印刷をしばらく止めた後、ベタの印刷を行なうと紙が巻き付いてしまいます(262)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

印刷をしばらく止めた後、ベタの印刷を行なうと紙が巻き付いてしまいます(262)

【概要】
 印刷をしばらく止めた後、ベタの印刷を行なうと紙が巻き付き,ブランケットにダメージを与えてしまいます。

 【解決方法】
 印刷中のインキは湿し水が15~17%程度混ざっています。その為にインキのタックは低く、ベタの着肉がよくなり、ブランケットからの紙離れも良くなっています。

 機械停止時間が長いと、ブランケット上のインキ中の湿し水は空気中に蒸発してインキのタック(粘り)が上がり、ブランケットに紙が巻き付くようになります。機械停止時間が1~2分以上になるとブランケット上のインキは粘りが増します。印刷機を停止した時は、たとえ短時間でもブランケットを洗浄します。

 短時間印刷機を停止した後、再度印刷にかかるときは、ブランケット上にスプレー式の乾燥抑制剤を散布すると、ベタ刷りでもブランケットに巻き付きませんが、版面に汚れが生じたり、刷本の乾燥が遅れたり、裏移り事故につながるので注意が必要です。

また、あまりブランケットに紙が巻き付くようであれば、クワエ爪調整を行うことを勧めます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)