トラッピング不良(4色機)を最小限にする方法(025)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

トラッピング不良(4色機)を最小限にする方法(025)

【概要】
 刷り順はBk→M→C→Yですが,トラッピング不良(4色機)を最小限に抑える方法を教えて下さい。

 【解決方法】
トラッピング不良とは,ウェット印刷時において,先刷りインキの上に後刷りインキがうまくのってくれない現象の事です。
これには,後刷りのインキのタック値が先刷りのタック値より大きい事が考えられます。他には,先刷りインキのセットが遅い事と,よくある事ですが,先刷りインキの盛りすぎも考えられます。
 対策としては,印刷順序に従い,インキタック値の低い物を使用する。
 貴社の印刷順序にある,Bk-M-CーYの場合,M.Cのタック値を調べてみて下さい。CがMよりタック値が大きければこのようなトラブルになり易いと思います。
 先刷りインキの盛りすぎにて,この様なトラブルが発生することが考えられます。濃度の高いインキを先刷りに使用し,薄盛りにすると良い結果を得る事が出来るはずです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)