前回触れた「PEST分析(Politics=政治、Economy=経済、Society=社会、Technology=技術」のほかに「クロスSWOT分析」と「3C分析」を加えた3つの分析手法が代表的なフレームワークである。そこで今回は、後者2つについてサラッと解説してみたい。
ブランディング(マーケティング)に必要なマクロ環境分析を行う際のフレームワークについて説明する。前回触れた「PEST分析(Politics=政治、Economy=経済、Society=社会、Technology=技術」のほかに「クロスSWOT分析」と「3C分析」を加えた3つの分析手法が代表的なフレームワークである。そこで今回は、後者2つについてサラッと解説してみたい。
クロスSWOT分析
まず、「クロスSWOT分析」から説明していこう。SWOTとは「Strength=強み、Weakness=弱み、Opportunity=機会、Threat=脅威」の頭文字を取って並べた言葉だ。「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つを組み合わせて分析することで自社の現状を把握する手法を「SWOT分析」と呼んでいる。
前者の「強み」と「弱み」の2つは(自社)事業が有しているもので、内部環境と呼ばれている。他方、後者の「機会」と「脅威」の2つは社外から与えられるもので、外部環境になる。SWOTを列挙するだけでも分析っぽい感じにはなるが、そのレベルではブランディング戦略や方針決定まで持っていくのには無理がある。
そこで、内部環境と外部環境を掛け合わせて(クロスさせて)分析し、自社の戦略や方針を考察するフレームワークとして「クロスSWOT分析」が生まれてきたわけだ。内部環境が2つ、外部環境も2つあるので、それぞれを掛け合わせると4つの戦略的ポイント(観点)が浮かび上がってくる。
3C分析
競合と比べたときの、自社の強みや弱みを理解するのが「3C分析」だ。つまり、市場を理解するフレームワークの代表として位置付けられている。
この3×Cなのだが、最初のCはCustomer(顧客・市場)である。2番目のCがCompany(自社)で、最後のCがCompetitor(競合)だ。これらの3つのCで「3C分析」となる。そして、この3つのC(環境)に着目することで、3つ合わせた業界環境全体を分析できるのだ。
●市場環境(Customer)
【市場の観点】
市場規模、市場の成長性
【顧客の観点】
顧客のニーズ、顧客の消費行動など
●自社環境(Company)
理念やビジョン、事業や製品の現状、資本力/投資能力、
現有リソース(ヒト・モノ・カネなど)、現有ビジネスの特徴など
●競合環境(Competitor)
【業界全体】
競合各社のシェア、各競合の特徴、参入・代替の脅威、業界ポジションなど
【敵は誰か?】
対象となる競合、競合の特徴、今後想定される行動
マーケティング、とりわけブランディングの方針を決める際には、個人的な見解を多く含んだ独善的な意見ばかりではない、理にかなった意見が必要だ。前回解説した「PEST分析」や、今回説明した「クロスSWOT分析」「3C分析」をフル活用して、自社の問題点を明確化する必要がある。もちろん理想的には、数値化したいのは言うまでもない。
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さて、「専務のつぶやき」は今号で区切りを付けた。この「キーワード」も一区切りを考えていたのだが、page2027(2027年2月17・18・19日開催予定)が40回目の記念page展に当たるので、それに合わせてこの連載を発展させ、7月号から12月号まで全6回の予定で「page40年のあゆみ」と銘打って、「印刷技術の変遷」「印刷(物)の役目の変遷」「印刷会社の役目の変遷」などを語ってみたいと考えている。
私が印刷業界に入ったのが1979年なので(千葉大学出身なので、大学時代から印刷業界とはなじみが深い)、印刷業界の盛者必衰をじかに味わってきたといえる。いわば「郡司の印刷40年史」と言えなくもないのである。「キーワード」の方はこのように題名と形式は変わるが、今しばらくお付き合いいただきたい。
(郡司 秀明)


