DTPエキスパート・マイスター実技試験の概要

掲載日:2020年10月30日
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DTPエキスパート・マイスター認証実技試験は、実技試験専用Webサイトより

  • 実技試験要項
  • 制作コンセプト書フォーマット
  • 素材データ

を入手し、約4週間で課題制作に取り組んでいただきます。

期日までに

  • 制作コンセプト書
  • 印刷入稿用誌面データ

を実技試験専用Webサイトにアップロード提出します。

各提出物の趣旨を要項より抜粋します。

(要項記載内容は、試験ごとに異なります。以下はあくまで参考用に概略を一例として掲載するものです。)

制作コンセプト書の趣旨

デザインやコンセプトを論理的に解説するのが制作コンセプト書です。
全体のコンセプトはもちろん、それぞれの要素の概要を記述するものです。

  • コンセプトを解説
    ターゲットを視野に入れて、立案したコンセプトを誰にでも伝わるように論理的に解説してください。
  • 要素の概要
    要素についてデザイン面から解説してください。
  • 要素の合理的管理
  • スタイルやアピアランスなど、修正しやすく合理的な管理について記述してください。

誌面データ(印刷入稿用データの趣旨)

DTPエキスパート・マイスターとしてふさわしい印刷物の目的を理解する能力と、目的に沿った印刷物制作を実現するデザイン性・表現力およびプロフェッショナルなデータ制作力を問います。

  • 制作与件の理解および制作コンセプトの立案
    制作の前提条件を理解し、適切かつ上質に表現するための制作コンセプトの立案ができているかを問います。
    制作物の見た目の良さはもちろん、与えられた情報を合理的に整理できていること、ターゲットを見極めて、正しく伝えるべきことがきちんと伝わるものになっていることが求められます。
    その方法論として、視線の誘導やグルーピング、バランスのよいレイアウト、適切な配色やテキストの取り扱いなど、デザインの本質を総合的に理解し、実践できているかを問います。
  • DTPシステムの理解
  • OSやアプリケーションのバージョン、DTPアプリケーションやフォントの特性などを理解し、効率的かつ合理的に運用する力を問います。

制作コンセプト書の記述方法

後述の制作条件をもとに、以下を踏まえて制作コンセプト書にまとめてください。

  • 制作コンセプト書は、発注者に対しデザインコンセプトを伝えるとともに、実作業者間でスタイルやアピアランスの指針について共通認識を示すものとします。
    支給する制作コンセプト書ファイルの記述項目にある内容を記述し、見開きのPDFファイルにて提出してください。記述分量は支給ファイルの解答欄を目安にしてください。
  • スタイルやアピアランス解説は、マニュアルのように手順や設定内容を逐一記述する必要はありません。
    最終データを引き継ぐ作業者が、データ作成の全体像を理解できるものとします。

誌面データ(印刷入稿用データ)の作成

[雑誌記事] A4変形2ページ(見開き)をデザイン・レイアウトしてください。以下の詳細項目のすべてを満たすことが条件です。

  • 仕様
    月刊誌の記事誌面(見開き2ページ)をレイアウトし、誌面(印刷入稿用)データを制作します。月刊誌の仕様は、判型210mm╳285mm、中綴じ(右綴じ・右開き)、基本本文縦組み、ページ数は毎月160ページ程度です。
  • ターゲット・雑誌ジャンル
    ターゲットは20代後半〜40代の女性。ファッションや食から趣味まで網羅する総合ライフスタイル雑誌です。
  • 記事内容と要望
    特徴あるワインを紹介する記事。輸入ワインを日本でブレンドして販売するもので、低価格ながら高品質な商品の紹介ですが、ブレンドするワインについての知識を伝えることも条件とします。低価格の商品ですが品質重視の記事レイアウトになっていることを求めます。
  • フォーマット等
    単発企画ページのため、他ページのレイアウトフォーマットとの整合性は考慮しなくてよいこととします。ただしノンブルについては、指定箇所にスミベタもしくは白抜きで入ることを前提とします。
  • 印刷仕様
    オフセット印刷でスクリーン線数210線(PDFの最終画像解像度は300ppi)を予定しています。CMYKカラープロファイルはJapan Color 2011 Coatedを使用します。
  • 提出用データ
    見開き状態、断ち落とし3mmの日本式トンボ付き、PDF/X-1aまたはPDF/X-4で(Japan Color 2011 Coated)とします。
  • 配布データの使用方法
    ●CMYK4色で制作してください。
    ●レイアウトの要素はテキストの他に写真、ロゴタイプ、QRコードなどがあります。
    ●写真はすべて使用し、うち1点main_Photo.jpgはアイキャッチとして大きく扱ってください。同じ商品の切り抜き写真も別の場所に入りますので、こちらの写真の商品は全体を見せず、ボトルの上部か下部、もしくは両方をトリミングしてください。また写真はすべて目的に応じトリミング、レタッチなどを行ってください。
    ●写真によってはキズや汚れがある場合があります。これらは取ってください。
    ●写真の拡大縮小は自由ですが、縦横比率を変えたり、上下左右の反転使用はしないでください。また出力線数と使用寸法に合わせた解像度(300ppi)のリサイズと倍率(レイアウト時は100%で配置)も調整してください。
    USM処理も必ず行ってください。
    ●ロゴは「logotype.ai」というファイルをコピーして使用してください。サイズ変更は可能ですが、縦横比は変更しないでください。ファイル内に使用規定がありますので必ずこれを守ってください。
    ●テキストには修正すべき部分があります。指示された部分を修正するだけでなく、組み体裁や縦組みか横組みかに応じて、半角や全角、組み処理を行ってください。また、圏点処理なども指示通りにしてください。

支給素材データ

  • テキストデータ
  • 写真データ(5~7点)
  • ロゴデータ
  • イラストデータ
  • QRコードデータ
  • など