特色,紙器印刷用エッチ液(053)

掲載日:2014年9月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

特色,紙器印刷用エッチ液(053)

【概要】
 当社の仕事は紙器関係で特色印刷がほとんどです。ゴミ,紙粉を目立たなくさせる為に,インキメーカーでタックを下げてもらっています。タックを下げる意味としてもう一つ高速回転に適合させる為もあります。その為,乳化が早いように感じます。IPA規制の為,ノンアルコールを実施する計画はありますが,上記の理由より乳化が心配されます。エッチ液も変更が必要となりますが,このような場合,何を規準にエッチ液を選んだらよいか教えて下さい。

 【解決方法】
ノンアルコール用のエッチ液がいくつか発売されています。使用の際の注意点は,ph管理ではなく定量管理で使用して下さい。中性に近いエッチ液は,ph管理で使用すると,エッチ液が湿し水に入り過ぎてしまい,成分の一つであるアラビアガムが乳化を促してしまいます。湿し水原液の希釈倍率をキチンと守れば,大きな心配は要らないと思います。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)