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JAGAT新入社員セミナー2025「学び放題サービス」一覧

 

新入社員養成講座

開催日 :4月2日(水)9:30~17:00
開催方法:会場・オンデマンド配信

印刷業および関連産業の新入社員教育の最初の一歩に最適です!
学生から社会人へのマインドチェンジ、仕事を始めるうえで知っておきたい印刷技術の基礎や業界の動向、ビジネスマナーや基本ルールについてわかりやすく解説します。社内外で円滑な人間関係を築くために必要なマナーを体得していただきます

内 容

第1部. 印刷業界概論
印刷業の売上高・事業所数・従業員・印刷会社の規模・市場規模など
印刷業界知識(印刷産業はどんなところ?)

第2部. ビジネスマナー
1. 学生から社会人へのマインドチェンジ
2. ビジネスマナーの基本
  身だしなみ/挨拶/敬語の使い方/オンラインでのビジネスマナー
3. 来客対応
  覚えておきたい上座と下座/エレベーターでの対応
4. 名刺交換
  名刺の準備/名刺交換の流れ/訪問時のマナー
5. 電話対応
  電話の受け方/電話のかけ方
6. 文書のマナーの基本
  ビジネス文書のマナー/報告書の書き方/電子メールの定型句

*テキスト「みんなの印刷入門」(別売)のご購入をお願いいたします。

講 師

       第1部 古谷 芸文(JAGAT 研究・教育部)


第2部 上妻 祐司
   (OD人事経営コンサルティング 代表/中小企業診断士)

法政大学卒業後、共同印刷株式会社に入社。
グループ長として商業印刷分野の法人営業に従事。航空会社、自動車会社、住宅メーカー、大学、官公庁、金融機関、出版社などを担当。営業戦略の策定、企画書の作成、販促物の受注・制作に携わる。
人事部教育課では、教育課長として教育プログラムの企画・開発および社内講師を行い、また、経営スタッフとして経営企画業務に従事。
その後、OD人事経営コンサルティングを立ち上げ、印刷業を中心とした製造業の経営支援、各種団体、民間企業を対象とした教育研修の講師に従事し、現在に至る。

 

印刷製作入門講座

開催日 :4月 3日(木)、   4日(金)両日ともに10:00~17:00
開催方法:会場・オンデマンド配信

デザイン・制作・刷版・印刷・製本加工の製作工程分野と印刷材料について、新入社員に必要とされる印刷技術知識を習得していただきます。印刷物製作工程に加え、多様なメディア展開に向けて最新の技術動向の分野も網羅し、幅広い知識の習得を目指します。

内 容

1.印刷の基礎
  色とは何か/RGBとCMYK/印刷物の製作工程/印刷の版式(種類)
2.オフセット印刷
  枚葉機と輪転機/印刷用紙/印刷インキ
3.製本・加工
  製本の種類とその特徴/加工の種類
4.DTPの基礎
  DTPとは?/DTP制作/入力と出力 
5.画像と文字
  ベクトルデータとビットマップデータ/写真原稿の見方/解像度
  フォント/書体/和文/欧文の違い・文字コード 
6.出力・刷版・校正
  出力のしくみ/刷版/裁ち落とは/「校正」とは?/校正の種類 
7.PDF
  PDFデータとは?/PDFと印刷 
8.デジタル印刷とデジタル関連技術
  印刷方式/Print On Demand/Web to Print    
9.印刷製作業務の基礎
  入稿のマナー/校正のマナー/印刷会社の仕事 

*テキスト「みんなの印刷入門」(別売)のご購入をお願いいたします。
*印刷製作入門講座はWeb上で回答する確認テストが付属します。講座理解度の効果測定にご活用ください。

講 師

古殿 竜夫 
(JAGAT講師/DTPエキスパート/プリントメディアコーディネーター) 

長年印刷会社に勤務。在職中は営業、DTP部門の立ち上げ、入稿・工務担当を推進。現在は、DTPや印刷・関連技術の人材育成・執筆・制作を行うプリントメディア・コーディネーターとして活動中。
JAGATや東京障害者職業能力開発校における講師、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会認定インストラクターに従事。
著書『出版・商業印刷物製作の必要知識』(インプレスR&D刊)、 JAGAT通信教育「営業のためのCTP講座」など執筆。

 

印刷会社の仕事のしくみ①
~職場コミュニケーション~

開催日 :4月7日(月)9:30~12:30
開催方法:会場・オンデマンド配信

ビジネスの常識を印刷会社の事例を交えながら解説します。上司・同僚・工場現場・営業・制作とのコミュニケーションの取り方を始め、聞き方や話し方のポイントを学び、目標設定の仕方など仕事で役立つ振る舞い方を学びます。中でも特に重要なホウレンソウについても徹底的に解説します。

内 容

《 社会人として働く基本知識と心得を理解 》
1.会社とは組織とは何か
 ・会社の役割と使命、理念とビジョンとは、階層と職能、組織の一員としての心構え
2.上司や周りの人との付き合い方
 ・職場で信頼関係を築くポイント、上司・先輩との接し方、自分の意見を伝える言い方
 ・上手な質問のし方、上司・先輩とのコミュニケーション、同期との接し方
 ・職場の中の困った人とは、教わり上手と叱られ上手、知らないことを知る
3.新人としての工場、営業、制作とのコミュニケーション
 ・仕事の基本はコミュニケーション、工場とのコミュニケーション、営業・制作との
  コミュニケーション
 ・望ましい話の聴き方、「聞く」「聴く」「訊く」の違い、謝罪は表情と態度も大切
4.仕事の進め方、PDCA
 ・仕事を進める手順、仕事の基本、PDCAのサイクル、5W2H、報告のポイントとは
 ・5S、QCDSとは何か、最初はやるべきことに集中する
5.仕事をする目的、目標の設定方法
 ・目的と目標の違い、目標設定の留意点、目標を立てるメリット、日々努力を続けていく
6.指示の受け方、メモの取り方
 ・職場での指示命令の受け方、上司先輩の指示を6つの感覚で聴く、
  指示を受けたらメモをとる
 ・メモの取り方、職場に配属されたときの重要ポイント、スランプに陥ったときの対処法
7.メンタルヘルスケア
 ・セルフケアの方法、心の健康に不安を感じたら

講 師

上妻 祐司(OD人事経営コンサルティング 代表/中小企業診断士)

法政大学卒業後、共同印刷株式会社に入社。
グループ長として商業印刷分野の法人営業に従事。航空会社、自動車会社、住宅メーカー、大学、官公庁、金融機関、出版社などを担当。営業戦略の策定、企画書の作成、販促物の受注・制作に携わる。
人事部教育課では、教育課長として教育プログラムの企画・開発および社内講師を行い、また、経営スタッフとして経営企画業務に従事。
その後、OD人事経営コンサルティングを立ち上げ、印刷業を中心とした製造業の経営支援、各種団体、民間企業を対象とした教育研修の講師に従事し、現在に至る。

 

印刷会社の仕事のしくみ②
~会社数字とコンプライアンス~

開催日 :4月7日(月)14:00~17:00
開催方法:会場・オンデマンド配信

新入社員が押さえておくべき「会社数字」と「コンプライアンス」の講座です。社会人としての仕事の価値を解説しながら、社員一人一人のパフォーマンスが会社の利益に大きく関係する重要性について学びます。
会社の基本的なルールを学ぶと共にコンプライアンスの意味や本質、取引・契約における注意点などを印刷会社の事例を交えながら解説します。

内 容

1.会社数字の流れ
・社会人としての仕事の価値
・社員として、仕事で貢献する意味
・印刷会社の収益構造の解説
 「得する仕事と損する仕事」
・仕事の仕方と会社数字との結びつき
・会社数字に貢献する仕事の心構え

2.コンプライアンス
・社会人として守るべきこと
・コンプライアンスとは何か
 コンプライアンスの意味と本質
・取引・契約における注意点
 契約とは何か
 なぜ契約を結ぶこと・守ることが重要か

講 師

中島 章裕
(大東印刷工業株式会社 第一営業部 業務課課長)

1997年入社以来、営業職に就きながら自社内の課題解決のためにFileMakerを活用した経営情報システム(MIS)を構築。
その中で見える化への活用に見出し、同業他社平均を圧倒する営業利益を生み出す体質改善に尽力。
自社を知り尽くす経験から助成金・補助金申請も得意分野とする。企画営業、MIS 開発、人事採用と職務範囲は広い。

澤竹 正光 (一般社団法人 日本知的財産協会)

1991年3月東洋大学法学部卒、同年4月凸版印刷(株)総務部入社。
2003年8月法務本部コンプライアンス部、2013年4月法務本部知的財産部に異動。主な担当業務としては、コンプライアンス部ではコンプライアンス教育(行動指針の周知徹底)、規制法(独禁法、下請法、外為法等)対応、株主総会運営、全社リスクマネジメントなど。知的財産部では、国内特許及び海外特許権利化戦略の策定、特許・意匠・商標等の知的財産の権利化手続き及び管理など。現在は日本知的財産協会に勤務。

印刷白書2024

印刷白書2024
印刷産業の現在とこれからを知るために必携の白書『印刷白書2024』
第1章 Keynote 「共奏」ビジネス
第2章 印刷産業の動向
第3章 印刷トレンド
第4章 関連産業の動向
第5章 印刷産業の経営課題
ご注文はこちら発行日:2024年10月31日
ページ数:120ページ
判型:A4判オールカラー
発行:公益社団法人日本印刷技術協会
定価:9,900円(9,000円+税10%)
JAGAT会員特別定価:8,300円(7,545円+税10%)

解説

印刷産業のこれからを知るために必携の白書『印刷白書2024』

あらゆる産業を顧客とする印刷産業は、さまざまな産業と密接に関わりを持っています。「印刷白書」では、印刷産業の現状分析から印刷ビジネスの今後まで幅広く取り上げています。

印刷・同関連業界だけでなく広く産業界全体に役立つ年鑑とするために、社会、技術、産業全体、周辺産業というさまざまな観点から、ビジョンを描き込み、今後の印刷メディア産業の方向性を探りました。

印刷業界で唯一の白書として1993年以来毎年発行してきましたが、2024年版ではdrupa、サステナビリティ、事業承継などの項目を追加しました。

印刷関連ならびに情報・メディア産業の経営者、経営企画・戦略、新規事業、営業・マーケティングの方、調査、研究に携わる方、産業・企業支援に携わる方、大学図書館・研究室・公共図書館などの蔵書として、幅広い用途にご利用いただけます。

「第1章 Keynote」では印刷会社の「共奏ビジネス」をテーマに、印刷ビジネスの課題解決に取り組んでいます。「第2章 印刷産業の動向」では印刷産業の現状と課題を俯瞰的に捉え、「第3章 印刷トレンド」では技術課題を整理しました。「第4章 関連産業の動向」ではクライアント産業の動向を探りました。「第5章 印刷産業の経営課題」ではサステナビリティから人材まで印刷産業が取り組むべき課題を整理しました。
印刷メディア産業に関連するデータを網羅し、UD書体を使った見やすくわかりやすい図版を多数掲載し、他誌には見られないオリジナルの図版も充実させました。

CONTENTS

第1章 Keynote 「共奏」ビジネス
印刷ビジネスは「創注」から「連携」、そして「共奏」へ

第2章 印刷産業の動向
[産業構造]多くの可能性を秘めている印刷テクノロジーの対応力
[産業連関表]あらゆる産業に提供される印刷製品・関連サービス
[市場動向]共創による価値創出へのビジネスモデル革新 インフレ時代の利益成長に向けて
[上場企業]サステナビリティの実現と企業価値向上を目指す上場印刷企業
*関連資料 産業構造/産業分類・商品分類/規模(1)/規模(2)/規模(3)/産出事業所数(上位品目)/産出事業所数・出荷額/調達先と販売先/産業全体への影響力と感応度/最終需要と生産誘発/印刷物の輸出入額と差引額/印刷製品別輸出入額/印刷物の地域別輸出入額/印刷物の輸出入相手国/経営動向/上場企業/生産金額(製品別)/生産金額(印刷方式別)/売上高前期比・景況DI/設備投資・研究開発/生産能力/紙・プラスチック/印刷インキ/M&A

第3章 印刷トレンド
[デザイン]消費者ニーズに応えて進化するデザイン
[ワークフロー]印刷に新しい価値を吹き込むオンデマンドサービス
[drupa]drupa2024でデジタル印刷の将来は見えたか
[後加工]受注単価の値上げに取り組み、第3の市場開拓を模索する製本業界
*関連資料 設備投資の動向/フォーム印刷業界

第4章 関連産業の動向
[出版業界]出版市場の動向と読書バリアフリー
[新聞業界]新聞ならではの信頼性を確保しつつ進むデジタルシフト
[広告業界]広告費は過去最高の7.3兆円、インターネット広告は3.3兆円に
[DM業界]ターゲット精度の向上と顧客データの活用・解析でDM効果の最適化を図る
[地域メディア]地域メディアが持つ本質的な効果と事業創出力 派生的効果の包括的評価に向けて
[通信販売業界]通販・EC市場売上高は13兆円超えと成長続く 目立つ老舗カタログ通販企業へのM&A
*関連資料 出版市場/新聞市場/広告市場/通販市場
[コラム]自分を幸せにしてあげていますか?

第5章 印刷産業の経営課題
[サステナビリティ]ビジネスに直結するサステナビリティ サプライチェーン全体で環境対応を考える
[地域活性化]経営資源を活用した地域活性化による企業成長 起業しやすい地域づくりで差をつける
[経営管理]人口が減少する成熟社会の企業経営を考える 経営者に求められる「市場創出」のマインド
[事業承継]未来を見据えたベンチャー型事業承継の提案 自社の経営資源に後継者の意志を融合する
[デジタルマーケティング]デジタルマーケティングはAIマーケティングへ進化、そしてAIインダストリーへ
[AI活用]進化が進む生成AIとAI技術 今後の利活用の鍵は各工程における連携
[労務管理]省力化対応の観点から考える新しい労務管理
[人材]経営戦略とともに捉える人的資本の形成
*関連資料 クロスメディア/AI活用/人材

●巻末資料
DTP・デジタル年表/年表

『JAGAT info』2023年12月号

『JAGAT info』2023年12月号表紙

特集

新入社員への調査結果から新卒採用の方向性を考える

CS部長 塚本 直樹

特別企画

『印刷白書2023』を読み解く

CS部 吉村 マチ子

連載

■印刷界OUTLOOK
保有工程
研究調査部 藤井 建人

■Education
派遣型フォローアップ研修講座が目指すもの
CS部 河原 啓太

■マーケティング・ナウ
第19回 「ヒット商品3.0」時代に求められるもの
本間 充

■キーワード2023
つぶやき的「RGB+CMYK混在入稿」
専務理事 郡司 秀明

■デジ印奏論
55 2023年を振り返ると…
星 輪太郎

■マーケティング情報
起業(アントレプレナー)を取り巻く日本社会の構造問題
―印刷会社が取り組む新産業創出の研究(3)―
研究調査部 藤井 建人

■技術トレンド グラフィックス
赤字の仕事を断ったら利益は増えるのか?
研究調査部 花房 賢

■デザイン・トレンド
2023年度グッドデザイン賞から印刷・メディアビジネスのヒントを探る
研究調査部 石島 暁子

■ワールド・プリント・サテライト
ハンドメイドコスメブランドのLUSHが社内印刷設備を拡大 ほか
研究調査部 丹羽 朋子

■専務のつぶやき
33 若い人の感性をYouTube動画から推測する
専務理事 郡司 秀明

■デジタル印刷最前線
コロナ禍で名刺印刷の落ち込みを経験するも、全自動化でV字回復に進む
有限会社エヌシークリエイト

■西部支社便り
脳との付き合い方
西部支社長 大沢 昭博

■森 裕司のデジタル未来塾
141 Illustrator 2024の新機能

■エキスパート資格
精度の高いアウトカムにつながるコアスキルとは何か
資格制度事務局 丹羽 朋子

■DTPエキスパートのための注目キーワード
社会課題と印刷ビジネス
研究調査部 千葉 弘幸

■クロスメディアのトレンドワード
生成AIで変わる広告とクリエイター
影山 史枝

■ニュースラウンジ
「日本のアートディレクション展2023」開催 ほか

■JAGAT近畿大会2023 開催報告
「印刷ビジネスの動向、これからデジタル技術とどう向き合っていくのか!!」
西部支社長 大沢 昭博

■印刷経営ウォッチング

■JAGAT事業のご案内
『JAGAT印刷マネジメントブック2023』のご案内/page2024開催のご案内/page2024開催のご案内/page2024クリエイター「連携」/ゾーン参画相談会のご案内/「JAGAT新入社員セミナー2024/学び放題サービス」のご案内/『印刷白書2023』のご案内/JAGAT印刷総合研究会のご案内/図書のご案内/『みんなの印刷入門』のご案内/『新版 DTPベーシックガイダンス』のご案内/DTPエキスパート認証試験(学科試験)CBT方式移行のご案内/『DTPエキスパート受験サポート/ガイド』のご案内/「印刷業のための新入社員コース+オンデマンド動画セミナー」のご案内/「よくわかる印刷技術・基本コース」のご案内/『JAGAT info』追加配本のご案内

2023年12月15日発行 A4判 60ページ オールカラー

JAGAT info 最新号

JAGAT info バックナンバー

2023年を振り返り、そこから先へとつなげよう
 −『JAGAT info』12月号のご案内−

 今年も残すところ2週間ほどとなった。酷暑や猛暑などという言葉がメディアを賑わせていたのが、つい先日のことのように思える。賑わすといえば、「生成AI」「ChatGPT」などの言葉を聞かなかった日はなかったほど、この分野におけるさまざまな名称や用語が人口に膾炙した一年であったといえる。 続きを読む

新入社員が求める働き方や制度

JAGATでは毎年「新入社員意識調査」を行い、今春に入社した246名の新入社員から回答を得ている。今回は、新入社員が就活で企業を選ぶ際に重視した働き方や制度について紹介する。

 

【記事を箇条書きで要約】※copilotが要約

1. 待遇・福利厚生と働き方改革が新入社員の企業選択で重要。
2. 具体的な数字を示し、待遇や残業時間・有給取得率が注目されている。
3. フレックスタイム制やテレワークなどの働き方改革が魅力となっている。
4. 個人スキル向上にフォーカスし、「資格取得支援」「副業」が重視されている。
5. 専門スキルの重要性が強調され、これをサポートする制度が求められている。

「スキルアップ×副業」という新たな働き方

入社を決める上で重視する採用情報として、昨今の社会経済情勢を踏まえ、安定志向かつプライベートを重視する若年層が増えていることもあり、待遇・福利厚生(54.2%)」「残業時間・有給取得率(42.1%)」が上位を占める。
「平均残業時間●●」「有給取得率●●%」などと具体的な数字で示すことができる項目であり、等身大の姿を伝えて学生の不安を解消することが重要となる。また、待遇面では、初任給が他社とで大きな差異がない場合は、30歳課長職、40歳部長職の年収などを示すことで、入社後の未来を想像させる方法を採る会社もある。

 

図1 魅力を感じる働き方や、利用したい制度

制度 回答率
フレックスタイム制 41.2%
資格取得支援 32.9%
副業 29.8%
テレワーク 29.4%
時短勤務 27.6%
研修制度 21.9%

給与面だけではなく、働き方の制度もポイントになる。図4のように、「フレックスタイム制」を希望する学生は40%強と多く、コアタイムを設けている企業は働き方改革の一環としてPRの材料となるだろう。続いて「資格取得支援(32.9%)」「副業(29.8%)」と、個人にフォーカスした制度への注目度は高い。DTPやデザイン、ウェブ・動画制作などの専門スキルはマーケットでもニーズが多く、資格取得や実務経験でスキルを磨いた人材は重宝される。スキルアップと副業解禁をセットで用意している印刷会社は学生からの関心も強い。
また、社内人材が副業の機会を得ることで実務経験が増え、専門スキルに磨きがかかり、それを本業にも生かせる好循環が生まれるという利点もある。一方で副業の制度は、転職の助長や自社への忠誠心低下、あるいは本業がおろそかになるといった印象を持つかもしれない。しかし、日本の人的資本における課題は人材の固定化であり、リスキリングや副業の解禁によって人材の流動化を促進する必要がある。そこにキャッチアップできない企業は前時代的な社風として捉えられる場合もあるため、働き方改革に伴う新たな制度としてこれらを導入することは、検討の余地が十分にあるだろう。

本調査の詳細は「JAGATinfo2023年12月号」に掲載いたします。ご興味がございましたらご覧いただけますと幸いです。

JAGAT 塚本直樹

【関連講座】

新入社員学び放題2024(4月開講) 

印刷発注者が印刷入門講座を受講する背景とは

近年、JAGATが主催する印刷会社の新入社員や中途採用者を対象にした「オンデマンド印刷基礎入門講座」に印刷発注者の受講が増えている。彼らにとっても印刷技術の基礎を知ることは高品質な印刷物の制作につながるので、我々としても歓迎したいところだが、その具体的な背景を探る。
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印刷白書2023

印刷白書2023
印刷産業の現在とこれからを知るために必携の白書『印刷白書2023』
第1章 Keynote 創注→連携戦略
第2章 印刷産業の動向
第3章 印刷トレンド
第4章 関連産業の動向
第5章 印刷産業の経営課題
ご注文はこちら発行日:2023年10月31日
ページ数:128ページ
判型:A4判オールカラー
発行:公益社団法人日本印刷技術協会
定価:9,900円(9,000円+税10%)
JAGAT会員特別定価:8,300円(7,545円+税10%)

解説

印刷産業のこれからを知るために必携の白書『印刷白書2023』

あらゆる産業を顧客とする印刷産業は、さまざまな産業と密接に関わりを持っています。「印刷白書」では、印刷産業の現状分析から印刷ビジネスの今後まで幅広く取り上げています。

印刷・同関連業界だけでなく広く産業界全体に役立つ年鑑とするために、社会、技術、産業全体、周辺産業というさまざまな観点から、ビジョンを描き込み、今後の印刷メディア産業の方向性を探りました。

印刷業界で唯一の白書として1993年以来毎年発行してきましたが、2023年版では印刷DX、AI活用などの項目を追加しました。

印刷関連ならびに情報・メディア産業の経営者、経営企画・戦略、新規事業、営業・マーケティングの方、調査、研究に携わる方、産業・企業支援に携わる方、大学図書館・研究室・公共図書館などの蔵書として、幅広い用途にご利用いただけます。

「第1章 Keynote」では印刷会社の「創注→連携戦略」をテーマに、印刷ビジネスの課題解決に取り組んでいます。「第2章 印刷産業の動向」では印刷産業の現状と課題を俯瞰的に捉え、「第3章 印刷トレンド」では技術課題を整理しました。「第4章 関連産業の動向」ではクライアント産業の動向を探りました。「第5章 印刷産業の経営課題」ではSDGsから人材まで印刷産業が取り組むべき課題を整理しました。
印刷メディア産業に関連するデータを網羅し、UD書体を使った見やすくわかりやすい図版を多数掲載し、他誌には見られないオリジナルの図版も充実させました。

CONTENTS

第1章 Keynote 創注→連携戦略
「創注」「連携」こそ、印刷業界の目指すべきこと

第2章 印刷産業の動向
[産業構造]多種多様な課題に応えて印刷ビジネスは次の地平へ
[産業連関表]あらゆる産業の需要に応えて生み出される印刷製品
[市場規模]市場の断続的な回復と再編 起業家精神の再獲得に向けて
[上場企業]企業価値向上に向けて変化を加速する上場印刷企業
[海外動向]持続可能性と社会最適化が求められる情報メディアビジネス
*関連資料 産業構造/産業分類・商品分類/規模/産出事業所数(上位品目)/産出事業所数・出荷額/調達先と販売先/産業全体への影響力と感応度/最終需要と生産誘発/印刷物の輸出入額と差引額/印刷製品別輸出入額/印刷物の地域別輸出入額/印刷物の輸出入相手国/経営動向/上場企業/売上高前期比・景況DI/生産金額(製品別)/生産金額(印刷方式別)/設備投資・研究開発/生産能力/紙・プラスチック/印刷インキ/M&A
[コラム]「あなたの色眼鏡は、何色ですか?」

第3章 印刷トレンド
[デザイン]印刷・加工技術とデザインで社会の課題に応える
[ワークフロー]オンデマンドビジネスを成立させるワークフロー 業界を超えた標準化で付加価値を高める
[オフセット印刷/デジタル印刷]真の印刷DX に向けてワークフローの革新を
[用紙]収益改善も需要低調な製紙業界、プラ代替品の需要動向に注目
[後加工]スマート化や新技術の進展で、新たな需要が期待される製本業界
*関連資料 設備投資の動向/フォーム印刷業界

第4章 関連産業の動向
[出版業界]産業再生に向けた出版構造改革 連携と標準化、DXの始動
[電子出版]市場規模は横ばいながらも電子書籍の普及・利用が進む 進化を続けるEdTech、電子図書館に注目
[新聞業界]メディアの使命を果たし続けるためのデジタルシフト
[広告業界]広告費は過去最高の7.1 兆円、インターネット広告は3兆円を突破
[DM業界]ターゲットとタイミングの精度を高め、高品質化と利用範囲の拡大が進むDM
[地域メディア]地域メディアの新たな展開と機能 広告主・読者・商圏の変容を受けて
[通信販売業界]通販・EC市場、10.9%増で初の12兆円超え カタログやテレビのコロナ禍特需は終焉迎える
*関連資料 出版市場/電子出版市場/新聞市場/広告市場/通販市場

第5章 印刷産業の経営課題
[SDGs]SDGs活動が生み出す新しい地方創生の形 印刷会社の役割、そして連携と共創
[地域活性化]デジタル田園都市国家構想は仕事づくりが中核に 高まるスタートアップへの期待
[経営管理]企業変革と社員の成長がリンクする組織マネジメント
[デジタルマーケティング]デジタルマーケティングは業務のデジタル化へ
[印刷DX]DXの推進と共創で創注型事業モデルへの変革を促す
[AI活用]顧客接点から製造・出荷までのワークフローにおける生成AIの活用
[労務管理]賃上げと労働生産性の観点から新たな労務管理を考える
[人材]越境学習がイノベーティブな人材を創る
*関連資料 クロスメディア/AI活用/人材

●巻末資料
DTP・デジタル年表/年表

中小企業の深刻な人手不足を教育で補完する

日本商工会議所・東京商工会議所「人手不足の状況および多様な人材の活躍等に関する調査」(2023年9月28日発表)によると、人手が「不足している」と回答した企業の割合が68.0%に達し、調査を開始した2015年以降で最高となった。
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