「習うより慣れよ」だけでは人材は育たない

掲載日:2017年2月7日

印刷産業に特化したJAGAT通信教育は、企画、デザインから、プリプレス、印刷、後加工まで印刷人に必要な知識の整理ができるようなコースを揃えている。

「畳の上の水練」は役に立つ

「畳の上の水練」ということわざがある。理屈や方法を知っているだけでは実際には役に立たないという意味で、畳の上で行う水泳の練習は効果がないことから転じたものである。しかし、無理なくきれいに泳ぐためには、水中だけでなく、陸上で基本動作を練習することが効果的なことはよく知られていることである。「習うより慣れよ」ということわざもあるが、水泳に限らず理屈がわからないまま実践しているだけでは、せっかくの能力が十分発揮できないかもしれない。

OJTは具体的な仕事を通して、上司や先輩から仕事に必要な知識・技術・技能などが伝授されるもので、即戦力に鍛え上げる有効な方法とされている。問題は教える側の力量や意欲などに左右されることで、意図的・計画的・継続的に指導することまではできていない職場も多いのではないか。そこで、集合教育や通信教育などによって、体系的な知識を習得させることが大きな意味をもつ。

JAGAT通信教育は印刷産業に特化し、「実務に即した内容を体系的に学習できること」を訴求ポイントとしている。通信教育では、最新の技術動向を追いかけるよりも、基本的な知識を整理することに重点がおかれるが、定期的な見直しも必要である。

「品質アップ講座」「カラーマネジメント基礎と実務」を大幅改訂

2016年度に大きく改訂したのは、「印刷技術者のための品質アップ講座」「カラーマネジメント基礎と実務」の2コースである。
「印刷技術者のための品質アップ講座」は2012年に大幅改訂を実施したが、今回は「印刷オペレーターのためのスキルアップ講座~印刷技術の基礎と関連知識の習得」という切り口で再構成し、全面カラーでリニューアルした新テキストを2016年11月から使用している。
「カラーマネジメント基礎と実務」は、色の基礎から、カラーマネジメントワークフロー、入力から出力までの実践的知識を網羅した総合コースとなっている。添削課題はテキストを読み込むことで解答できるように設計されているが、難易度がやや高いという受講者の声に対しては、採点後に返送される解説文を充実させて対応してきた。今回の改訂では図版をすべてカラー化し、現状のワークフローに合わせた加筆修正を行うことで、より理解しやすいものとなった。2017年1月開講分より新テキストに切り替わっている。

入社前教育や自己啓発として通信教育を利用するだけでなく、部門ごとに必須受講講座を指定したり、人事制度に位置づけ修了を昇格条件の一つにしている企業もある。また、通信教育ガイドブックやサイトを作成し、定期的に受講者を募集している企業もある。

JAGAT通信教育の強みはやはり印刷産業に特化していることで、全18コースの平均修了率は80%を超えるまでになっている。今後とも基本コースの改訂を進めるとともに、営業系などの新規コースの開発を行うことで、印刷業界の活性化にも寄与していきたい。

 (JAGAT CS部 吉村マチ子)

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