スクリーン業界初の高精細インキ発売

掲載日:2016年7月8日

帝国インキ製造(株)(本社/東京都荒川区、澤登信成社長)は、スクリーン印刷業界初の「高精細スクリーン印刷用インキ」を開発し、幅広い加飾印刷に使用できるという意味合いを込め、彩(いろどり)という文字を使用し、『高精彩インキとして、汎用、ガラス用、成型用2種類の計4タイプのインキを発表し、7月1日、販売を開始した。

 

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従来のスクリーン印刷は、細線と面を両立した印刷が出来ない、複雑で微細なパターンについて高速印刷が可能となるインキがない、熟練の印刷作業者が必要となるという課題があった。

この高精細インキを使用することで、微細ラインと面の同時印刷も加納となり、デザインの自由度が大幅に広がることが期待できる。また、印刷機での複雑で微細なパターンの高速印刷や連続印刷等による生産性向上が期待出来るとともに、高精細インキのみを使用することで、トラブル発生時の再印刷等の対応力向上や品質面の向上を期待出来るようになった。

この高精細インキの特徴は以下の7点である。

1. 微細印刷性

従来インキでは、100㎚のラインを140~150㎛の精度での印刷となっていたが、高精細インキでは100㎛のラインを100~116㎛の精度で印刷することが出来る。

2. 面印刷性

従来インキでは、面とグラデーションが混在するパターンを同時印刷することが出来なかった。面を重視するとグラデーションが潰れてしまい、グラデーションを重視すると面でのピンホール(小さい穴)が発生し、いずれも印刷不良となっていた。高精細インキでは、面とグラデーションが混在するパターンで同一印刷を行っても安定的な印刷を実現することが出来る。

3. ソーエッジ(凹凸)対応性

従来インキでは、直線の凹凸幅のブレが50㎛程度でしか印刷が出来なかった。高精細インキでは、10㎛以下で印刷可能であり、綺麗な直線を印刷することが出来る。

4. 連続印刷性

従来インキでは、微細なパターンを1500枚/時の連続印刷すると300枚目で飛び散りが発生して安定的な連続印刷を行うことが出来なかった。高精細インキでは、1500枚/時の連続印刷を行っても、細線とドット等を安定的に印刷することが出来る。

5. 高速印刷性

従来インキでは、細線やドット等の微細な印刷を実施する場合は、300~500枚/時の印刷スピードが一般的となっている。高精細インキでは、細線やドット等の微細な印刷でも、シリンダー印刷機により800~1500枚/時の速度で印刷することが出来る。

6. 再印刷性

従来インキでは、インキを版に被せた状態で30分印刷機を停止し、その後に印刷を再開した場合、インキの擦れ等が発生して正常な印刷を実施することが出来ず、刷版を洗浄する必要があった。高精細インキでは、インキを版に被せた状態で1時間印刷機を停止し、その後に印刷を再開しても、6枚目から正常な状態に復元し、以降は安定した印刷を行うことが出来る。

7. 刷版洗浄回数の削減

従来インキでは、細線やドット等の微細な印刷を実施する場合は、300枚印刷した後に刷版を洗浄する必要があったが、高精細インキでは、1500枚印刷後に刷版を洗浄すれば済むようになった。

 

製品ラインナップ

1. XERインキシリーズ

銘鈑印刷用タイプ、適応原反:ポリカーボネート・処理ポリエステル

2. XIP-HFインキシリーズ

射出成型対応タイプ、適応原反:ポリカーボネート・処理ポリエステル

3. XGL-HFインキシリーズ

ガラス印刷専用タイプ、適応原反:ガラス

4. XFMインキシリーズ

真空成形対応タイプ、適応原反:ポリカーボネート

いずれのインキも10~12色を揃えている。

高精細インキは、細線の印刷だけでなく、面印刷やグラデーション印刷等、様々なパターンを同時に且つ高精度で印刷出来ることから、細い線という意味合いの「高精細」の「細」ではなく、「彩(いろどり)」という文字を使用し、幅広い加飾印刷に使用頂きたいという思いを込め『高精彩インキ』という製品名での販売を展開する。

 

 

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お問い合わせ先

帝国インキ製造株式会社 営業戦略本部 山梨・岡田 TEL:03-3800-9911