オフ輪で印刷した後の追刷りで見当が合い難いのはなぜですか?

掲載日:2014年8月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:オフセット印刷技術

Q:オフ輪で印刷した後の追刷りで見当が合い難いのはなぜですか?

A:オフ輪で印刷した後、枚葉機で追刷りをする際に、刷り見当が合わず,場合によっては数mmのズレがでます。機械の状態、シートで印刷する前の断裁の状態、その他工場内の温度・湿度の設定に問題はないという状況で、見当を合わせるいい方法はないでしょうかという問い合わせがよくあります。 
 通常オフ輪で印刷された用紙は、水分を含んでいるためどうしても歪んでしまいます。そういう用紙を枚葉機で印刷しても、見当ずれが生じることが十分に考えられます。 
このような場合、多くの印刷会社では、追刷りされる部分に版下を制作する段階で見当ズレが生じることを見込んで、文字や絵柄の間隔がズレよりも広めにとっておくようです。デザインの時点から印刷・追い刷りのことを念頭に入れておくとよいでしょう。 

 

(2002年3月18日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)