「情報をグラフィック表現として再構築することがデザイン」との考えから、通信教育「考えるデザイン講座~説得力は企画力」では、コミュニケーションルールや分析手法を具体的に示している。 続きを読む
「協会情報」カテゴリーアーカイブ
【2015.1.23開催】comico、Antennaに見るスマホ時代のコンテンツビジネス
セミナー名:comico、Antennaに見るスマホ時代のコンテンツビジネス
開催日:2015年1月23日(金) 14:00-16:00
参加費:JAGATクロスメディア研究会会員:無料/一般:10,800円(税込)
→詳細案内ページ
申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール()またはTEL(03-3384-3113)までお問合せください。
保護中: 申込みテスト
【海外情報】ドイツのオンラインストア認証制度(2)
前回では、各業界の電子商取引が急拡大する中、インターネット上での顧客側視点での評価は、どのようになっているかについてドイツの例を紹介した。紹介した事例は、信頼できる店舗の意を示す認証制度“Trusted Shops”における印刷通販のカスタマーレビューの内容であった。カスタマーレビューは日々更新され、信頼性維持、向上のために認証取得企業の欧州域内での取り組みが続いている。
さらに今後の新規顧客獲得のためは、顧客からのフィードバック情報を得ることが大変重要であり、低評価となる星1 つ(★)の内容から顧客満足度の高い星5 つ(★★★★★)のレビュー内容まで、オープンにされ、さまざまな評価情報が収集分析されている。
Onlineprinters Quality Management
各企業は、この認証制度の普及活動によって、顧客側の信頼をよりいっそう高めることができると考え、新規獲得顧客数を伸ばす対策の一つとしている。そのため、このようなサービスを更に充実させるための積極的な取り組みはオンラインショップ市場全体に信頼性を与えると同時に、これらの管理体制を強化することにつながり、顧客とのトラブルを防ぐための重要な役割を果たすことにもなっている。
Shop Usability Award 2014
9 月に訪問したドイツのミュンヘンでは、9 月18 日に年に一度の電子商取引業界で重要な催し物となる“ ショップユーザビリティー賞2014(Shop UsabilityAward)”が発表され、総合優勝の店舗が決定した。
本年度の申請は、合計460 店舗(Shop)が行い、9 月1 日に受賞対象候補が60 店舗に絞り込まれて最終審査結果が注目されていた。まず、12 種別のカテゴリーの中での受賞店舗が決まるが、その受賞企業の中から総合優勝となったのは、スポーツ・アウトドア分野からテニス関連用品を販売するテニス- ポイント(Tennispoint.de)の店舗に決まった。気になる印刷業界については、過去に総合優勝の実績にまで至っていないが、オンラインプリントショップがカテゴリー部門で受賞した実績がある。
このような認証制度は、現状では欧州のみが対象となっているが、同様の流れはすでに米国・アジアでも着々と進み、各業界団体が推進している(詳細:www.usability.gov)。
高い信頼性と管理体制の強化、顧客からのフィードバックを大切に
最後に、各国の認証および評価制度の共通点は、電子商取引における顧客側(消費者)への透明性(=信頼性)と安全性を今まで以上に保証し、管理体制を強化することにある。ドイツのオンライン評価サービスの中には、認証ロゴマークを金(Gold)・銀・銅と一般レベルに区別しているものもあり、顧客の評価レベルが、常に“ 見えるかたち” になっている点も見逃せない。
(『JAGAT info』2014年11月号より一部割愛)
Graphic Arts in the World Media World Communications Co., Ltd. Taku Matsune E-mail: taku.matsune-mwc@sky.plala.or.jp |
配色のカンをつかむ「カラートレーニング講座」報告
自分の好みの色で印刷物をつくっていませんか?そんな皆さんのために「カラートレーニング講座」を開催します。
続きを読む
「ing思想」の具現化に向けて
社員全員で情報を共有しベクトルを合わせたうえで、社員ひとりひとりが考えて「ing」を実践することが昨今の印刷経営に求められている。
アイデア印刷術 8.フィルム印刷〔1〕
※本記事の内容は掲載当時のものです。
アナログ博物館:アイデア印刷術 8.フィルム印刷〔1〕
フィルム印刷〔1〕
日ごろ,特殊印刷の仕事を行っていて,引き合いが多いのは,実はフィルムに印刷する製品である。フィルム印刷は透明感を表現したり,下地の表紙や口絵など紙の印刷と重ね合わせて使い,立体的に表現することが可能である。今回は,表現の幅が広がるフィルム印刷について紹介する。
1. フィルムの分類
プラスチックフィルムには,透明タイプ,乳白片面光沢タイプ,乳白タイプの3種類があり,よく使われる。主なフィルムには次のようなものがある。
・塩ビ(PVC)
・PP(ポロプロピレン) PPクリヤー
PP高透明
・PET(ポリエチレンテレフタレート)
・合成紙(ユポ,ピーチコート,カルレなど)
2. フィルム印刷および特徴
印刷はオフセット枚葉UV印刷,油性印刷,グラビアUV印刷,スクリーンUV印刷がある。
透明フィルムを使用する場合は,フィルムの光沢を生かすために裏刷り印刷を薦める。
〈オフセット印刷の場合〉
(1)塩ビフィルム
張りがあって,しっかりしたフィルム。加工性に優れている。印刷適正は,オフセットでは150μ(0.15mm)以上の厚さが必要。通常,オフセット枚葉UV印刷。エコロジーを気にする企画には,不向きだがPP,PETの中で一番安価。ただし,最近はエコロジーが注目を集めているために生産が減少し,以前より値段が上がっている。非フタル酸塩ビは肌に優しい。
オフセット適正種類:硬質塩ビ 印刷不可
半硬質塩ビ(シルク印刷可能) 硬度により印刷可能
軟質塩ビ 印刷不可
半硬質塩ビ種類:透明塩ビ,白塩ビ,乳半塩ビ
特徴:熱を利用した加工がしやすい。
印刷可能サイズ:四六判 4裁~L全判まで(厚みによって異なる)
厚み:0.15mm~1.0mmまで ※(0.6mm以上はくわえ尻50mmの余白が必要)
印刷注意事項:輸送時,後加工にてインキが剥離する可能性があるので印刷の最後にOPニスを引く。透明塩ビを使う場合,白の濃度を出すため,白は2度引きする。透明素材は傷が付きやすいので事前の了解が必要。
そのほかの注意要項:廃棄処理する場合,高温で消却しないとダイオキシンが発生する恐れもある。肌荒れ防止としても非フタル酸塩ビが推奨される。
(2)PP
しなやかで,エコロジー。比較的価格が安価で,加工性も良好のため,よく使われている。オフセット印刷では,200μ以上の厚さが必要。通常,オフセット枚葉印刷。本のカバー,雑誌広告,付録では高透明PPが最適。
オフセット適正種類:ナチュラル,高透明,白,色付き
印刷可能サイズ:四六判 4裁~L全判まで(厚みによって異なる)
厚み:0.2mmから1.0mmまで ※(0.6mm以上はくわえ尻50mmが必要)
印刷注意事項:輸送時,後加工において,インキが剥離する可能性があるので印刷の最後にOPニスを引く。透明素材を使う場合,白の濃度を出すため,白は2度引きする。原反自体にコロナ処理されていないとインキが乗らない。透明素材は傷が付きやすいので事前の了解が必要。
(3)PET
パリパリとして,コシがある。塩ビ,PPより透明性があり,高級な雑誌広告に使われることがある。価格は,塩ビ,PPより高い。オフセット印刷の適正は,75μ以上の厚さが必要。
オフセット適正種類:A~G-PET(硬度でAは硬く,Gは軟らかい),PET蒸着,白PET
印刷可能サイズ:四六判 4裁~L全判まで
厚み:0.075mmから0.5mmまで ※(0.075mm以上はアリンダで印刷可能)
印刷注意事項:輸送時,後加工において,インキが剥離する可能性があるので印刷の最後にOPニスを引く。透明素材を使う場合,白の濃度を出すため,白は2度引きする。傷が付きやすいので事前の了解が必要。
(4)合成紙
合成樹脂を主原料として,その特長を残しつつ,木材パルプを主原料とした「紙」のもつ種々の性質がある。特に外観(白さ,不透明性など)と広範囲の印刷加工適正を兼ね備えている。
・ユポ
ポリプロピレン樹脂を主原料とする合成紙。美しさと強さとしなやかさがあり,紙とプラスチックフィルムの長所をもつ。
・ピーチコート
この合成紙は,ベースに使われているフィルムが熱加工に優れているため,印刷面に合った精密な成型加工が可能。
バキューム加工を施すことにより,半立体的加工ができるので,ポスター,POPなど強いインパクトのある製品ができる。
・カルレ
ミクロボイドPP層をPPで挟む3層構造。パール調の高級感ある白さが特徴。折り曲げ性などの機能をもち,クッション性,加工性に優れている。
〔合成紙の用途〕
ポスター,POP,電飾看板,お風呂絵本,カレンダー,地図,ラベル,マウスパッド,モーターボートの上で読む問題集(小型船舶試験問題集),海中で読む魚図鑑(海外で出版されている)など。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)
アイデア印刷術 7.マット調印刷〔2〕
※本記事の内容は掲載当時のものです。
アナログ博物館:アイデア印刷術 7.マット調印刷〔2〕
マット調印刷〔2〕
〔5〕ちぢみ印刷
ちぢみ用のUV装置に通すことにより,まずインキの表面を乾燥させて,次に内部まで硬化させることによりランダムな模様を作り出す。
鏡面の材料に疑似エッチング印刷(リオトーン)よりも光を乱反射させる分,奥行きがあるように見える。また,光を透過させる材料を用いた場合,光がにじんだようになることから,文字を目立たせたり,バックライトで透視するような場合に用いると効果的である。スクリーン印刷。 〔ポイント〕
・折り曲げ加工がある場合は,デザイン的に折り目のところは避ける。
・半透明の色付けも可能。
・耐久性が十分でない。
〔応用例〕
表紙,トレーディングカード,シール,ポスター,POP,パッケージ,ゲーム機器など。
〔6〕ラメ入りちぢみ印刷
ホロペーパーにラメを入れたちぢみインキで印刷すると,ホログラムのレインボーの輝きがきれいである。また,通常の紙の上に,ラメ入りちぢみ印刷をしても,ザラザラして光り,効果的な使い方となる。スクリーン印刷。
▲トレーディングカード
〔7〕発泡印刷
連載の1回目の隆起印刷でも取り上げたが,今回のようなマット表現をする場合にも,使われることがある。スクリーン印刷。
〔応用例〕
ポスター,本のカバーなど。
〔注意事項〕
軟らかいインキのため,耐圧・高温に要注意。
〔8〕蒸着紙+マットニス
銀蒸着紙にオフセットUV印刷+マットニスを印刷することで光を抑えた上品で大人っぽい表現ができる。例えば,アルグラスが発売された時は,銀の地肌が生かされるようにデザインされていたが,最近は,マット表現も多くなり,ユーザも目的に合わせて使い分けている。
〔9〕マット箔
箔押しでも,通常光沢のある箔が使われているが,VIP向けパンフレット,カードなどにはマット箔が使われ,高級感を表現している。
最近,ドイツのクルツ社では,金銀のマット箔のほかに,スーパーマットや金銀のヘヤーライン箔も出している。
▲はがき
シルバーマット箔を使用し,見る角度で絵柄が変わるよう,エンボスの角度を変えている。シックで高級感がある
撮影 菊池ハルヤ
まとめ
グロス表現は,インパクトを与えるものや,若い年代層向けによく使われ,マット調は,上品さ,大人っぽさ,高級感を演出する。また,クリエイターは初期において光った表現をよく使い,その後,落ち着きのあるマット表現になっていく。従って,最初はグロス表現を提案し,次にマット表現を提案していけば,ビジネスチャンスは増すであろう。今回,ご紹介した印刷・加工手法を知っていただき,併せて,マット系の用紙・素材を組み合わせていただければ,さらにマット調表現の幅が広がっていくであろう。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)
アイデア印刷術 7.マット調印刷〔1〕
※本記事の内容は掲載当時のものです。
アナログ博物館:アイデア印刷術 7.マット調印刷〔1〕
マット調印刷〔1〕
通常,デザインする時,目立たせるため人目に付きやすい光る(=グロス調の)表現を選ぶ。これには,これまでの連載で解説した隆起印刷,艶印刷,ラメ印刷,光る印刷など多彩な表現がある。デザイナーなどクリエイターは,一通りグロス表現を経験すると,今度は,落ち着いた大人っぽいマット調表現に挑戦する。そのようなマット調グラフィックの表現に使いたい印刷たちを紹介する。
〔1〕疑似エッチング印刷(リオトーン,Eプリント)
特殊なインキを用いて金属光沢面にスクリーン印刷することにより,従来の腐食法によらずにエッチング,エンボス調を出すことができ,高級感あふれる製品ができる。実際には,特殊インキの部分が盛り上がっているが,目の錯覚でエッチングしたように凹んで見える。コストは,エッチングより安価である。スクリーン印刷。
〔ポイント〕
・素材は光沢がある物を使うほうが効果的。
・ポリオレフィン系樹脂への印刷は不適。
・折り曲げ加工がある場合は,デザイン的に折り目のところを避ける。
〔応用例〕
POP,ディスプレイ,記念乗車券,トレーディングカード,テレホンカード,会員カード,パッケージなど。
▲スぺシャリティーズペーパー(ミラーペーパー)
周囲に擬似エッチングし印刷・装飾加工した鏡
撮影 菊池ハルヤ
〔2〕UVマットニス印刷
クリヤーインキにマット剤を入れ,表面が光った素材に印刷すると浅くエッチング加工したような繊細な表現が可能である。スクリーン印刷。
〔3〕UVマット隆起印刷
UV隆起インキにマット剤を入れ,印刷すると表面がざらついた質感のある表現ができる。本の表紙へPP貼りした上に,ロゴをUVマット隆起印刷すると,艶の上のマットのロゴがコントラストでよく目立つ。スクリーン印刷。
〔4〕スケルトン印刷(RF加工)
オフセットUV印刷機+インラインコーターを使用した特殊表面加工。従来は,オフラインでのスクリーン印刷などの加工が必要であったが,本加工では,凹凸感,立体感,シボ感・疑似エンボス感を印刷のみで再現することが可能である。下地の絵柄を生かして製品に個性を与える。 〔特徴〕
・オフセット印刷により凹凸面を再現するため,スクリーン印刷に比べ細かい模様の再現が可能。
・グロスとマットの異なる2種類の質感を同一面上に一度に表現できる。
・蒸着紙や透明素材で,最も顕著に効果が現れる。
・再現性,耐久性,耐摩擦性に優れている。
〔比較〕
スケルトン印刷,UVマットニス,疑似エッチング印刷は似ている。
写真1のような繊細なデザインの表現には,UVマット印刷や疑似エッチング印刷などスクリーン印刷よりスケルトン印刷のほうがディテールが再現される。
〔注意事項〕
特殊液を使用しているので,上質系の素材は適さない。
〔応用例〕
表紙・ブックカバー,カード,ステッカー・ラベル,ファイル・包装紙,パッケージ,POPなど。
〔原理〕図1参照。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)
アイデア印刷術 6.光る印刷〔2〕
※本記事の内容は掲載当時のものです。
アナログ博物館:アイデア印刷術 6.光る印刷〔2〕
光る印刷〔2〕
4. 光る素材への印刷
【1】蒸着紙印刷……蒸着紙の表面は光っているため,その上に印刷すれば印刷物は光る。その蒸着紙はダイレクト蒸着紙と,転写蒸着紙と蒸着PETフィルム貼り合わせとに分類される。転写蒸着紙は表面の平滑性に優れ,高輝度の鏡面が得られる。また,部分転写ができ,例えば見開きページの半分のみに蒸着することが可能である。
転写蒸着紙,商品名「アルグラス」は,以上のような特長があり,使用されることが多くなってきた。
〔ポイント〕・インキ乾燥の点からオフセットUV印刷,グラビア印刷が最適。
・表紙など擦(こす)れやすい製品はUVコートなどで表面加工する。
〔応用例〕書籍カバー,雑誌,パンフレットの表紙,CD・ビデオジャケット,雑誌広告,ポスター,カレンダー,グリーティングカード,トレーディングカード,パッケージ,ショッピングバッグ,POPなど
【2】転写蒸着ミラー紙印刷……ベース素材にPP合成紙「カルレ」を使い,転写蒸着加工しているので,紙に転写するより,表面の平滑性や輝度を大きく向上させ,ミラーのようである。この「カルレアルグラス」にUVオフセット印刷をすると鏡のように光った製品ができる。
〔応用例〕書籍のカバー,本・パンフレットの表紙,CD・DVD・ビデオジャケット,トレーディングカード,シール,POPなど
【3】ホロペーパー……ホログラムのパターンの入ったキラキラした紙にオフセット印刷をすると,大変よく光って遠くから見ても目を引く。ホログラムのパターンには,いろいろな種類があり,立体模様では,商品や物が浮かんで見える。
〔ポイント〕・ホログラムパターンの継ぎ目が入るので企画面を配慮する。
・ブロッキング防止のため,オフセットUV印刷にする。
〔用紙〕ホロ蒸着紙,ホロPET貼合紙,アルグラスホロペーパー
〔応用例〕ポスター,パンフレット表紙,トレーディングカード,グリーティングカード,シール,CD・ビデオジャケット,パッケージ,POPなど
▲ホロペーパー ポスター 夜景のイルミネーションを表現
撮影:菊池ハルヤ
5. 光る表面加工
【1】ホログラム転写コート(LCホロコート,トランスタバック)……透明ホログラムを転写させたもの。透明なホログラムによる上品さ,高級感がある。またロゴや絵柄を部分的に転写できるところが最大の特長。
〔応用例〕本の表紙・カバー,シール,POPなど
【2】ホログラムPP貼り……透明ホログラムフィルムをラミネートするため,ホログラムの画像・模様がはっきりと見え,インパクトのある表現に向いている。
〔特長〕・耐水・耐湿性に優れる。
・堅性に優れ,折り曲げにも強い。
〔応用例〕本の表紙・カバー,帯,トレーディングカード,グリーティングカード,パンフレット,うちわ,POPなど
【1】,【2】ともに,手の油などの油やアルコールなどでふくと,ホログラムのモチーフが消え,乾けばまた現れる性質をもっている。これはプラズマによって荒らされた表面に油脂分が浸透することで面が平らになり,複雑な屈折を妨げることによるものである。
6. 光る隆起箔
紙の上に接着剤を印刷し,その上に金・銀箔などの箔を貼り付けると,盛り上がった隆起箔ができる。
〔特長〕従来,盛り上げるには箔押しの後,エンボス加工していたため裏面がへこんでしまったが,この隆起箔は裏面がへこまない。
〔応用例〕トレーディングカード,ポストカード,CD・DVDジャケット,パンフレット,ポスターなど
▲光る隆起箔 ポストカード
まとめ
今回の「光る印刷」には従来の光る印刷がさらに発展したものがある。また,欧米では使用されているが,わが国ではこれからの色の変わるパール印刷は,パール紙とともにデザインの可能性をさらに引き出すであろう。
また,新製品のラメ入りUV突起印刷,箔+印刷,蒸着ミラー紙,透明ホログラム表面加工,隆起箔などは,これから特に新しい分野が開かれると思われるので,ぜひチャレンジしていただきたい。
上記以外でも,プリズム印刷は奥が深く,デザイン,アートワークが優れていれば,芸術品を創造することもできる。「光る印刷」で物づくりをすれば,きっと引き込まれるであろう。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)