サンプル問題5【コミュニケーション】

掲載日:2021年1月21日
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デジタル印刷ビジネスの発展

次の文中の空欄[A][D]に入る最も適切なものを[解答群]の中から選びなさい。

デジタル印刷ビジネスの対象となるものは、必ずしも大量印刷に最適なものばかりではなく、単純にオフセット印刷の代替手段と考えることはできない。例えば、ITやネットワーク技術を駆使した独自性のある提案、あるいは発注元にとって魅力のあるソリューションが求められている。

例えば、複数の書籍を1ジョブにして、同じロール紙上に連続して印刷し、シートカットした後、頁折り・製本・三方断裁して仕上げる。同一[A]の書籍や文庫本、コミックなどの場合、このようなジョブギャンギングを行うことで、[B]の印刷・製本と実質的な大量生産の両立が可能である。また、地域や販売会社ごとに扱い品目が異なる製品カタログ、パーソナルカタログなども、同様の仕組みが可能であり、近年は数多く実施されている。

家電製品やPC・モバイル関連製品の場合、半年から1年程度で後継機種が発売されることも少なくない。新製品が発売されると、旧機種のカタログ・パンフレットの在庫は不要になる。以前であれば、このようなカタログ・パンフレットは、ほとんどをオフセット印刷で大量に印刷し、倉庫に保管していた。そして、全国の販売店の要請に応じて発送していた。そのため、新機種が発売されると[C]されることになっていた。

現在は、メーカー側でカタログ・パンフレットの在庫管理・Web発注システムを構築し、最小単位でデジタル印刷を行い、発送する方式が増えている。つまり、[D]ソリューションであり、新製品の発売に伴うパンフレットの廃棄コストや倉庫代の削減効果、事務作業効率化などのメリットがある。1部当りの印刷費の多寡ではなく、印刷発注・在庫管理・発送・廃棄というトータル面で課題を解決する仕組みといえる。

解答群

[A] ①版型・用紙 ②価格 ③ページ数

[B] ①小ロット ②中間ロット ③大量生産|ロングラン

[C] ①廃棄 ②長期保管 ③再印刷 ④中古販売

[D] ①在庫レス ②Web to Print ③バージョニング印刷 ④マーケティング


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