コダック、戦略的製品・技術についての決定を発表

掲載日:2016年3月23日

イーストマン・コダック社(ニューヨーク証券取引所銘柄コードKODK:以下コダック)がエンタープライズインクジェット事業とシルバーメタルメッシュタッチセンサー事業について戦略的決定事項を発表しました。今回の決定は、各事業の運営状況を経営陣が詳細に検討し、お客様やパートナー各社、その他の業界関連会社との協議も経て行われたものです。

 

Kodak Prosperエンタープライズインクジェット事業

現在、コダックはKodak Prosperエンタープライズインクジェット事業の売却について、Prosperプレスプラットフォーム、Prosper Sシリーズインプリンティングシステム、その他関連製品を含めた協議を売却候補先と進めています。

今回の売却手続きに際しては、独立投資銀行のSagent Advisors社およびヨーロッパの企業融資顧問会社であるDC Advisory社に協力を依頼しています。なお、両社は日本の大和証券の共通株主でもあります。

コダックのCEO(最高経営責任者)のジェフ クラークは、次のように述べています。
「Prosper事業にはさらなる成長の可能性が十分にあります。この可能性を十分に引き出すには、デジタル印刷市場に販売ルートを持つ有力企業に売却するのが最善であると判断しました。これまで、Prosper事業については複数の企業およびその財務担当者から関心が寄せられていますが、Prosper事業への投資は売却交渉期間中も継続します。Prosperは革新的な技術・製品の集合体であり、印刷業界から極めて高い評価をいただいています」

コダックのエンタープライズインクジェットシステムズ事業部およびマイクロ3Dプリンティング&パッケージング事業部プレジデントのフィリップ カリモアは、次のように述べています。 「Prosperのビジネスチャンスは、パフォーマンスが大幅に向上した次世代のインクジェットライティングシステム『Kodak ULTRASTREAM』の登場が控えていることもあり、さらに拡大するでしょう。ULTRASTREAMは、プロダクションインクジェットを商業印刷とパッケージの主流に変貌させるテクノロジーです」

5月31日~6月10日に、ドイツのデュッセルドルフで開催される印刷業界で最大の展示会「drupa 2016」にて、ULTRASTREAMのライブデモを実施します。

シルバーメタルメッシュテクノロジー

タッチスクリーンセンサーを含むファンクショナル3Dプリンティングは、コダックの事業の中でも重要な地位を占めています。コダックは今後も、この分野での最先端技術の開発を進めていきます。コダックは銀と銅双方のメタルメッシュテクノロジーを進化させた結果、「銅」に注力することを決定しました。

フィリップ カリモアは次のように述べています。
「業界関係者によるフィードバックから、コダックの完全添加タイプの銅メタルメッシュが『全体のコスト』『セットアップのコスト』『大型スクリーンへの拡張性』のすべてで勝てるアプローチであることは明らかです。コダックはこの3つが大きなチャンスになると判断しています」

今後、シルバーメタルメッシュの開発は中止しますが、タッチスクリーンセンサーのメーカー様向けの銀塩フィルム供給は継続します。

※本プレスリリースは米国イーストマン・コダック社より2016年3月15日付けで配信された英文のプレスリリースの日本語訳です。

 

 

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