印刷業定点調査 各地の声(2021年3月度)

掲載日:2021年4月22日

1月の売上高は△8.8%。再度の緊急事態宣言が発出されてマイナス幅は12月(△9.5%)よりやや縮小した。5月に未曾有の落ち込みを記録して以降、回復傾向にはあるものの、この3カ月間は△8%前後で推移している。

地域別では、首都圏(△15.3%)と大阪圏(△11.6%)の落ち込みが大きい。反面、名古屋圏(△6.7%)は静かに確実に戻りつつある。

業種・業態別では、商業印刷(△16.9%)において緊急事態宣言の影響が大きい。出版印刷(△2.3%)は3カ月連続でマイナス幅が10%未満とコロナ禍でも比較的堅調に推移。総合印刷(△6.7%)と紙器・事務印刷(±0.0)は5月以降の最高を記録して復調気配である。

規模別では、29人以下(△10.9%)、30~49人(△7.1%)、50~99人(△14.3%)、100~299人(△6.4%)、300人以上(△15.0%)と規模にかかわらず一様に緊急事態宣言の影響を受けた。

【印刷会社経営者の声】

茨城:商業

初のオンライン開催となるpage2021。ここでしかお会いできない人もいたので寂しいところもありますが、スケジュールや参加人数の調整などオンラインならではのメリットも多いと感じています。大事な機会ですので積極的に参加したいと考えています。

神奈川:商業

緊急事態宣言の再発出により飲食業界のみならずあらゆる産業に影響が及び、いったん復調の兆しが見えかけたが、昨年比で大きく落ち込んでいる。早期のワクチン普及により景気回復の足掛かりへと期待。当社も時差出勤、来訪者の入館規制など感染拡大防止策を講じている。

長野:出版

新型コロナの影響は仕事の後ズレ感にあり。全体の仕事量としては変化ないのでは? 年度明け完了となる手持ちもまずまずある。

岐阜:総合

いろいろな会合やイベントが中止、延期、リモートになり、そろそろ人恋しくなってきました。リモートやオンラインを普及させるため、官民挙げていろいろなサービスや商材を提案されますが、人恋しさゆえ導入する気にならない…(笑)

和歌山:商業

page2021が開催された。コロナ禍において、多くのイベントがオンラインとオフライン併用のハイブリッドで開催されるようになったが、オンラインオンリーの運営。これからのイベントのあり方として参考にしたい。

(『JAGAT info』 2021年3月号,印刷経営ウォッチング,p56-57より抜粋して要約)