は、業態開発を経験する中で自分の店を持ちたいと考えるようになった。カナダ留学時代に影響を受けたステーキハウスを念頭にしたカフェレストランの出店を決意。2003年、神戸市のビジネス街に「グッドカフェ&グリル(GC&G)」1号店を開店。その後、2019年までに京阪神地区の15店舗に拡大した。
    • GC&Gは店舗ごとに異なるテーマを持たせている。1号店は開放感あふれるオープンテラスとガラス張りの店内。貸し切りパーティーも開催できる。
    • 夜間の客単価は2000円〜3000円。メニューの価格帯はモーニング600円、ランチ1000円、ディナー2500円。
    • 全店舗で共通なのは、カナダで経験したような、大人がくつろげる空間を演出し、おもてなしを大事にした店であること。ローストビーフやサラダランチは特に好評で、人気メニューとなっている。また、サラダランチには自家製のパンがつけられており、高評価を得ている。

    6. GC&Gホームの事業内容

    • GC&Gホームは、郊外のベッドタウンに展開するパワーサラダの持ち帰り専門店である。既に有名となったカフェ&グリルと同じブランドの姉妹店であり、手軽に同じ料理を味わうことができる。
    • 持ち帰り専門店のため、店舗サイズはごく小さい。まず、神戸市内の商店街、大阪市北区の商店街に、各1店舗を出店した。
    • 商品メニューはサラダランチのみだが、トッピングやチーズ、ハム、ベーコン、タマゴ等を選択することができる。テイストに合わせたパンが付く。トッピングによって価格は異なるが、通常の販売価格帯は500~1000円程度である。
    • 当初は20代~30代の一人暮らしや、帰りが遅くなったビジネスパーソンの利用を主に想定していた。また、栄養バランスに優れることから、ジム通いの人なども望めると考えていた。実際には、予想以上に家族用の購入が多く、売上実績も好調である。
    • 自前の宅配設備や人員、Webオーダーシステムは、コスト負担が大きくなるため用意していない。オンラインデリバリーサービスと契約し、宅配注文の要望に応えている。
    • 将来はフランチャイズ化し、ブランドの浸透と全国展開を想定している。

    7. GC&Gホームの販売促進

    • GC&Gホームの出店時には、近隣地域にクーポン付きチラシを数回、ポスティングにて配布した。折込みチラシは、単身者や20~30代にリーチしにくいため、実施していない。
    • A社の企業サイトでは、GC&Gのコンセプトや理念、創業ストーリー、イベント案内や報告を掲載している。GC&Gホームの出店時に新たなGC&Gホームのページを制作し、コンセプトやメニュー構成・魅力をアピールしている。現段階では事業規模が小さいため、Web広告等は実施していない。
    • 既存のGC&Gファン、GC&Gを利用し気に入ってくれた人たちが、自宅近くでサラダを買って帰るような導線を作りたい。
    • これまでに正式な会員登録制度は導入していない。紙製のスタンプカードに500円購入ごとにスタンプを押し、20個のマス目を埋めると500円引きとする制度がある。
    • GC&Gが始めた持ち帰りサラダランチとして、地元の雑誌・フリーペーパー、および地元TV局の取材が数件あった。一時的に行列ができるなど、TV放送後の反響は大きかった。

    8. 食品宅配・持ち帰り市場

    • 食品宅配・持ち帰りを総称して、中食(なかしょく・ちゅうしょく)と呼ばれている。外で食事する外食、および家庭内で調理した食事を表す内食に対して生まれた言葉とされ、家庭外で調理された食品を家庭内で食することを指す。コンビニが広まった1980年代頃から使われている。
    • スーパーやコンビニ、デパ地下等で販売されている総菜やおにぎり、弁当の他に、宅配ピザや宅配寿司、ベーカリーなども含まれる。共働き、単身世帯の増加や高齢化の進展に伴い、中食市場は拡大を続けている。
    • 近年、オンラインデリバリーサービスが急成長し、中食市場の拡大を加速している。インターネットで提携レストラン等の注文を受け、宅配サービスを行う。
    • ユーザーにとってはさまざまな店舗の注文を手軽に行え、自宅まで配送してもらえること、店舗にとっては新たな人員やオーダーシステムを用意することなく、宅配サービスに参入できるという利点がある。
    • 代表的なオンラインデリバリーサービス「出前館」は、現在全国約2万店舗以上と提携している。また、2016年に日本に上陸した「Uber Eats」もパートナー数1.4万店舗以上と急成長を続けている。

    9. A社の競合

    • 外食サービスを展開する大手企業のB社は、「フィッシュ&ライス」を立ち上げ、食品宅配サービス市場に参入している。近畿地区で約50店舗を展開している。
    • 「フィッシュ&ライス」では、魚と米を手軽に味わえる商品を、500円から800円(税込)で提供しており、20~30代から50~60代など幅広い生活者層に人気がある。
    • 店舗での商品受け取りには、割引特典を実施している。
    • 月に1度、クーポン付きの新聞折り込みチラシを配布している。また、コーポレートサイトのほかソーシャルメディアを活用してメニュー構成などをアピールしている。主要放送局によるテレビCMも頻繁に発信している。

    10.  今後について

    • GC&Gホームのブランドを定着するには、店舗の拡大の他に、季節や街の行事・イベントに合わせたキャンペーン実施が重要と考えている。また、顧客参加型のキャンペーンイベントも実施したい。SNS等を通じて、これらの情報をファンと共有する方策を考えたい。
    • GC&Gホームの事業では、豊かな食生活を大切にすることと健康志向をアピールすることが不可欠である。継続的な接点を築き、これらを踏まえた顧客コミュニケーションを実現したい。


    A社の概要

    【基本情報】

    • 法人名:株式会社A
    • 設立 :2003(平成15)年
    • 従業員:250名(うち正社員60名)
    • 資本金:8千万円
    • 売上 :11.5億円(2020年3月期)
    • 本社所在地:兵庫県神戸市
    • 役員  :代表取締役 森園祐司 専務取締役 吉村慎之介 常務取締役 長崎佳織
    • 事業 :レストラン、および持ち帰り専門店の運営

    【企業沿革】

    • 2003年 神戸市にカフェレストラン「グッドカフェ&グリル(GC&G)」1号店を出店
    • 2005年 大阪市北区に「GC&G」2号店を出店
    • 2018年 京都市下京区に「GC&G」15号店を出店
    • 2018年 持ち帰り専門店「GC&Gホーム」1号店を神戸市内の商店街に出店
    • 2020年 「GC&Gホーム」拡大の事業構想を発表

    【経営理念】

    • 食のおもてなしによって、豊かな社会に貢献する。

    【社長プロフィール】

    森園 祐司(もりぞの ゆうじ)
    1993年にD大学経営学部を卒業。
    大学卒業後、カナダのバンクーバーに語学留学。
    帰国後は、外食・フードデリバリー産業に携わる。
    モットーは「常に感謝を忘れない」。趣味は、レストラン巡り、釣り。

    【A社 損益計算書】

    単位:千円 

    決算年月2019年3月2020年3月
    売上高¥1,102,500¥1,154,000
    売上原価¥302,400¥317,150
    売上総利益¥800,100¥836,850
    販売費及び一般管理費¥655,200¥680,400
    営業利益¥144,900 ¥156,450
    営業外収益¥1,260¥1,470
    営業外費用¥1,050¥1,200
    経常利益¥145,110¥156,720

    (設問)与件文を読み、設問にしたがって各項目を別途配布された解答用紙に記述しなさい。

    [問1]【課題設定】

    A社が顧客コミュニケーションにおいて取り組むべき課題を3件、優先度の高い順に記述しなさい。

    [問2]【ターゲット】

    A社に提案する施策のメインターゲットとその理由を記述しなさい。

    [問3]【提案の骨格・方針】下記項目を記述しなさい。

    (1)本提案において施策発信のメインとなるメディアとその選定理由
    (2)本提案において施策発信のメインとなるコンテンツとそのねらい・意図
    (3)本提案の施策において複数メディア間の連携を誘導するしくみ
    (4)本提案の施策において共有・拡散を促すしくみ
    (5)A社の競合他社への差別化対策

    [問4]【提案する施策内容】

    A社に提案する施策を3件にまとめ、記述しなさい。

    [問5]【実施スケジュール】

    施策の実施スケジュールを記入しなさい。

    [問6]【概算見積】

    施策の実施スケジュールに即した概算見積を記入しなさい。

    [問7]【タイトル】

    提案書のタイトル(およびサブタイトル)を記述しなさい。

    [問8]【序文(挨拶)】

    提案書の序文を「ですます調」で記述しなさい。

    [問9]【施策の総合的効果】

    問4に記述した施策のまとめとして、下記項目を「ですます調」で記述しなさい。
    [自社(X社)の強み・X社を採用する意義]
    [施策内容の総合的な効果・まとめ]

    デザイン制作のエキスパート「DTPエキスパート・マイスター」

    DTPエキスパート、2段階制移行の意義

    DTPエキスパート認証試験は、2020年3月の第53期試験より創設以来の大きな制度変更を行った。つまり、学科試験だけの新「DTPエキスパート」と、学科+実技試験の「DTPエキスパート・マイスター」の2段階制に移行した。

    DTPは、言うまでもなくデジタルデータとして印刷物を制作する技術であり、従来のDTPエキスパートでは制作実務を重視していた。そのため、学科+実技試験の両方をクリアすることを合格の条件としていた。

    しかし、近年は営業担当者や営業企画部門の方の受験も増えている。DTPエキスパートを通じて社員の教育・スキルアップを図ろうとする関係者の方々からは、「実技試験があるために受験を見送り、結果的に学習の機会を逃している」という声もある。

    見方を変えると、DTPエキスパート試験は学科試験だけでもバランス良く知識を身に着け、印刷業界の共通言語を理解することができる、ということである。

    そのような議論を重ね行きついた結果が、今回の「DTPエキスパート」と「DTPエキスパート・マイスター」の2段階制である。

    デザイン制作のエキスパート「DTPエキスパート・マイスター」

    すでに3月、8月の2回の試験を終えた。
    「DTPエキスパート」の受験者数が大幅に増加(8月試験、前年同期比約150%)していることから、学科試験だけの新DTPエキスパートのニーズが小さくなかったことが伺える。

    一方、「DTPエキスパート・マイスター」は従来の実技試験より、合格率が低下している。
    ・第54期試験:実技試験合格率(54.1%)
    これは、マイスター以降に伴い、出題形式・採点方法を大きく変更したことから、やむを得ないといえる。

    従来の実技試験は、「誌面データ」と「制作指示書」を提出するものであった。採点においては、印刷データとしての完成度が重視され、デザイン内容を重視しないとの不文律があった。

    新たなマイスター実技試験では、「誌面データ 」と「制作コンセプト書」を提出する。与えられた課題やターゲットに応じて、どのような制作意図を持っているのかを記述すること(制作コンセプト書)、制作意図が誌面に反映されているかを審査している。

    すなわち、新たな「DTPエキスパート・マイスター」は、データ制作のエキスパートであることはもちろん、デザイン制作のエキスパートでもあることを想定している。

    新「DTPエキスパート」に合格された方も、DTP制作に携わられている方も、「DTPエキスパート・マイスター」の学習を通じて、デザイン制作のエキスパートとしてスキルアップすることを目指してもらいたい。

    JAGAT 研究調査部 千葉弘幸

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