水無し印刷で,ブラン凹みの対策(029)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

水無し印刷で,ブラン凹みの対策(029)

【概要】
 水無し印刷で,ブラン凹みの場合,ジカ貼りはせず(ジカ張りで出過ぎると版がイカれる),キンヨークリンで対応,又は,張替えています。少々のブラン凹みでも張替える事が多く,もったいないので何か良い方法はないでしょうか。
またエンボス絹目を印刷するとき,紙厚どおりの印圧から,どの位まで追い込んでもよいのでしょうか。

 【解決方法】
キンヨクリーンで対処している件については,溶剤分が多く含まれておりますので,あまり使用しない方が良いと思います。尚,ブラン凹みが発生(小さい凹み等)した場合,ブランケットを取外して裏側より熱湯をかけて処理してみて下さい。
インキの着きについては,ブランケット表面ゴムの軟らかいものに交換してみてください。版が汚れない程度に,インキローラー冷却温度を調整します。ただし,冷やしすぎに注意して下さい。
 印圧追い込みは最大でも100分の5以内にしないと,機械的なトラブルの原因になりかねません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)