紙面に「雨ふり」がよくでる。(049)

掲載日:2014年9月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

紙面に「雨ふり」がよくでる。(049)

【概要】
 紙面に「雨ふり」の現象がおこるのは,なぜなのだろうか。

 【解決方法】
 「雨ふり」現象は冬期の寒い日などに起き易い現象で,特に休日の翌日などに起きる。これは湿し水とは関係ありません。
 夜間・休日など機械が止まっている時に機械全体(シリンダーやフレーム)が冷え切ってしまいます。作業開始の朝,暖房をいれると,冷たいシリンダーに空気中の水分(湿気)が集って,露結するのが印刷中に紙面に落ちて,雨ふりが起きます。
 夏の暑い日に冷やしたビールをコップに注ぐと,コップの回りが濡れることと同じです。冬場,休みの日でも,工場内は20℃以下にしないようにしておく事が大切です。温度管理のための費用を惜しまない事です。ヤレを作って得意先から信用を無くし,仕事が取れない方がダメージが大きいと考えたほうが良いでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)