校正室の温度,湿度と版定盤の温度の関係(010)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

校正室の温度,湿度と版定盤の温度の関係(010)

【概要】
 校正室の温度,湿度と版定盤の温度の関係と紙,インキ及び湿し水に与える影響を教えてください。

 【解決方法】
 室温と版定盤温度との関係は,室温を25℃±2℃(室温は空調されている事)に保ち, 版盤温度は,室温-5℃以内で(※冷やしすぎない事→冷やしすぎの場合インキがしまる), RH(湿度)は,55%~60%にします。
 版定盤温度を冷やしすぎると,飽和水蒸気量が減る為,版上に適度以上に結露発生(水が多い状態) し,インキもしまる為,ドット変量が小さくなりすぎます。(本機刷と校正刷のDot gain の差,拡大) これにより,校正刷の品質低下が起ります。
※参考までに 本機刷でのインキの乳化率は17~20%校正刷でのインキの乳化率は殆ど0%です

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)