胴仕立ての条件設定が何通りも考えられるが・・・(226)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

胴仕立ての条件設定が何通りも考えられるが・・・(226)

【概要】
 胴仕立ての条件設定が何通りも考えられるが・・・

【解決方法】
 胴仕立てとは、版胴に装着された版と版下、ブランケットとブラン下を規定量巻いて、各胴間隔を調整する作業のことです。つまり、フィルム(原稿)上の画像を、印刷用紙上に同じ寸法で再現することが大きな目的です。
 基本的にはTRUE ROLLING法が根底に流れています。胴仕立て後の印刷再現の良否を判定するために、様々な品質管理ゲージなどがあります。測定機にはシリンダーパッキングゲージ等があり、それらを有効に活用して品質の維持に努めなければなりません。この基本概念を前提とすれば、条件設定が何通りもあるということにはなりません。
 現在では、ブランケットの胴仕立て後のオーバーベアラは基本的にはゼロ(つまりブランケット胴のカットダウン量が仕立て量になります)に、版胴の胴仕立て後のオーバーベアラ量がP-B間の印圧という事になります。P-B間の印圧は、実験の結果等により0.1~0.15がよいとされています。これは印刷再現性を考慮して出た結果です。
B-I間の印圧は、0.12~0.15が良いでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)