錯覚(Illusion)の不思議

掲載日:2017年8月9日

錯覚とは、実際(客観的事実)と異なる知覚を得てしまう現象のことである。対象物への誤った感覚や認識を得ることが錯覚である。特別な条件のもと、通常の場合とは違った知覚が起こる現象ともいわれている。

錯視の不思議

錯視は、視覚に関する錯覚のことであり、同じサイズの物体どうしが異なるサイズに見えたり、止まっているものが動いて見えるなど、実在する対象を誤って知覚してしまう現象である。

先日開催したJAGAT(大阪)のヒューマンエラー対策講座でも、エラーが起こるメカニズムやエラーチェーンの解説があった。そのなかでは錯視にも触れ、たとえば右の2つの図形は見方によって異なるサイズに見えるので不思議である。

最近では、サッカー場のゴール横にある看板なども錯視の一例だろう。観客席やTVカメラ位置から立体的に見えるが、実は平面の広告シートである。最初に見たとき、選手が広告を通り抜けたので驚いた。
錯視が起こるメカニズムは完全に解明されていないが、視覚情報を処理する脳の働きが重要なファクターになっているようだ。人間は視覚情報を眼から取り入れるが、その情報は脳に伝わって処理される。よって錯視は、心理的な影響も受けるので個人差も大きい。
情報処理にかかる時間は、情報の種類ごとに異なるため、同時に複数の情報を受け取るとギャップが生じ結果的に錯視の要因になるといわれている。

高級チョコはどこに??

ここで錯覚の一種?頭の体操を。
右図にある高級チョコレートの一部(黒の部分)を食べてしまいました。何とか誤魔化そうと必死で考え、(下)のような組合せをひねり出しました。
なんとその結果、元の大きさのようになりました。
皆さま、このしくみ?お分かりでしょうか。ちなみに私のデスク隣の女性社員は、紙に書いてカットして実際に並び替えていました。
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(西部支社長 大沢 昭博)

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