今回、ユポ紙に印刷することになりました。合成紙用のインキを取り寄せたのですが、M,Y,のインキのみ耐光インキ入荷しました。なぜなのでしょうか?(239)

掲載日:2014年9月8日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

 
今回、ユポ紙に印刷することになりました。合成紙用のインキを取り寄せたのですが、M,Y,のインキのみ耐光インキ入荷しました。なぜなのでしょうか?(239)

 

【概要】
 今回、ユポ紙に印刷することになりました。合成紙用のインキを取り寄せたのですが、M,Y,のインキのみ耐光インキ入荷しました。なぜなのでしょうか?
 印刷時の注意事項等あれば教えていただければ幸いです。

 【解決方法】
 通常ラベル印刷の場合、M,Y,につきましては、耐光・耐薬品性を考慮し今回のようなインキで印刷しているようです。
 合成紙用のインキは大変水幅が狭いので、印刷は大変と思います。最悪?の場合、このインキに普通のインキ1/3位混ぜて使うのも一つの方法ですが、用紙の変形の恐れもありすので、注意しながら印刷してください。
それは、次の理由が挙げられます。
 合成紙は、ほとんどが鉱物油(石油系溶剤)で作られていますし、合成紙用のインキには鉱物油(0~5%)がほとんど含まれていません。もし、合成紙の印刷時に普通のインキ(溶剤25%~3%5含有)で印刷すると、合成紙に含まれる溶剤とインキ中に含まれる溶剤とが反応し膨潤してしまいます。用紙の変形で裏付きの確率が大きくなりますので、細心の注意が必要となります。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)