page月間でともに考える「コロナで変わる印刷の未来をどう創るか」

掲載日:2021年1月26日

今なお止むことのない新型コロナウイルス感染拡大は、あらゆる業種をクライアントに持ち、人々の暮らしと密接に関る印刷業界にも様々な変化をもたらした。


企業活動が制限される中、各地の印刷会社が日々それぞれの場所でコロナ禍に立ち向かうべく、自社の事業を守り、継続してゆくための様々な取り組みを続けている。今回のpage2021では、全国の印刷会社の取り組みを支えるべく、業界の最新情報に触れる展示会や印刷業界の今後を展望するセミナー・カンファレンスを用意した。

これらのイベントはすべてオンライン化され、職場や自宅など全国どこからでも視聴できる。2/8~28まで3週間にわたるpage月間を、各社がともに印刷業界の未来を考える機会として共有し、節目となる2021年をどう乗り越えるべきか、新たな方向性を探るステップとして役立てていただきたい。

基調講演と9つのセッションからなるカンファレンスは、with/afterコロナで変わる印刷の役割や価値観にフォーカスした内容が揃った。各界からゲストを招きテーマにそって議論を重ねるとともに、実際に取り組んできた印刷会社の実践事例を紹介する。

各セッションはテーマごとに大きく3つのカテゴリーに分かれている。

1.コロナで変わる印刷ビジネスの近未来予測 ⇒基調講演C1C9

2.新規ビジネスを切り開く技術情報やマーケティング手法 ⇒C2C3C5、C8

3.環境変化への適応に役立つ課題解決手法と実践事例 ⇒C4C6C7

各カテゴリーからピックアップしてご紹介する。

■コロナで変わる印刷ビジネスの近未来予測

【C1】オープニングセッション「コロナで変化した世の中の新常識について語り、対策を考える」

 本間充 (マーケティングサイエンスラボ)/郡司秀明 (JAGAT)

新型コロナが印刷物の役割を大きく変えつつある今、世の中の変化に鋭い視点を持つ本間氏を招き、これからの印刷ビジネスがどうあるべきかを突き詰める。

【C9】クロージングセッション

コロナ後の印刷業界を占い「未来をどのようにリセットするか?」考える

花井秀勝 (フュージョン)/郡司秀明 (JAGAT)

花井氏が長年培ってきたってきたマーケティング手法を軸に、コロナ後の印刷ビジネスの様々な課題について徹底的に議論し、印刷業の未来を予測する。

■新規ビジネスを切り開く技術情報やマーケティング手法 

【C5】Webと地域活性化で顧客を創る~実践!インバウンドマーケティング~

斉藤正美 (富沢印刷)/河野竜太 (真生印刷)/藤井建人 (JAGAT)

従来の営業活動が制限される中、Webや地域活性化などのチャネルを活用して認知度を高めるインバウンドマーケティングに、コロナ前から地道に取り組み、コロナ禍でも受注を増やす2社の実践事例から考える。

【C8】デジタル時代のローカルマーケティング~withコロナ時代のクロスメディア~

正木伸繁 (ライドオンエクスプレス)/島袋孝一 (ヤプリ)/藤井建人 (JAGAT)

コロナ禍によって人々が地域社会で過ごす時間が長くなり、ローカルマーケティングの在り方に注目が集まっている。効率的にターゲットにリーチするには、どのようにデジタルと紙を組合せるのか。印刷にも精通する2人の知見を通して議論する。

 ■環境変化への適応に役立つ課題解決手法と実践事例

【C6】営業と生産の溝をどう埋める?~ものづくりコミュニケーションの改善手法を探る~内田拓 (スコラ・コンサルト)/丸山博司 (東洋美術印刷)/有馬靖了 (文伸)

営業・製造・コンサルタントと立場の異なる3人が、これまでの問題や改善に向けたトライ&エラーを事例に議論する。コロナ禍以降に新たな課題として浮上した、オンライン時代の部門間コミュニケーションのあり方もテーマにする。

 【C7】デジタル印刷で切り開く新規ビジネス

堀江賢司 (OpenFactory)/鍛治川和広 (共進ペイパー&パッケージ)/花房賢 (JAGAT)

デジタル印刷の成功に欠かせない大事なポイントは、各工程がスムーズに「つながる」ことである。さまざまな受注窓口との連携、自動化された工場間の連携を行なうことで柔軟にビジネスのスケールUPが可能となる。実践事例を伺う。

<JAGAT 管理部 原淳子>