柔かいインキ使用時の汚れ(047)

掲載日:2014年9月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

柔かいインキ使用時の汚れ(047)

【概要】
 柔かいインキを使用した両面刷の時,上側と下側とで紙面の汚れの差が激しくなります。水送り量と変化させても印刷面の用紙の端のにじんだ様な汚れは取れません。インキツボの中をのぞくとインキツボローラが乳化の傾向を示しています。水着けローラは取り換えて半年位です。このような時どのような処置をしたら良いのでしょうか?

 【解決方法】
 湿し水の液温をチェックしてください。特に下部ユニットのローラーは熱を持ち易く,インキは熱くなると乳化が激しくなります。液温は水槽の中で10℃位が良いでしょう。
また,エッチ液が合っていないということも考えられます。湿し水のph管理を行って下さい。ラベルに書いてある希釈量より多く入れないとPH5.5~6.0にならないというものもあります。たくさんエッチ液を使わなければいけない場合,使用している水道水とエッチ液が合わないということなので,エッチ液を変えてみてください。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)