エキスパート認証試験開催報告

掲載日:2020年9月7日
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2020年8月30日(日)に第54期エキスパート認証試験・第30期クロスメディアエキスパート認証試験を実施した。
受験申請者総数は、DTPエキスパート331名(前期からの特例振替25名含む)、クロスメディアエキスパート43名となった。

申請概況

DTP クロスメディア
マイスター エキスパート アップグレード 合計 一般 学科免除 合計
東京 75 104 3 182 11 7 18
大阪 15 43 0 58 12 0 12
名古屋 1 8 0 9 7 0 7
福岡 16 12 0 28 0 1 1
仙台 9 17 1 27 2 1 3
札幌 5 9 0 14 2 0 2
指定校 6 3 4 13
合計 127 196 8 331 34 9 43

コロナ感染防止策として、厚生労働省の「技能検定の実施に関する新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に沿い、

  • 試験2週間前からの体調管理表の記入(当日検温も含む)
  • 来場分散を図るため開場時間を繰り上げ
  • 試験室定員を通常の3分の1程度とし、受験者の座席間距離を1.5メートル程度確保

などの対応をとった。

試験当日特に受験者の多い東京会場では、来場者が集中する時間帯も見られたものの、各自が体調管理表のスムーズな提出を心がけるなど、受験者の方々が高い意識をもって臨んでいただけたたため、混乱なく試験はスタートした。

DTPエキスパート試験内容

試験当日は、合計4時間で学科試験問題に取り組んでいただく。

今回は、前半後半各299設問、合計598設問の出題となった。
今期試験の新出題項目としては、制作に関する基本的知識の拡充問題から、印刷技術の動向などを扱っている。

第54期新出題項目

2020年3月試験から2段階制を導入し、実技試験はエキスパート・マイスター受験者のみが取り組む。

学科試験当日以降約4週間で各自取り組むもので、現在正に実技試験の期間中となっている。

マイスター導入に伴い、実技試験の基準が変わり、発注者の印刷物利用目的に応じた制作コンセプトについての記述が求められるようになった。

実技試験要綱で示される発注側の意図を踏まえ、誌面作りに際して以下の点から短文記述をするものとなる。

  • 全体コンセプト:記事ページの目的が伝わるために工夫した点など
  • レイアウト:全体像や着目ポイントに誘導するために配慮した点など
  • 組版:情報に応じた組体裁について
  • 配色:ターゲットや企画意図を考慮した点

制作コンセプト書フォーマット例

新基準での実技試験実施となった第53期試験では、支給されるコンセプト書フォーマットに沿って記述していけば8割の方が基準を満たす結果となっている。

コンセプト書の設問によって制作前の情報が整理され、かつ言語化することによって発注側、制作チーム内を含め情報が共有されることを想定している。

クロスメディアエキスパート試験内容

学科試験問題は、全290設問の出題となった。

論述試験は、「サラダランチを主力とするテイクアウト専門店」をテーマとした顧客コミュニケーション企画提案書の骨子を記述する出題である。



各実技試験の詳細は、近日中に当Webサイトで公開予定である。

JAGAT資格制度事務局 丹羽 朋子