貿易統計で印刷物を見ると、2005~2010年の6年間は輸出超過、2011~2016年の6年間は輸入超過となった。輸入先のトップは4年連続でシンガポール、輸出先は中国が不動の1位となっている。(数字で読み解く印刷産業2017その7) 続きを読む
「印刷」タグアーカイブ
印刷会社が取り組む Web受注ビジネス最新動向
Web to Printの活用などで印刷通販は急成長したが、価格競争は激しく、既にメインプレーヤーの顔ぶれも定着しつつある。印刷会社が印刷通販ビジネスで新たな付加価値を生み出し、差別化してビジネス展開できる可能性を探る。 続きを読む
新たな付加価値で差別化するWeb受注ビジネス
印刷通販のメインプレイヤーが決まりつつあるなかで、中小印刷会社が印刷通販ビジネスに取り組むには、価格競争以外の新たな付加価値で差別化していく必要がある。 続きを読む
ターゲット顧客の購買フェーズと心理状況に応じた販促ツールの活用を考える
ターゲット顧客の購買フェーズや心理状況に応じて、パンフレット、DM、チラシ等の紙メディアやWebサイト、SNS等のデジタルメディア等のツールを適確に組み合わせることで販促効果は大きくなる。
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フリーペーパービジネスの最新動向2017
「2016年日本の広告費」によると、印刷メディアが全体的に苦戦するなか「フリーペーパー・フリーマガジン」は2267億円(△1.6%)と減少ながらも比較的堅調だった。 続きを読む
2016年度「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」を振り返って
「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」は、5月から9月までの全11回で、経営者に必要な「資質」「能力」「技術」を学んでいただく。 続きを読む
グッドデザイン賞と印刷
2016年度グッドデザイン賞の大賞ほか各賞が10月28日に発表された。多様な分野を対象とするこの賞は印刷とも無縁ではない。今年度の受賞と印刷会社の関わりについて見てみたい。
現代社会のスタンダードを発見する賞
グッドデザイン賞は公益財団法人日本デザイン振興会(会長:川上元美)が主催する日本で唯一の「総合的なデザイン評価・推奨の仕組み」である。
デザインの優劣を競うのではなく、くらしや社会を豊かにするという視点で評価を行う。また審査を通じて現在の社会におけるクオリティスタンダードや次なる社会への可能性を発見するという目的も持つ。 1957年に始まり、通算の受賞件数は4万件以上にのぼり、2016年に60年目を迎えた。
受賞すると、その証として「Gマーク」を使用することができる。また、グッドデザイン賞受賞展への参加、オンラインギャラリー、受賞年鑑への掲載などにより、受賞作が広くアピールされるため、販売促進や新たな事業展開の契機となるなど可能性は広がる。
グッドデザイン賞の応募カテゴリーは有形無形を問わず、極めて多岐に渡る。製品はもちろん施設や地域開発などの空間設計、メディア・コンテンツ、ソフトウェア・サービス・システム、教育や地域・コミュニティづくりなどの分野までカテゴリーが用意されている。
2016年度は4085件の審査対象作から1229件が受賞し、その中から「グッドデザイン・ベスト100」が選定され、さらに「大賞」のほか「金賞」や各種特別賞が選定された。
受賞した印刷・関連企業
2016年度グッドデザイン賞を果たした印刷・関連企業、また受賞に貢献した企業の一部を紹介したい。
株式会社ウイル・コーポレーションは、紙製品(広告宣伝) [ハサミも糊も要らない「魔法のペーパークラフト」]でグッドデザイン賞を受賞。
低学年の子供をターゲットに、安全・安心とローコスト、エコロジーをコンセプトに販促ツールとしてスタートし、現在では知育販促物から企業販促物まで幅広く展開しているという。
株式会社相互は、宿 [八寿恵荘]でグッドデザイン賞を受賞。
同社の事業部「カミツレ研究所」が運営する、自然素材にこだわり安心して過ごせるホテル。アメニティはもちろん、料理には有機栽培の野菜を使用したり、内装材にも自然素材を多用するなど、心地よい空間が作られている。 印刷業にとどまらず新たなビジネス領域への展開を図る相互の、多彩な取り組みの一つだ。
グッドデザイン賞を支える印刷技術
2016年度グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)は「世界地図図法 オーサグラフ世界地図」(慶応義塾大学 政策・メディア研究科 鳴川研究室+オーサグラフ株式会社)だ。
オーサグラフは、メルカトル図法よりも正確な地球の全体像を示す四角い世界地図を描く図法だ。大きさと形に歪みがない、世界のどこもが中心になれる、時間の流れが表現できるなどのメリットがある。
オーサグラフは既に日本科学未来館で採用されるなどの実績があり、関連商品も幾つか販売されている。香川県の株式会社マルモ印刷による地理・地形・地球をテーマにしたインテリア紙製品ブランド geografia(ジオグラフィア)もその一つだ。
2016年度グッドデザイン賞受賞展会場には、オーサグラフの仕組みがわかるgeografiaシリーズの地球儀「オーサグラフ・グローブ」も展示されていた。geografiaは「オーサーグラフ世界地図」の受賞を支えた存在といえる。
JAGATの会員誌「JAGAT info」2016年10月号では、マルモ印刷のビジネス展開について紹介させていただいた。
「geografia」は、国内はもちろん、海外でも約30カ国に展開しており、国内のメディアにも取り上げられている。これを機に、さらなる発展を期待したい。
グッドデザイン賞を俯瞰してみると、現代社会でデザインが扱う領域の広さに驚かされる。そのどの分野でも、印刷・メディアが必ず何らかの役割を果たしている。 顧客のアイデアを技術力で支える、あるいは、自身で新たなデザインを生み出すなど、デザインを意識した事業戦略を図ってほしい。
(JAGAT 研究調査部 石島 暁子)
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利益を生み出す工場改善
利益創出は印刷現場から始めよう。7月9日から「工場マネージャー養成講座」を開講する。 続きを読む
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人が育ち、自発的な行動を促し、企業にとって良い成果を上げるには、組織の好循環が欠かせない。印刷後継者・経営幹部ゼミナールの講演を紹介する。