エッジピックの原因と対策(246-4)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

エッジピックの原因と対策(246-4)

 

 【概要】
エッジピックの原因と対策

 【解決方法】
 印刷物の絵柄のくわえ尻の部分が紙ムケのように白く、ガサガサした様になる現象をエッジピックと呼びます。特にベタ刷りのくわえ尻側に多く発生します。
 冬期の寒い時期にはっきりとエッジピックが発生するのは、低温のためインキが固くなるためもあります。しかし、夏場の暑い時期にも同じ様に発生しているのです。
インキを軟らかくするときは、レジューサーを使用すると良いでしょう。00ニスは使用しないほうが良い結果を生じます。
エッジピック発生の原因は、インキが固いのが原因だけとは限りません。
 第一の原因は胴仕立にあります。単色機でもエッジピックは発生します。
 現在のオフセット印刷機の胴仕立は、トルーローリング法を用いています。
トルーローリング法とは、版面の表面速度とブランケット面の表面速度を同じくする方法です。
 同じ径の2ツのシリンダーがあって、版胴・ブランケット胴は共にギヤで回されるので、一回転した場所は同じでも、ブランケット胴のゴム表面は、版胴表面よりも速く(長く)回されます。相対的に版胴の版表面速度はブランケット表面速度よりも遅くなるわけです。版上のインキは遅くなった分だけ、くわえ尻のほうに移され、それが堆積された部分がエッジピックとなって刷本に現われるのです。エッジピックが発生した場合、版面を見て下さい。
エッジピックを直すには、版胴よりブランケット胴を細く仕立てるのです。
トルーローリングの基本理論はプレートシリンダーよりブランケット銅を細くが原則です。
 現在エッジピックが発生していれば、試しにブランケット下敷きを、0.10mm抜いて見て下さい。未だ生じる場合は更に0.05mm抜いてみてください。
ブランケット下敷きを減らした(抜いた)分だけ圧胴を押し込んでください。
 以上でエッジピック発生問題は解決するでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)