ブランケットの締め方(017)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

ブランケットの締め方(017)

【概要】
ブランケットを締めるとき、トルクレンチを使わずにそのまま締めています。メーカーや機種によって引っ張りは異なるとのことですが、4色分のブランケットの締める力は一定の方が良いのでしょうか。

 【解決方法】
 4色印刷機にブランケットを取り付け、張締する場合、通常はトルクレンチを使用して張締します。それは、4胴共均一に張り上げるためです。張り上げる力がまちまちであれば、各胴の天地の出会い見当が変わります。また時にはダブりが発生することがあります。
トルクレンチを使用しないで張締する場合は、各胴のブランケットを同じ力で締めなければなりません。そのためには1人のオペレータが4胴共同じ力で締めブランケットを取り付けた後に、シリンダーゲージ等で胴仕立てをチェックしてください。
 参考までにトルクレンチを使用した時の、トルクの力を記します。
 小森 リスロン 426(菊半裁4色機) 700kg/トルク
三菱 ダイヤ Iー4(菊半裁4色機) 650kg/トルク
三菱 ダイヤ Ⅲー4(菊全判4色機) 1,400kg/トルク

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)