page2020のオススメポイント(いとしの印刷ボーイズ他)

掲載日:2020年1月30日

page2020は2月5日の開会式直後に行われる基調講演1「デジタル×紙×マーケティング決定版」で幕が開く。今回のpage2020の見所等は案内済みだと思うが、私からも二、三コメントしてみたい。

いとしの印刷ボーイズ

まず展示会場で面白いのが、JAGATコーナーだ。印刷業界アルアルで「いとしの印刷ボーイズ」という漫画がネットや書籍で話題になっているが、その本をJAGATコーナーでは展示・販売している。出版社は学研プラスなのだが、ショップで、いとしの印刷ボーイズと検索してみれば、直ぐに見つかるはずで、URLはこちらだ。

新入社員の教育用にも大変役に立つし、コンサルタントを招いて偉そうなうんちくをタレてもらうよりは遙かに実践的で興味深いはずである。

著者の奈良裕己さんも大手印刷会社の営業出身で、読んでいただければ「そうそう」と深く共感を持っていただけると思う。なんとこの漫画にDTPエキスパートのことが載っていて、JAGAT内部でも話題になったので、page2020では書籍の展示販売をすることになったのだ。page2020ではDTPエキスパート試験のPRに使わせていただいている。

著者奈良裕己氏 略歴

東京都出身・在住。印刷会社、広告制作会社の営業マンを経て2012年に独立し、イラストレーション・マンガ制作を事業とする「BOMANGA(ボマンガ)」を開業。以降、雑誌・書籍・WEB・テレビなど、ジャンルや媒体を問わず幅広く活動中。2016年から「GetNavi web」で、マンガ「今日も下版はできません!」を連載。2018年に連載をもとにした単行本第一弾『いとしの印刷ボーイズ』、2019年に第二弾『印刷ボーイズは二度死ぬ』を上梓。

AIセミナー、AIカンファレンス

セミナーやカンファレンスで人気なのが、保守本流の「デジタル×紙×マーケティング」以外なら群を抜いてAIだ。やっぱりAIをテーマに入れておきさえすれば人気だ。

「AI関連の出し物の中で、基礎からしっかり学びたい」人にお勧めなのが【S6】「AI×印刷」ビジネスアイディアソンで、バリューの宮本氏をモデレーターに、キカガクの一花氏とNavierの長田氏からじっくり解説いただけるはずだ。

AIといっても感性的なものや正解がある程度決まっていることに対してAIエンジンも使ってより精度を増すもの等色々だが、印刷関係で使用するにはAIレタッチやAI組版、AI校正等がとっつき易いだろう。セッションとしてはグラフィックセッションの【G3】AIで変わる印刷物制作で、AIレイアウトやAI校正が理解できると思う。AI技術の中でも、印刷会社には一番ピンと来るAIかもしれない。境祐司氏にはAdobe Senseiなどでさんざんお世話になっているが、今回はAdobeのAI技術について語っていただく。きっとAdobeのすごさを体感できると思う。Adobeは世界中のレタッチ画像データを収集しているわけだから、そのデータは膨大で、そのデータが反映されるわけだからAdobeのAI技術水準は半端ないのである。技術レベルはデータ量に比例するのだ。

(JAGAT専務理事 郡司秀明)