DTPエキスパート実技試験の題材変更と第44期新出題項目

掲載日:2015年7月24日
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8月30日に実施する44期DTPエキスパート認証試験では、課題B(チラシ)の題材をこれまでの「旅行パンフレット」から「DMはがき」に変更して出題する。学科試験においても課題の題材変更に関連付けた新出題項目を発表した。

実技試験の趣旨

DTPエキスパート認証試験の実技試験(課題制作)は、試験当日に配布される要項に従って課題を制作するもので、指定されたWebサイトから課題材料をダウンロードし、提出期限内に作品と制作指示書のデータをアップロードする。
課題の題材は課題A(ページ物)と課題B(チラシ)のどちらかを選択して制作するが、基本的にデザインの良し悪しやソフトのオペレーション能力を問うものではない。従って日常的にデザイン制作に関わっている人でなくとも合格点を取ることは十分可能で、事実合格者の過半数は営業職など実際に制作作業に携わる人ではない。
最も重要なのは、印刷物すなわち情報伝達のためのツールとしてその役割がきちんと果たせる可読性が確保できているかということで、それはDTPエキスパートカリキュラムで学ぶ紙面設計、文字、画像、色、組版などといった印刷物を構成する基本知識が理解できているかどうかが問われているということである。
さらに実技課題とともに提出する制作指示書は、受験者が制作した方法を第三者が継承して制作するために必要な各種設定や制作手法、注意事項などを記したものであり、企画から始まる印刷物の全体工程の理解や制作工程管理能力などが問われるものである。
つまり、本試験における課題制作の趣旨は学科試験で問われること、すなわちDTPエキスパートカリキュラムを通じて学ぶ知識を、具現化できる能力を有しているかを試験するものであるといえる。

実技試験の題材変更

課題B(チラシ)の題材として、これまでの試験では旅行パンフレットが出題されてきた。毎回渡航先の都市が変更されたり、同じ都市であってもテキストや図版など支給データが変更されて出題された。旅行パンフが題材に選ばれてきたのは、それがかつてはどこでも流通していて誰もが目にする一般的なものであるため、課題制作のお手本がどこでも入手できるといった面と、デザイン要素を盛り込むのにも適しているという点を考慮したからである。
次回第44期では課題Bの題材を「DMはがき」に変更することを発表している。いまや旅行パンフはなくなってはいないもののWebなどに置き換わってきており、一般的に広く流通している印刷物を考えると現状においてDMが素材として適していると判断したからである。
ただし、制作要項や提出方法、採点基準は変更しない。題材のみが変わり、今後は旅行パンフやDM(DM はがきなど)、カタログなどを交互に出題していく予定である。

課題題材変更と第44期DTPエキスパート認証試験新出題項目

上記のとおり、課題制作は学科試験で問われることが実現できるかどうかを問うものである。今回、実技試験の題材をDMに変更することに伴い、逆にDMを制作する際に必要な知識や注意事項を学科試験で問うべく、第44期試験新出題項目にDM制作に関連する項目を発表した。
DMに関する制作上の常識として、後納郵便マークの取り扱いやデザイン上の制約についての問題、宛名の受け渡しや人名の取り扱いなどについての注意点に関する問題など、これらはクライアントとのコミュニケーションに関する問題としてカテゴリー5(コミュニケーション)の範疇で出題される予定である。
また、画像などの取り扱いに関する問題として、切り抜き合成の方法、画像解像度に関すること、特色の扱い方、さらに素材がRGBかCMYKか不明な場合の処理の仕方などが、カテゴリー1(DTP概論)として出題される予定である。
DTPエキスパート認証試験では、今後も実際のビジネス、制作現場から乖離することのないよう、カリキュラム、学科試験、実技試験を連動させていく。

(CS部 橋本 和弥)

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