drupaの規模と歴史を体感し 見えたpageの明るい未来

掲載日:2016年8月5日

JAGAT主催イベント「page」事務局の一人として、drupaを視察・取材を通して「page」の未来について考えてみた。

 

 

まず冒頭に示したとおり、drupaは規模もさることながら、ドイツの歴史に裏打ちされたビジネス直結の見本市であり、リード(見込み客)を集めることが目立つ日本の「展示会」とは根本から違う(ベニー・ランダ氏によると、LANDA社は会期中に450€の発注があったとも)。

 

ただそうした投資直結の側面はありつつも、drupa2016来場者の60%が「新しい取引先を見つけた」にとどまっており、drupaといえども印刷物市場の拡大が望めなくなった業界動向には抗えない印象はある(会期中に発表された次回drupaの開催時期変更のニュースは、それを物語るには十分であろう)。

 

一方、来場者の属性に関しては、海外来場者の割合が高いことを除き、業種、役職などpageと大差はなく「印刷・メディアビジネスの総合イベント」であることに変わりはない。よってボトムアップ型の日本企業の特性に合わせて、pageはよりいっそう提携・協業を促し、印刷業界を活性化させていくイベントにしてきたいと考えている。

 

その上で、次回のpage2017では印刷会社および関連会社向けのゾーンである「印刷パートナーゾーン」を設け、出展を募集する。また来場者のビジネスを活性化させるゾーンもいくつか企画しており、その詳細については随時JAGATのホームページなどで紹介していくので、ご期待いただきたい。いずれにせよ、肌で体感することで得ることは多く、展示会に足を運ぶことの意義を実感できた。

(CS 部 堀 雄亮)