水回りローラの交換(003-2)

掲載日:2014年9月8日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:インキローラー

 

水回りローラの交換(003-2)

 

【概要】
 水回りローラの交換時期と,もう交換しなければならないと判断する方法はありますか。

 

 【解決方法】
 取替(巻き替)のタイミングとしては,3カ月~6カ月を目途に考えて下さい。水元のゴムローラも,石油系溶剤で洗浄を繰り返していくと,ゴムの劣化(硬化)を早めてしまいます。ダンプニングクリーン液には,数種類の銘柄がありますが,内容をよく確かめてから使用するようにおすすめします。
 湿し水にアルコールを添加し使用している場合とそうでない場合とを比較した場合,前者の方がゴム表面の劣化が早くなるようです。ゴムの硬度計で測定した時,新しいものでは,20°と軟らかいですが,使用時間により,その硬度が次第に硬くなります。
 水ローラのトラブルが解消できない時の対策として,ウレタンローラに巻き換える方法もありますのでお考え下さい。尚,硬度は,16°~18°に設定します。金額は通常の巻き替えより40%程余計に負担しなければなりませんが,使用期間が長く設定出来ますので,検討してみて下さい。詳しくは,材料メーカーの方に相談して下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)