片面印刷後に紙がそる(206)

掲載日:2014年9月10日

印刷技術情報 : 管理

片面印刷後に紙がそる(206)

【概要】
 片面刷をして時間をおいてから裏面をする場合,紙が上にそり,紙おさえ,前当,横針等に接触して,うまく送られない場合がありますが,紙折り以外に良い方法はありますか?

 【解決方法】
  片面印刷後に、裏面印刷の時に紙が上に反る場合,工場内の湿度不足が原因と考えられます。
ワンプに包まれた用紙の持っている湿度は55~60%です。片面印刷した後も室内湿度を 55~65%程度に保つことが大切です。紙が上に反るのは、用紙に含まれている湿気がドン ドン空気中に逃げて行くためです。積まれた紙は周りから水分が蒸発して、中央部分は従 来の湿度になっているために、上に反ってしまうわけです。この状態の紙癖のことをタイ トエッジと言います。見当不良の原因にもなります。
タイトエッジが発生するような湿度が低い所に刷本や用紙を置いておくと、用紙に静電気 が発生してフィーダートラブルの原因になったり、デリバリ部では裏移りの原因になります。
 紙折りで癖を直すと、折った部分が裏移りの原因になります。できれば 紙折りをしな いで紙クセを直すほうが事故は少ないでしょう。空気が乾燥するシーズンには、夜間でも室内の湿度を60%前後に保つことをお進めします。刷本や用紙にビニール袋をかぶせて湿気を逃がさないようにしても、室内湿度が低ければ、ビニール袋を外した後、紙クセは発生するでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)