page2026は、2月18日(水)~20日(金)に東京・池袋サンシャインシティで開催する「page2026」では、ご来場いただく皆様に楽しんでいただくべく、企画ゾーンを複数設置する。
前回から実施した「工場ソリューションゾーン」は規模を拡大
page2026では前回page2025で好評を得た、印刷現場の環境改善を目的にその課題を解決する様々な製品・サービスを持つ企業が出展する「工場ソリューションゾーン」は規模を拡大して展開する。前回出展の10社は、再生可能エネルギー事業を展開し、現場の電気代削減を提案や、工場内のマニュアルを動画化し、現場ノウハウの可視化と作業・教育・評価の標準化の実現、さらには機器買取やUV蛍光灯からLEDランプへの置き換えといったリサイクルなど、こちらの想定を超えた業種の出展があった。これはひとえに「工場ソリューションゾーン」というシンプルなネーミングにより、ゾーンの特性が明確になった結果、自社のソリューションと照らし合わせやすかったことが要因と言える。page2026においては工場内の「環境改善」や「機器・設備・備品の補強」に加え、従業員の働きやすさを向上させる「健康サポート」などの企業にまで拡大して出展を募り、来場者とのビジネスマッチングを生 み出したいと考える。

新企画ゾーンで印刷のチカラを体現
この他に、page2026では新企画ゾーンを複数設置する。
まずは「紙以外印刷ゾーン」である。これは多種多様な技術を活用し、Tシャツなどの布やアクリルスタンド、スマホケースなどといった紙以外への印刷を展開する企業、製品が集まるゾーンである。これまでのpageイベントでもこうした企業や製品をPRする企業の出展はあったが、今回はこれらを一堂に集めてゾーンとすることで、page2026のテーマのサブタイトルにある「印刷のチカラ」を体現する。
印刷業界の人手不足解消を目的にした2つの新企画ゾーン
2030年までに労働人口は300万人減少する一方、最低賃金は1,500円にまで上昇することが想定される。当然、印刷業界においてもこうした問題は例外ではなく、page2026ではこの印刷業界の人材不足解消を目的に、2つの新企画ゾーンを設置する。
1つは、「印刷人材確保・育成&リスキリングゾーン(仮称)」である。これはシンプルに印刷業界における人材不足解消を目的に、人材サービスを展開する企業、特に印刷業とその周辺業界向けにサービスを展開している企業がサービスをPRするゾーンである。昨今、求職者と求人企業のマッチングだけでは大手の人材サービスの規模に及ばないため、工夫を凝らした人材サービスを行っている企業も多い。一方で成熟産業である印刷業界においても、大手人材サービス企業に高額の広告料を払っても、希望の人材を獲得するどころか、資料請求もままならないケースが多い。当ゾーンで、これらがマッチングすることで、人材不足解消の一端を担えれば幸いだ。
もう一つが、人手不足を自動化、省力化、無人化によって解消すべく、それらを実現する機器、サービス、ソリューションを紹介する「自動化ゾーン」である。こちらは一見すると高いハードルのように思えるが、実はこの自動化ゾーンは「pageイベントの中で、自社が展開する自動化ソリューションをPRできる場はないか」という意見を、印刷会社の中から複数いただき、実現させた経緯がある。したがって出展企業としては、自動化ソリューションを導入している印刷会社が中心となるため、ロボット関連メーカー側からの一方的な訴求にとどまっていない。一貫して「機材展ではない」と言い続けてきたpageらしさを加えたゾーンと言える。またこれらの自動化ソリューションは、工場内における省人化、省力化を実現することになるため、上述の工場ソリューションゾーンと親和性も高い。自動化ゾーンとこれらのゾーンを隣接して設置する予定である。
展示会場の特性を生かし来場者の目的に合わせたゾーニングが可能に
東京ビックサイトや幕張メッセで開催されるイベントは、1回の会期で複数の展示会が開催されているケースが多い。これらの会場は、複数のホールが隣接し、かつ境界線も無い為、会場内を歩いてみているうちに、関心の薄い企業が出展する展示会に入っているケースがある。一方、page2026の会場のサンシャインシティの展示ホールは、各ホールがフロアごとに分かれており、企画ゾーンを異なるフロアに設置することが可能だ。今回の人材不足解消を目的に設置した2つの新企画ゾーンは、目的は同じでも解決方法は真逆である為、自動化ゾーンは4階(展示ホールB)、「人材確保・育成&リスキリングゾーン」を2階(展示ホールD)に設置する予定である。これは来場される皆様にとっても、自社の状況に即した展開を優先して訪問することが出来、メリットがあるはずだ。

また前々回から実施している会場内セミナーも、前回page2025では開催枠がすべて埋まり、立ち見が出るほど満席になるセミナーも複数あったため今回も設置する。会場内セミナーへの参加が来場目的となっている方にとっても、その前後で展示会場を見て回る際に、分かりやすいゾーニングであれば、セミナー開始時刻に間に合わないケースや、聴講後、展示会場を回り切れないということが少なくなる。ご来場いただく皆様におかれましては、ぜひ目的に合わせて効 率よく展示会場を回っていただき、楽しんでいただきたいと思う。
(研究・教育部 堀雄亮)