二枚差しの現象の追い方(085)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

二枚差しの現象の追い方(085)

【概要】
 二枚差しについて質問します。二枚差しが発生した時の状態には,用紙と用紙がくっついて出て行く場合と,2cmか3cmくらいの間隔をあけてもっていく場合とがありますが,それぞれはフィーダのどこがどうなってそうなるのですか。回転が速いので,よく見ていてもわかりません。吸いダコの吸い落としによるものですか。エアの負圧によって流れたものなのですか。

 【解決方法】
 (1)用紙と用紙がくっついて出ていってしまう。
 原因は,サバキの調整不良や2枚止めの使い方が悪いことなどが考えられます。対策として,紙に接触しない様にセットしたり,たたき落すようにセットします。
 薄紙の時は,吸いのエアーが強すぎることが原因になります。
 (2)2~3cm間隔で給紙。
 原因は,台上が高い,吹足のエアーが強い,静電気の影響などが考えられます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)