版圧の0.10mmという数字はどのように決められたのでしょうか?(263)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

版圧の0.10mmという数字はどのように決められたのでしょうか?(263)

【概要】
 版圧の0.10mmという数字はどのように決められたのでしょうか?

 【解決】
 版圧の0.10mmは、版からブランケットへインキの転移量が最も良い版圧といえます。 版とゴム間の版圧は、理想的には0.08mmと言われていますが、ブランケットの厚さの精度ムラは0.02~0.03mm程度なので、0.08+0.02=0.10mmになります。

 印刷機種・サイズにより、版とゴム間の版圧は0.13~0.15mmと異なります。機械メーカーに聞いても特に版圧設定の根拠はありません。版とゴム間の圧が強ければ、ドットゲインが大きくなり、網版の調子は悪くなります。

 版圧が0.08~0.10mmであってもベタのツブレが悪くなることはありません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)