page2018ご挨拶

掲載日:2018年2月7日

当協会は昨年、おかげさまで創立50周年を迎えることができました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。

今回のpage2018は、創立20周年で実施したpage’88から数えて31回目となり、JAGAT創立50周年記念の掉尾を飾るとともに、次の時代への新たなスタートとなります。

日本経済は年が明けてからも株高傾向が続き、為替も110円台で安定し、輸出企業を中心に好況の様相です。一方、人口減少時代に突入し、IoTやAIが話題に上がらない日はなく、特に製造業における労働力減少への対応は喫緊の課題といえます。

さらに2020年以降を見据えたときに、中小企業は、大手企業と比べ、経営資源、特に人材には限りがあり、自社のリソースだけでは急速に変化する現代のニーズに応えられなくなってきました。そこで人材の教育と同時に、マーケットで置かれている状況を冷静に分析し、どの企業とどのように組んで新しいソリューションを提供するのか、経営者の判断とそのスピードも重要になってきます。

今年のpage2018のテーマは、「アライアンスNEXT」です。先進的な企業では時代の節目で自らの存在意義を問い直し、事業の廃棄や創造を繰り返しています。page2018は急速に変化する時代にどう対応していくかを考える視点に立ったイベントになります。印刷機器メーカーによる最新デジタル印刷機の展示だけでなく、印刷ビジネスを強くする様々なソフトウェアも多数紹介されます。また、マーケティング施策と結びついた印刷物が、メディア戦略において必要不可欠となった今、印刷の可能性を今一度考える機会を提供したいと考えています。

同時開催のカンファレンス・セミナーも「アライアンスNEXT」をテーマに、具体的で多彩な内容・構成となっています。page2018が時代の荒波に立ち向かい、自社の新たな優位性について考える、またヒントを感じる場となり、各社の新たなビジネスへの発展につながる様、祈念しております。

公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)
会長 塚田司郎