次世代ビジネスを展開できる人材育成~「印刷ビジネス開発実践講座」9月開講

掲載日:2021年7月6日

ニューノーマルといわれるwith/afterコロナの時代に向けて、衰退する従来の印刷ビジネスからの脱却を図り、新たな収益の柱となる新事業、新サービス、新商品の開発が求められている。そのためには設備投資やシステム構築以前に、新ビジネス開発の担い手となる人材育成が急務である。

 

コロナ禍による大きなダメージ
長期に渡るコロナ禍により、多くの産業界は大きなダメージを負った。印刷業界においても、経済産業省が6月に公表した生産動態統計年報によれば、2020年の印刷生産金額(従業員100人以上)は3465億4100万円で前年比93.6%となった。新型コロナウイルス蔓延の影響が明確に数値に表れたといえるが、そもそも印刷業界は構造的な低迷を抱えており、ワクチン接種が進むなどして今後日常が回復し、経済が好転したとしても印刷物そのものの需要は回復しないであろう。

新たな顧客ニーズとのギャプを埋める人材
インターネット、メディアの多様化、モバイル端末の普及などにより生活者の行動も激変してきており、そのため顧客のマーケティング戦略もデジタルにシフトするなどして、かつてメディアの王様であった紙は今やOne of themとなった。これまで印刷内で収まっていた顧客ニーズが多メディア展開に変わったり、新たな付加価値や商材が要求されるのは必然ともいえる。
したがって、印刷会社としては現状の営業品目と、新たな顧客ニーズとのギャップを埋める人材が必要になってきたということである。
変化する顧客のビジネスニーズに呼応して、新たな印刷ビジネスを展開するためには、顧客志向でソフト・サービス化への対応、川上指向、知力・感性、マーケティングのノウハウ、そしてなにより信頼を得るためのコミュニケーション能力が必要となる。印刷業界にとって、人の能力に左右される事柄が生産現場から対顧客窓口に移行するという大転換である。

実績ある「印刷ビジネス開発実践講座」をオンラインで
顧客ニーズの多様化に応える能力とその人材育成が求められる中。JAGATは印刷会社の事業特性や強みを生かした印刷ビジネスの開発手法や、ビジネス立ち上げ後のプロモーションまでを実戦的に学ぶ「印刷ビジネス開発実践講座」を2011年から開催し、毎年その具体的成果を展示会pageの“印刷パートナーゾーン”に出典するなど多くの実績を上げてきた。
本講座は、受講者の実際のビジネス案件を題材にして新ビジネスを構築していくコンサルティング型の講座で、受講者同士の意見交換や講師のサポートにより、単なる座学では得られない気づきや発見が得られ、文字通り開発の実践を行っていく。
2021年度は9月から2022年2月にかけて、全7回の講義をオンラインで実施することが決定した。全国どこからでも移動時間を気にすることなく効率よく学べるので、従来ビジネスからの脱却を図るためには、この機会の活用をおすすめしたい。

(JAGAT CS部 橋本 和弥)

 

【関連情報】
・「オンライン 印刷ビジネス開発実践講座(全7回)」9月8日開講 

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