drupa2008では印刷物やWEBを取り巻く環境はこれからどう変わると予想されていましたか

掲載日:2014年8月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:印刷産業

 

Q:drupa2008では印刷物やWEBを取り巻く環境はこれからどう変わると予想されていましたか

 A:こうした質問には様々な意見があると思いますが、ここではそうした意見の中の一部をご紹介します。あくまでもひとつの考え方として捉えてください。drupa2008を視察されてきた方から以下のようなご意見もありました。
drupa2008でドイツの印刷工業組合でデジタル周りの指南役でDrupa innovation parkのコーディネーターを務めたBernd Zipper氏は、あるセミナーで「次回2012年のdrupaはASP drupaになる」と予言していました。ASPとはアプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider)のことで、アプリケーションサービスを提供する組織(事業者)、機構、サーバのことです。これによると利用者はインターネットに接続された環境で、ブラウザソフトを使ってASP事業者のサーバにアクセスし、ASP事業者から提供される各種アプリケーションソフトを利用できるようになります。
つまり、これからはプロバイダーがソフトウェアを組み込んだセントラルサーバーから情報を提供してくれるようになります。そうすると我々はソフトウェアを搭載しない裸のPCを持ち歩くだけ。もちろん、そのときにはオープンなソフトでなければ接続できませんが、バージョンアップ等煩わしい作業はしなくてもよくなります。こうしたインフラが進むと当然にWeb to Printになります。このWeb to Printは、ネットを通じた販売だけを指しているのではなく、セントラルサーバーを通して印刷の受注に繋げていくという考えです。
もちろん、会社における書類としての紙の使用は極力抑えようという方向に進み、WEBもより回線が高速になることでPDFがより普及することも考えられます。

 

(2009年1月19日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)