用紙の伸縮の差(008)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

用紙の伸縮の差(008)

【概要】
 用紙の伸縮は抄紙の仕方によって決るのでしょうか。印刷,保管条件等によって防ぐことができますか?

 【解決方法】
 用紙の伸縮は,パルプの伸縮が主な原因です。パルプ繊維は,水につけると縦方向は2~3%伸びます。横方向には30%~35%の膨潤をおこします。これは横目の用紙を用いると,紙伸びのために見当が合わなくなることでも判ります。縦目・横目は抄紙の過程で生じるものです。巻取りの紙は,全部縦目です。それを横長に切断すると横目となります。保管するときには,ワンプに包んだまま印刷室と同じ温度の所に2日間位置いて温度差を無くすこと(温度の平衡)が大切です

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)