オフセット印刷で、フィルムに青ペンで記入することがあり、それから刷版→印刷へと工程が進むのですが、どうして、青のペンでの記入は出てこないのか、わかりません。(241)

掲載日:2014年9月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理

 

オフセット印刷で、フィルムに青ペンで記入することがあり、それから刷版→印刷へと工程が進むのですが、どうして、青のペンでの記入は出てこないのか、わかりません。(241)

 

【概要】
オフセット印刷で、フィルムに青ペンで記入することがあり、それから刷版→印刷へと工程が進むのですが、どうして、青のペンでの記入は出てこないのか、わかりません。

 【解決方法】
オフセット印刷でフィルムに青ペンで記入しても、刷版・印刷で見れなくなるのは、青いボールペン・青い万年筆のインク・青マジックインクはすべて、PS版を焼き付ける光源の紫外線を透してしまうからです。
ポジタイプPS版は、紫外線が当たった所はジアゾ系の感光層は分解され画像になりません。(非画線部と同じ)
 紫外線に対して最も不透過率が高いのは、黄色・橙色、次に赤色と黒です。
 紫外線をカットするのは、赤や黒よりも黄・橙のほうが不透過率が高い事を覚えてください。
 刷版室の安全光に、黄色の蛍光灯を用いるのは、紫外線をカットするためです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)