Must See ツアー「page2018の歩き方」~印刷会社・印刷物の目的とは何か、顧客は何にお金を払うのか

掲載日:2018年3月19日

印刷会社・印刷物の目的とは何か、顧客は何にお金を払うのか。page2018では、アライアンスNEXTの視点で印刷会社の役割を見直すさまざまな製品、サービスが出展されていた

2018年2月7日から9日までの3日間、東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターTOKYOにおいて、page2018が開催された。今回のテーマは「アライアンスNEXT」。

アライアンスを活用し、より新しいビジネスを創出する。自社の経営資源と他社の質の高い経営資源を組み合わせ、事業の最大化を図ることを意識している。

デジタル印刷システムは新機種の競演をブース前面で

会場においてMust See ツアー「page2018の歩き方」を担当してくださった宮本泰夫氏(バリューマシーンインターナショナル)によると、page2018では、各社からデジタル印刷システムの新機種が出展されていたという。JAGATinfo2018年3月号より

会場の都合から大型機の出展ができないため、小型機中心の展示となるが、小型デジタル印刷機のトレンドとしては、高付加価値化の流れがある。

オフセット印刷機と同等の品質を実現する、あるいは幅広い用紙に対応するなど、性能面での改良や生産性の向上などは一段落し、近年は多色機の登場による特色利用や、長尺紙への対応などオプション的な開発が中心となっている。

特色利用については、多くの機種がホワイト、クリア(透明)をサポートし、金、銀などのメタリック、蛍光トナーなども実用レベルに到達した。

長尺については、片面印刷では1000mmを超える用紙を、750mm程度であれば自動両面印刷が可能となり、幅広い商材に利用可能となっている。

裾野が広がる後加工システム

プリプレスや印刷のデジタル化が進み、小ロットに対応が可能となる中、後加工の小ロット対応は遅れていると言われてきたが、ここ数年、カット、折り、綴じ、抜き、ラミネート、厚盛、箔押しなど多くの後処理で小型化が進み、更には自動化といった新しい流れが生まれている。

本展示会では参考出展ではあるものの、卓上型の封筒製袋機や小型の製函機が出展され、小型加工のバリエーションとしての裾野が広がっていることがうかがえる。

また、加飾加工による印刷物への付加価値付与の技術として、厚盛加工や箔押し加工がある。従来はスクリーン印刷技術などを利用することから小ロット化が難しい分野であったが、インクジェット技術を応用することで小ロットでの高付加価値加工を可能とする製品が増加している。

上記以外にもアライアンスNEXTの視点で印刷会社の役割を見直すさまざまな製品、サービスが出展されていた。

「印刷会社・印刷物の目的とは何か、顧客は何にお金を払うのか」

印刷会社は発注企業のパートナーとして、あるいは同盟企業として、顧客課題の解決や売り上げ向上などの目的を一緒に考える立場になることができる。

これが「次の」アライアンスの形ではなかろうか。

関連情報

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2018年3月26日(月) 14:00-17:00
page2018にみる技術の視点、ビジネスのポイント

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