胴仕立ての圧さについて(227)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

胴仕立ての圧さについて(227)

【概要】
 胴仕立てには色々な圧さがあるようですが,わかりにくいので教えてください。

 【解決方法】
 胴仕立て法は現在トルーローリング法を全部の印刷機種(小型卓上印刷機は除く)に使用されています。版胴のベアラ(枕)とブランケット胴のベアラはタッチしていて、ベアラタッチ・ベアラコンタクトと言います。
 基本的には、版胴の版のオーバーベアラは0.10mmでゴム胴のブランケットのオーバーベアラは、0mmにすることです。版=ゴム間の印圧は0.10mmになります。
 厚さのことですが、ブランケットの厚さには、1.60mm,1.80mm,1.90mm,2.00mmなど、いろいろあります。ブランケット下敷きも紙だけのもの・アンダーブランケット・布地等があります。アンダーブランケットの厚さも0.5・1.0mm、布地も0.3・0.5mmの厚さのものも有ります。ブランケットと紙の調厚紙・アンダーブランケットや布地などをブランケットの下に敷いて、版=ブランケットの圧を調節します。仕立てたブランケット胴の高さはベアラよりも高くなってはいけません。
トルーローリング法の基本理論はP>B、つまりプレートシリンダーはブランケットシリンダーより太く、ブランケットシリンダーはプレートシリンダーより細くが条件です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)