表組の行間

掲載日:2015年7月13日

日本語組版とつきあう その44

小林 敏(こばやし とし)

表組の行間の例

表組の行間はどのくらいがよいのだろうか。表組の内容にもよるが、表組に使用している文字サイズの二分くらいが適当である、と一般にいわれている。

そこで、いくつかの行間の表組をみてみることにしよう(図1)。
図1に示した表組の行間は、以下のとおりである。
 (1)各項目の行間は四分
 (2)各項目の行間は二分
 (3)各項目の行間は二分四分
 (4)各項目の行間は全角

 

zu44_1(図1)

行間が四分の表組

四分の行間は、やや狭い感じがするが、読むのにそれほど苦労しない。四分の行間は表組にも利用できそうである。
特に、項目数が多い表では、行間は詰めた方が体裁がよいので、そうした表組に利用できる。また、1ページに配置できるかどうかという大きな表組では、行間を狭くする必要があるが、四分まで詰めてもよさそうである。

行間が二分の表組

表組に採用されている例が多いのが、この二分の行間である。
例に示した表組では、狭くもなく、広すぎもしないようであり、この行間にしておけば、よさそうである。
そこで、表組の設計をする場合は、まずは二分で考えてみて、表の内容や、配置スペースなどから、変えるかどうか検討するとよい。

行間が二分四分の表組

表組の行間が二分四分になると、やや広すぎる感じがする。
特に表組では、各こま(セル)に配置する1行が短く、本文組のように1行に配置する字数が多くなる例は少ないので、本文組のように行間を空ける必要はないと考えてよい。

行間が全角の表組

表組の行間が全角になると、行間は拡げ過ぎになり、特に目的があれば別にして、このような行間は避けた方がよいであろう。

ケイ線と項目のアキの例

表組では、各項目の行間と、項目とケイ線とのアキをそろえる必要は必ずしもないが、図1では、ケイ線と項目のアキは、各項目の行間とそろえてあり、以下のとおりである。
 (1)項目とケイ線とのアキは四分
 (2)項目とケイ線とのアキは二分
 (3)項目とケイ線とのアキは二分四分
 (4)項目とケイ線とのアキは全角
ケイ線と項目のアキも、二分くらいが適当で、四分までは詰めてもよさそうである。
二分以上に拡げる必要はなさそうで、二分以上になると、特に各項目の内容を示すヘッダー行のこま(セル)の上下の幅が広くなりすぎる。

ヘッダー行の扱い

図1に示した例にあるように、表の最上部には各項目の内容を示すヘッダー行を配置する例が多い。
このヘッダー行に配置する文字数がそれほど大きな差がない場合は問題は少ない。しかし、表組によっては、1か所だけ字数が多くなる場合もある。
表組の列の幅(図1では左右の各こまの幅)では、似たような内容であれば、その幅において極端に差がない方がバランスがよい。そこで、字数が多いヘッダー行のこま(セル)の配置方法を工夫する必要がでてくる。
配置する文字のサイズを小さくする、字間をやや詰めるなどの方法で処理できることもあるが、字数が多い場合は、2行にする例もでてくる。

2行になるヘッダー行の配置方法

2行になったヘッダー行のこま(セル)では、1行のこま(セル)とのバランスを考慮して、行の幅(図1でいえば上下の幅)をできるだけ狭くする工夫が必要になる。次のようなことを検討するとよい。
 (1)2行にする項目の行間をゼロにする。
 (2)項目とケイ線とのアキをできるだけ狭める。項目とケイ腺とのアキをゼロにするのは避けた方がよいので、このアキを四分程度まで狭める。
 (3)さらに必要なら文字サイズを小さくし、字間をやや狭める。

日本語組版とつきあう (小林敏 特別連載)