厚生労働省が2023年10月に公表したプレスリリースによると、令和2年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が37.0%、新規大卒就職者32.3%であった。新卒の新入社員の3人に1人以上が3年以内に離職していることになる。
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「新入社員」タグアーカイブ
新入社員を迎えることで生まれる好循環
−『JAGAT info』4月号のご案内−
年度が変わって3週目となった。新入社員たちが最初の研修を終えて、仕事の実務面を覚えるべく先輩方に付いて回ってメモ帳にペンを走らせている…といった会社も多いのではなかろうか。 続きを読む
『JAGAT info』2023年12月号
特集
新入社員への調査結果から新卒採用の方向性を考える
CS部長 塚本 直樹
特別企画
『印刷白書2023』を読み解く
CS部 吉村 マチ子
連載
■印刷界OUTLOOK
保有工程
研究調査部 藤井 建人
■Education
派遣型フォローアップ研修講座が目指すもの
CS部 河原 啓太
■マーケティング・ナウ
第19回 「ヒット商品3.0」時代に求められるもの
本間 充
■キーワード2023
つぶやき的「RGB+CMYK混在入稿」
専務理事 郡司 秀明
■デジ印奏論
55 2023年を振り返ると…
星 輪太郎
■マーケティング情報
起業(アントレプレナー)を取り巻く日本社会の構造問題
―印刷会社が取り組む新産業創出の研究(3)―
研究調査部 藤井 建人
■技術トレンド グラフィックス
赤字の仕事を断ったら利益は増えるのか?
研究調査部 花房 賢
■デザイン・トレンド
2023年度グッドデザイン賞から印刷・メディアビジネスのヒントを探る
研究調査部 石島 暁子
■ワールド・プリント・サテライト
ハンドメイドコスメブランドのLUSHが社内印刷設備を拡大 ほか
研究調査部 丹羽 朋子
■専務のつぶやき
33 若い人の感性をYouTube動画から推測する
専務理事 郡司 秀明
■デジタル印刷最前線
コロナ禍で名刺印刷の落ち込みを経験するも、全自動化でV字回復に進む
有限会社エヌシークリエイト
■西部支社便り
脳との付き合い方
西部支社長 大沢 昭博
■森 裕司のデジタル未来塾
141 Illustrator 2024の新機能
■エキスパート資格
精度の高いアウトカムにつながるコアスキルとは何か
資格制度事務局 丹羽 朋子
■DTPエキスパートのための注目キーワード
社会課題と印刷ビジネス
研究調査部 千葉 弘幸
■クロスメディアのトレンドワード
生成AIで変わる広告とクリエイター
影山 史枝
■ニュースラウンジ
「日本のアートディレクション展2023」開催 ほか
■JAGAT近畿大会2023 開催報告
「印刷ビジネスの動向、これからデジタル技術とどう向き合っていくのか!!」
西部支社長 大沢 昭博
■印刷経営ウォッチング
■JAGAT事業のご案内
『JAGAT印刷マネジメントブック2023』のご案内/page2024開催のご案内/page2024開催のご案内/page2024クリエイター「連携」/ゾーン参画相談会のご案内/「JAGAT新入社員セミナー2024/学び放題サービス」のご案内/『印刷白書2023』のご案内/JAGAT印刷総合研究会のご案内/図書のご案内/『みんなの印刷入門』のご案内/『新版 DTPベーシックガイダンス』のご案内/DTPエキスパート認証試験(学科試験)CBT方式移行のご案内/『DTPエキスパート受験サポート/ガイド』のご案内/「印刷業のための新入社員コース+オンデマンド動画セミナー」のご案内/「よくわかる印刷技術・基本コース」のご案内/『JAGAT info』追加配本のご案内
2023年12月15日発行 A4判 60ページ オールカラー
2023年を振り返り、そこから先へとつなげよう
−『JAGAT info』12月号のご案内−
今年も残すところ2週間ほどとなった。酷暑や猛暑などという言葉がメディアを賑わせていたのが、つい先日のことのように思える。賑わすといえば、「生成AI」「ChatGPT」などの言葉を聞かなかった日はなかったほど、この分野におけるさまざまな名称や用語が人口に膾炙した一年であったといえる。 続きを読む
新入社員が求める働き方や制度
JAGATでは毎年「新入社員意識調査」を行い、今春に入社した246名の新入社員から回答を得ている。今回は、新入社員が就活で企業を選ぶ際に重視した働き方や制度について紹介する。
【記事を箇条書きで要約】※copilotが要約
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1. 待遇・福利厚生と働き方改革が新入社員の企業選択で重要。 |
■「スキルアップ×副業」という新たな働き方
入社を決める上で重視する採用情報として、昨今の社会経済情勢を踏まえ、安定志向かつプライベートを重視する若年層が増えていることもあり、「待遇・福利厚生(54.2%)」「残業時間・有給取得率(42.1%)」が上位を占める。
「平均残業時間●●」「有給取得率●●%」などと具体的な数字で示すことができる項目であり、等身大の姿を伝えて学生の不安を解消することが重要となる。また、待遇面では、初任給が他社とで大きな差異がない場合は、30歳課長職、40歳部長職の年収などを示すことで、入社後の未来を想像させる方法を採る会社もある。
図1 魅力を感じる働き方や、利用したい制度
| 制度 | 回答率 |
| フレックスタイム制 | 41.2% |
| 資格取得支援 | 32.9% |
| 副業 | 29.8% |
| テレワーク | 29.4% |
| 時短勤務 | 27.6% |
| 研修制度 | 21.9% |
給与面だけではなく、働き方の制度もポイントになる。図4のように、「フレックスタイム制」を希望する学生は40%強と多く、コアタイムを設けている企業は働き方改革の一環としてPRの材料となるだろう。続いて「資格取得支援(32.9%)」「副業(29.8%)」と、個人にフォーカスした制度への注目度は高い。DTPやデザイン、ウェブ・動画制作などの専門スキルはマーケットでもニーズが多く、資格取得や実務経験でスキルを磨いた人材は重宝される。スキルアップと副業解禁をセットで用意している印刷会社は学生からの関心も強い。
また、社内人材が副業の機会を得ることで実務経験が増え、専門スキルに磨きがかかり、それを本業にも生かせる好循環が生まれるという利点もある。一方で副業の制度は、転職の助長や自社への忠誠心低下、あるいは本業がおろそかになるといった印象を持つかもしれない。しかし、日本の人的資本における課題は人材の固定化であり、リスキリングや副業の解禁によって人材の流動化を促進する必要がある。そこにキャッチアップできない企業は前時代的な社風として捉えられる場合もあるため、働き方改革に伴う新たな制度としてこれらを導入することは、検討の余地が十分にあるだろう。
本調査の詳細は「JAGATinfo2023年12月号」に掲載いたします。ご興味がございましたらご覧いただけますと幸いです。
JAGAT 塚本直樹
【関連講座】
印刷発注者が印刷入門講座を受講する背景とは
近年、JAGATが主催する印刷会社の新入社員や中途採用者を対象にした「オンデマンド印刷基礎入門講座」に印刷発注者の受講が増えている。彼らにとっても印刷技術の基礎を知ることは高品質な印刷物の制作につながるので、我々としても歓迎したいところだが、その具体的な背景を探る。
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印刷白書2023
中小企業の深刻な人手不足を教育で補完する
日本商工会議所・東京商工会議所「人手不足の状況および多様な人材の活躍等に関する調査」(2023年9月28日発表)によると、人手が「不足している」と回答した企業の割合が68.0%に達し、調査を開始した2015年以降で最高となった。
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印刷業に仲間入りした246名の新入社員は就活でどの媒体を利用したか
JAGATでは毎年「新入社員意識調査」を行い、今春に入社した246名の新入社員から回答を得ている。今回は、新入社員が就活で利用した媒体・機会を紹介し、企業と学生のコンタクトポイントを考える。
■新卒採用意欲は回復傾向
今年も東京・大阪開催のセミナーに加えて、宮城・富山・石川・愛知・岐阜の各県印刷工業組合にご協力をいただいた。2023年は、新入社員246名(女性51.4%・男性48.6%/院卒1.7%・大卒53.3%・専門、短大卒16.3%・高卒28.8%)からの回答があった。また、配属予定職種は、営業46%・製造29%人・制作20%・総務3.2%・IT、Web1.1%で、営業職での採用が最も多い結果となった。2022年の183名と比べると回答者数が大幅に増えている。コロナの影響による採用抑制が一段落し、印刷業における新卒の採用意欲が回復していると推察する。
■採用パンフレットの利用機会が増える
企業の人材施策における課題は、優秀な学生を採用できるか否かにある。ファーストステップは自社の存在を学生に認知してもらうことであり、就職媒体や機会の有効活用が不可欠だ。印刷業を志望した学生が就職活動に活用する手段や機会は以下の通りとなる。
Q.就職活動で利用した媒体・機会(複数回答可)

就職ナビサイト、学校求人、合同説明会は常に上位3位に入り例年の動きと変わりはない。学生が最初に企業を知る可能性の高い媒体であり、企業視点でもエントリーしてもらうための母集団の形成には欠かせない。一方、採用パンフレットの利用率が12.7%(前年6.1%)と倍増している。リアルでの説明会や面接が増えたことで、モノである紙媒体の採用パンフレットを手にする機会が増えたことが一因する。つまり、学生の選考へ進むか否かの判断軸として、採用パンフレットは重要なツールとして認識するべきである。
■逆求人、新卒特化型ハローワーク等の新たなサービス利用
母数はまだ少ないが逆求人が4.9%(前年1.2%)と利用する学生が増えている。逆求人とは、学生が自身のプロフィールを掲載し、それを見た企業が学生にアプローチする方法で「OfferBox」や「dodaキャンパス」が代表的なサービスである。同サービスの性質上、学生が自ら発信する必要があるため必然的に意欲の高い人材が多い。利用する学生も徐々に増えているため、企業の採用アプローチの一つとして検討する余地はある。
その他、フリーコメントで多かったのが、厚生労働省が提供している「新卒応援ハローワーク」を利用している学生だ。ハローワークは中途向けのイメージが強いが、現役学生から第二新卒までを対象にした就職支援専門のハローワークである。求人紹介だけではなく、エントリーシート、履歴書の書き方、模擬面接など無料でサービスを提供している。公的機関が実施しているので、信頼度も高く利用する学生も増えている印象だ。
印刷業の大半は中小企業であり、新卒採用活動においてまず学生に知ってもらうこと、そして選考まで進んでもらうことは容易ではない。そのためには認知され理解してもらうことが重要だ。印刷業界の仲間入りした新入社員246名は、何かしらの情報を見て現職である印刷及び関連会社を知り入社に至っている。その最初の接点である就活媒体や機会は何を利用しているのか、そこを知ることで企業の学生へのアプローチ手段の参考にしていただきたい。
※詳細はJAGATinfo2023年12月号に掲載する予定です。
JAGAT 塚本直樹
価値観のアップデートを心掛けよう 〜『JAGAT info』2023年4月号のご案内
2023年度が始まり、この4月から勤務を開始する新人を迎え入れた会社も多いのではないだろうか。JAGATでも4月より新入社員向けの各種セミナー・通信教育講座を順次開講している。 続きを読む




