当協会は8月13日(火)~8月14日(水)を夏季休業とさせていただきます。
これに伴い、書籍の通常出荷は下記の日程において停止します。
皆様には大変ご不憫をおかけしますが、何卒ご了承賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
8月9日(金)午前中 注文締切日
8月10日(土)~8月14日(水)出荷停止期間
8月15日(木) 出荷再開
投稿者「丹羽朋子」のアーカイブ
あらたな価値を見出すのは『人材』
印刷業の強みを活かしてあらたな価値を見出す提案型ビジネスの創出が望まれています。
メディア環境と社会の変化とともに印刷需要も変化し、印刷ビジネスのあり方が問われる現在、戦略を実現する重要なファクターである人的資源の重要性がさらに高まっています。
印刷ビジネス人材の育成
印刷ビジネスに求められる人材像
受注型業務から、印刷物の新たな価値を見出す提案型ビジネス創出に向かうには、印刷企業が長年培ってきた印刷プロフェッショナルの力を軸足としつつ、ユーザーの課題を解決する企画により新たなビジネスにつなげる提案力が必須となります。
図では、今後のビジネスにおいて中心的な役割を担う人材を示しています。
機能と成果の方向性を二つの座標軸にとり、それらを掛け合わせたポジションを示すとともに、今後に向けての人材像を想定したものです。
(4象限は、必ずしも各人材のタスクによって業務範囲を限定する意味合いのものではありません。)

人材像の変化
受注型業務では、与えられた条件に基づき印刷物をはじめとした各種メディアを制作・製造するにあたり、その制作・製造工程をマネジメントし、品質の高い印刷物および関連メディアを確実に製造する技術力の高い人材が印刷会社の必須人材として活躍してきました。
提案型ビジネスへの変化に伴い、ユーザー(顧客)の直面する課題に対し、どのように解決するかというメディア施策の企画・設計を行い、確実に形にする人材がさらに重要性を増します。
新ビジネス創出を担う人材に求められる能力
与えられた条件に基づいたプロジェクトを管理する人材は、新ビジネス創出を担うリーダー人材への変化が求められるでしょう。こうした人材には、まずはユーザー(顧客)の課題を知るために、『経営戦略の理解』『該当マーケットへの理解』が必要となります。さらに、メディアを用いた解決にあたって、『メディアビジネス全般に関する知識』も必須といえます。
これらの実現計画に際しては、『実現のために必要な技術知識』がなくてはなりません。
価値創造力を高める人材に求められる能力
品質の高いメディアを確実に製造する人材は、より付加価値を高めるメディアを制作・製造するため幅広い知識とクリエイティビティを兼ね備えた人材へのシフトが望まれます。
このような人材には、『印刷物製造に関する全般の知識』を背景に、印刷物で実現可能な表現手法を熟知することでメディア展開を豊かにすることも期待されます。
さらにユーザーのメディア接触が多メディアにわたる現在では、デジタルメディアとの連携が大前提となっており、そうした技術に対する理解も必須となっています。
上記を踏まえ、人材育成を検討するにあたりそのポジショニングをベースに必要なスキルを下図に示しています。

JAGAT人材育成チーム準備室
クロスメディアエキスパート認証制度
DTPエキスパート認証制度
第27期クロスメディアエキスパート模擬問題ご購入のかたへのご案内
第27期クロスメディアエキスパート模擬問題に封入の正答一覧につきまして、表示に一部誤りがありました。
お詫びするとともに、下記の通り訂正いたします。
訂正個所:『正答』と『カテゴリー』の表見出しが逆になっている。
訂正版を下記よりダウンロードいただけます。
第27期クロスメディアエキスパート模擬問題正答訂正(2019/7/8)
なお、正答自体の訂正はありません。
2019年9月実施更新試験受付開始
2019年9月実施更新試験の受付を開始しました。
下記更新対象者の方は、更新試験のご案内ページをお確かめのうえ、受付期間内にお手続きいただけますようお願いします。
DTPエキスパート認証更新試験
【対象者】
エキスパートIDが下記4桁の数字で始まる方
〔9504-****〕,〔9708-****〕,〔9912-****〕,〔0116-****〕,〔0320-****〕,〔0524-****〕,〔0728-****〕,〔0932-****〕, 〔1136-****〕,〔1340-****〕〔1544-****〕または〔1748-****〕
【申請受付期間】
2019/7/5~2019/7/25
【申請方法】
エキスパートWeb基本台帳より申請
DTPエキスパート更新試験申請・受験方法のご案内
クロスメディアエキスパート認証更新試験
【対象者】
エキスパートIDが下記4桁の数字で始まる方
〔0704-****〕,〔0908-****〕,〔1112-****〕,〔1316-****〕,〔1520-****〕または〔1724-****〕***〕
【申請受付期間】
2019/7/5~2019/7/25
【申請方法】
エキスパートWeb基本台帳より申請
クロスメディアエキスパート更新試験申請・受験方法のご案内
なお、いったん不更新となった方が不更新後2年以内であれば資格を再度有効にすることができる再取得試験につきましても、本日より受付を開始しております。
再取得試験について詳しくは、下記よりお確かめください。
DTPエキスパート再取得制度のご案内
クロスメディアエキスパート再取得制度のご案内
課題解決のための『クロスメディアエキスパート論述対策講座』東京-大阪ライブ
クロスメディアエキスパート認証試験は、デジタルメディアと印刷メディアの効果的展開により、マーケティングソリューションを推進する人材を育成するための試験制度です。 複合的なメディア活用による課題解決に向けた企画提案のありかたを学んでいただく試験として、知識を問うだけでなく、実践への展開の第一歩として、企画提案を行うための記述試験を行っています。
※28期試験より、記述試験の設問形式が変わります。本講座は、新形式設問に対応した内容となります。
本対策講座では、
企画提案に必須となる施策立案のポイント解説を行い、提案へどのように展開していくか
を一連のプロセスとともに学んでいただきます。
※大阪会場でライブ中継聴講が可能です。
【開催日時】 2019年7月5日(金) 10:00~17:30
【内容】
過去試験での出題与件をもとに、企画提案書の骨子を記述する演習を行います。 試験で求められるポイントを押さえたうえで、与件を基に、現状分析→ターゲット設定→メディア施策立案へと進める企画手順と提案書作成方法を習得し、提案としての完成度を高めます。
- 記述試験出題与件サンプルの読解と設問解説
- 設問ごとの解答ポイント解説
- 立案のポイントと検証
- 答案への落とし込み
【対象】 クロスメディアエキスパート認証試験受験予定者
【定員】 20名(最少催行人数5名)
【講師】 影山 史枝 株式会社スイッチ JAGATエキスパート資格講座講師 DTPスペシャリスト
東北芸術工科大学非常勤講師 PCメーカーにて教育事業を担当。その後人材派遣会社にて派遣社員の教育全般、 画像処理メーカーにて出力業務、マニュアル制作など営業サポート業務を担当。現在は、印刷会社のテクニカルアドバイザー、教育機関のDTP講師、DTPエキスパート認証試験対策指導を行う。講演、執筆実績多数。
受講料 (税込)
| 講座名 | 東京会場 | 大阪ライブ聴講会場 | ||
|---|---|---|---|---|
| 一般 | 優待 | 一般 | 優待 | |
| 企画提案書記述講座―論述試験対策― | 14,040円 | 9,720円 | 11,880円 | 8,640円 |
優待料金:JAGAT会員・大印工組合員またはDTPエキスパート有資格者
振込先
※開催日の2日前までに下記の口座へお振込みください。
みずほ銀行 中野支店 (普)202430 シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
会場
●東京会場 公益社団法人日本印刷技術協会 セミナールーム
東京メトロ 丸の内線 中野富士見町駅下車 徒歩5分
●大阪会場※ライブ中継聴講講座 大阪印刷会館セミナールーム
大阪環状線桜ノ宮駅より 徒歩5分
申し込み方法
Webからのお申込み
FAXによるお申込み
下記より申込書をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、JAGAT販売管理担当(03-3384-3216)までFAX送信してください。お申込み内容を確認後、参加証をお送りします。
►東京会場FAX申込書(PDF)※近日掲載予定 ►大阪会場FAX申込書(PDF)
お問い合わせ
☞お申込みについて 販売管理 TEL(03)5385-7185
☞講座内容について CS部資格制度事務局 TEL(03)3384-3115
E-MAIL: cme@jagat.or.jp
☞大阪ライブ中継聴講について 西部支社 TEL(06)6352-6845
第28期クロスメディアエキスパート認証試験実施要項
エキスパート優待案内 2019年夏
エキスパート有資格者の皆様に提供させていただく各種優待制度のご案内です。
エキスパート受験予定者向け資格者ご本人優待や、現役エキスパート推薦による受験予定者に向けたご優待をご紹介しています。
- 優待の申込は期間限定です。各ご優待の申込期限を必ずご確認のうえ、お申込ください。
- 今後も優待制度のご案内はメールでお送りしてまいります。ぜひ基本台帳にメールアドレスをご登録ください。
エキスパート優待制度
1.有資格者ご本人ご優待
ダブルライセンス取得推進優待
受験予定者入手必須の模擬試験問題を無料にて進呈いたします。
この機会に是非DTPエキスパート/クロスメディアエキスパート 2種の資格取得をご検討ください。2.第52期DTPエキスパート/第28期クロスメディアエキスパート受験予定者ご優待
メディアビジネスの牽引役となるべきより多くの人材に対し、本試験を受験しやすい環境を提供するため、現役エキスパートの方のご紹介により受験予定の方の 受験準備にご利用いただける優待特典をご案内いたします。
優待特典
模擬試験問題を無料送付
優待対象者
第52期DTPエキスパート/第28期クロスメディアエキスパート認証試験を受験予定で、今後印刷メディア設計およびコミュニケーション戦略の企画提案展開等に臨む可能性のある方。
- 優待制度の趣旨に鑑み、受験を予定していない方のご利用はお断りいたします。
- お申込みには、ご紹介者となるエキスパート有資格者のエキスパートIDおよびお名前が必要となります。
申込方法
申込期間 2019年6月25日~2019年8月5日
エキスパートWeb基本台帳より優待特典利用申込書をダウンロードのうえ、各優待の申込期間内にお申込みください。
エキスパートWeb基本台帳 ログイン
ログインには、エキスパートIDおよびパスワードが必要です。
パスワードがお手元にない場合は、ログイン画面の「パスワード照会フォーム」より取得してください。ログイン後画面

- ご住所など登録情報に変更はございませんか?エキスパートWeb基本台帳でご登録情報をご確認ください。
- 基本台帳はメンテナンスのため6月下旬より一時的にアクセスできなくなることがございますのでご注意ください。
ご注意
第52期DTPエキスパート認証試験/第28期クロスメディアエキスパート認証試験の受験は、別途申請が必要です。
受験申請は、下記より行って下さい。
第52期DTPエキスパート認証試験 受験申請
第28クロスメディアエキスパート認証試験 受験申請対策セミナー優待価格受講
試験対策セミナーをお得な優待価格でご受講いただけます。
※有資格者ご本人がもう一方の資格の取得のためにセミナー受講される場合も優待価格で受講いただけます。【有資格者ID】欄に、既に取得している資格のエキスパートIDをご記入ください。
お申込み方法等詳しくは、各対策セミナー案内ページよりご覧ください。【2019/6/27 大阪開催】DTPエキスパート受験対策講座
一般:9,720円(税込)
⇒ 優待(JAGAT会員・大印工組合員・DTP有資格者紹介優待):7,560円(税込)*最新模試験問題含む
【2019/7/5】課題解決のための『クロスメディアエキスパート論述対策講座』東京-大阪ライブ
●東京会場
一般:14,040円(税込)
⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者):9,720円(税込)●大阪ライブ中継会場
一般:11,880円(税込)
⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者):8,640円(税込)【2019/7/20 東京開催】第52期DTPエキスパート対策講座―試験問題ポイント解説―
●模擬試験およびポイント解説講座(全日受講)
一般価格:16,200円(税込)
⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):9,720円(税込)●ポイント解説講座のみ(午後受講)
一般価格:14,040円(税込)
⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):8,640円(税込)
*最新模試験問題含む
【資格者インタビュー】印刷を知ることで デザインの可能性を広げたい
レンゴーグループの朋和産業株式会社は、軟包装を軸にパッケージング・ソリューション・カンパニーとしてデザインの提案から製品の製造まで一貫生産体制でサービスを提供する。桑原 麻理子氏は入社7年目で、現在は軟包装パッケージの製作業務を中心に活躍中である。

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桑原 麻理子氏
朋和産業株式会社 営業部門 開発本部マーケティング部一課
現在はどのようなお仕事を担当しているのですか。
デザイン系の学校を卒業後、新卒で入社しました。軟包装パッケージを中心に印刷用版下データの制作、印刷会社へ のデータ入稿、文字校正、色校正など後工程のスケ ジュール管理といった業務を担当しています。
DTPエキスパート資格を取得したきっかけは何ですか。
入社時は、特に印刷の知識はありませんでした。もちろん、グラビア印刷の仕組みなどの研修はありましたが、デザイン職として実際の業務を始めると、印刷 しにくい色やデザインを避けてほしいと言われても、なぜそれがダメなのかが納得できませんでした。疑問に思って製版、製造部署の人に聞いても、「トーンジャンプが起こる」とか、「印刷のときつぶれる」などと専門用語が出てくると、どのような意味で言っているのか、なぜそうなるのかが分かりませんでした。そこで、まずは印刷の仕組みや用語を知らないと、なぜそのデザインがダメなのか製版部へ問い合わせることができないと思い、広く印刷の勉強をしようと考えました。そうした内容の勉強方法を探した際に、DTPエキスパート認証試験を見つけ、適切と思い取得することにしました。
お客様から見たら、印刷会社が提案してくるデザインは正しく印刷できるものと思っていただいているわけで、そうでなければ信頼を失います。そういった自分の立ち位置を認識し、しっかりと印刷を理解したうえでデザインを作りたいと思うようになりました。印刷の難しさを考慮することで表現の幅を狭くしてしまう可能性もありますが、印刷を理解していれば、逆にこういう表現は可能か、どういう対策をしたら可能になるかを製造現場の人と相談しながら、新しい表現にチャレンジできるのではないでしょうか。
DTPエキスパート認証試験はオフセット印刷関連の知識が中心となっているため、グラビア印刷と重ならない部分もあるのですが、広く印刷の知識を身に付け各印刷方式の違いを知ることにより、グラビア印刷の利点を理解して現在の業務にも生かしたいと思っています。
資格取得のために勉強してみて、仕事に生きている部分はありますか。
最も有効だと思うのは、色に関する点です。色の見え方の仕組みなどを理解できたことは大いに役立って います。よく「色が合わない」と言われますが、ちょっとした環境が変わるだけでも色は安定しないということ、だからカラーマネジメントが大切だということを実感しています。出向先での業務では、フィルム包装だけでなく、紙のパッケージやシリーズ商品の印刷など、印刷物ごとに別々の印刷会社にデータ入稿することがあります。そうなると、各社印刷方式や印刷環境が異なりますから、基準の色に統一していくことには非常に気を使いますし、難しい部分です。
また、情報デザインの内容も勉強になりました。デザインはなんとなく見た目良く作れてしまうところがあり、最初はそこに疑問を持っていませんでした。2年、3年と経験を積むうちに、自分の中で、何を根拠にこれを作っているのだろう、何を根拠にこのデザインをお客様に提案しているのだろうと思うことが出てきました。なぜそのようなデザインをしているのかを自分の中で消化したうえで表現しなければ、説得力のあるデザインはできないと考えています。理論や知識の裏付けがあることで自信を持ってデザインできるようになったという点は、現在の仕事に生きていると思います。
情報システムカテゴリーで学ぶコンピューターの仕組みなどは、普段何気なく扱っているデータのつくりなど知らないことが多かったので、興味深く勉強できました。
パッケージならではの難しさはありますか。
一般消費者向け製品のパッケージに携わっているので、いかにして店頭で商品を手に取ってもらえるかという点において、パッケージは重要な役割を果たしていると思います。パッケージは商品の顔であり、ひいてはブランドオーナーの顔でもありますから、デザイン面、品質面ともに、お客様の要望に応えていけるように心掛けています。それでも商品企画が二転三転したり、いざ市場に出してみると思ったような反響が得 られずパッケージ変更となってしまったり、ということもあり、難しさを感じています。
今後、こんな仕事をしてみたいということはありますか。
自分の手掛けた商品がス―パーなどの店頭に並ぶと、やはり達成感、やりがいを感じます。今はフィルム包装の仕事が主ですが、もっと広く紙を含めたページものや広告デザイン、セールスプロモーションなどさまざまなデザインに携わってみたいという希望もあります。それぞれの領域で求められる決まりごとや業務知識もあると思うので、勉強する意識は持ち続けていきたいと思っています。
そういう意味では、先日初めて受けたDTPエキスパートの更新試験は、新しい分野の問題もあり、答えるためにいろいろと調べなければならず、良い勉強の機会になりました。
取材・まとめ JAGAT CS部 丹羽 朋子
-JAGAT info 2019年2月号より転載(一部改訂)-
2019年3月本試験・4月更新試験結果通知発送
本日下記試験の結果通知を発送いたしました。
第51期DTPエキスパート認証試験
第27期クロスメディアエキスパート認証試験
第51期DTPエキスパート認証更新試験
第27期クロスメディアエキスパート認証更新試験
JAGAT資格制度事務局
第52期DTPエキスパート対策講座―模擬試験とポイント解説―
第52期DTPエキスパート認証試験に向けて、模擬試験と問題ポイント解説による対策講座を開催します。
ポイント解説では、第52期試験新出題項目の注目トピック解説も行います。
続きを読む
【資格者インタビュー】未来を見据えた 自発的なスキルの形成
広研印刷株式会社 メディア情報本部に勤務する三枝 祐介氏は、2010年よりDTPオペレーターとしてのキャリアを始め、広研印刷株式会社に入社して5年目となる。「会社の業務の方向性の中で自身に求められるものは何か」「未来を見据え自ら習得すべきスキルは何か」に対し意識的に取り組む三枝氏の活躍についてお話を伺った。

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三枝 祐介 氏
広研印刷株式会社 メディア情報本部メディア制作部
会社ではどのような業務を担当していますか。
DTP 制作を行うメディア制作部において、InDesign、Illustrator などのDTP オペレーションを主に行っています。場合によっては面付けやDDCP 出力などの製版業務も行います。その上で、品質担保のための確認作業の効率化(事故防止のためのデータチェック)と、制作作業の効率化(時短・作業精度向上)といった部分で、それらを自動化するスクリプトを管理開発、保守運用する業務も行っています。
私のチームには現在、私を含め6 人の社員がいますが、そのリーダーとしてチームマネジメントをしながら、これらの実作業も行っているという立場です。
DTP 関連のスクリプト開発運用については、どのように習得したのですか?
当社では多能工化が推進されており、さまざまなスキルを身に付けることに対する会社のサポートもあります。そうした中で、制作部としてどのようなスキルがあると会社に貢献できるかという点を上司に相談したところ、「スクリプトに興味があるならやってみるといいよ」といった示唆がありました。スクリプトを書ける先輩がいたこともあり、また自らやってみようという気持ちがあって手を挙げ、勉強を始めました。先輩にアドバイスをいただきながら、途中からはほぼ独学で幅を広げていき、面白くてどんどん詳しくなっていきました。現在では、他部員からのスクリプト制作依頼やクレーム対応時にスクリプトでカバーできる部分がないかなど相談の窓口となり、スクリプトの知識のある同僚も交えて検討しながら橋渡しをしつつ対応しています。
エキスパートを取得しようと思った動機は何ですか?
制作・製版部門であるメディア情報本部では、全員がDTP エキスパート取得を義務付けられています。また、営業部などでも取得が推奨されています。DTP エキスパート取得以前は製版の知識が印刷の知識に結び付かないまま制作を行っていましたが、この資格を取得することにより、印刷の全体工程にわたる知識を習得し理解したうえで業務に取り組めるという足元固めとなりました。
クロスメディアエキスパートについては、何か自身のスキルアップのために資格を取得しようと思い検討し、日常業務に直結するわけではないものの、デジタル関連技術の部分では関連する内容も含まれるクロスメディアエキスパートを取得したいと思うようになりました。資格取得について会社に相談したところ、教材やセミナーの費用は全て負担してもらえました。
クロスメディアエキスパートへのチャレンジは、最初はDTP とはまるで違う山を登っているように感じました。DTP エキスパートはどの分野も直接的に自分の業務につながっているイメージがありましたが、クロスメディアエキスパートでは、予算や工期、マーケティング、環境、経営といった内容が含まれ、どこから手を付けていいか分からないほど未知の分野でした。人に聞いたりインターネットで調べたりしているうちに、少しずつどのような情報ソースに当たればよいかが分かるようになりました。
この資格に取り組んだおかげで現状の社内業務では触れることのなかった領域を知ることができ、新たな視点を得られたところが良かったと思います。ただ、知識という部分ではDTP 業務と関連するところはあると思います。当初まったく勉強せずに問題を解いたときは、6 割ぐらいしか分からなかったのですが、その中でも技術的な問題はほぼ解けました。普段DTP 業務の関連でスクリプトを扱っているので、ネットワーク関連や言語に関するところなどでは日常業務の考え方を生かせたと思います。自分にとっては、マーケティング関連の問題が難しかったですね。逆にそれを詰めていけばいけるかもしれないな、というのが最初の感触でした。
クロスメディアエキスパート取得後、業務に生かされている部分はありますか?
普段制作部の人間は、業務全体の中のごく限られた部分にしか関わっていないため、その部分しか見えていない面があると思います。DTP エキスパートと合わせてクロスメディアエキスパートを取得したことで、page やIGAS などの印刷関連イベントに出向いた際に、印刷という仕事に対するアプローチについて川の上流から下流までの全体を大きく見渡せるようになっていると実感しました。マーケティング、経営などもっと大きな視野で流れを見ることができるようになったと思います。例えば見積もりを出すにしても、自分たち制作の人間は、制作に関する部分しか費用面の知識がなく、企画や開発などにどれだけの費用がかかるといったことを知らずにいました。クロスメディアエキスパートではこうした費用感を学ぶ必要もあるので、業務全体を知るのに役立ちます。自分の関わる仕事に対して、業務全体の中の制作業務の位置付けを感じながら、見通しを持って向き合えるようになりました。
また、営業担当者との会話の中でも、話題に出てくることの意味に察しがつくようになり、今の話題が業務全体のどの段階の話なのかといったことを推し量れるようになるなど、コミュニケーションが図りやすくなったように感じています。
さらに、マーケティングの知識が身に付いたことで、顧客の関心の度合いなどを踏まえてサービスに落とし込んでいくといった考え方ができるようになりました。こうした点は、社内において自らサービスを作りたいと思った時にも役立ちます。現在の自分の業務で言えば、スクリプトを開発運用するにあたっても、社内のニーズを拾って形にして運用フローにのせる、という捉え方は、マーケティング思考が採り入れられたことで良い方向に働いていると思います。現在の業務の課題として会社から言われているのは、「数字を上げることと品質を上げること」です。その課題を解決するためもありスクリプトを使っているわけですが、そうした対策を有効にするには、自分の目の前の業務だけでなく、その前後の工程も把握して全体で捉えなければなりません。全体最適を念頭に置いたものの見方ができるようになった意味は大きいと思います。
社内では、自らの意思でのスキルアップを応援してもらえる空気がありますか。
会社からは「勉強しろ」とはよく言われていますが、強制はされません。自分は、自らやってみたいと思うことに積極的に取り組む性質なのですが、そんなときも社内のさまざまな業務の実務に精通している方々にアドバイスをもらうこともできます。学んでみたいことを自ら提示すると、意思を尊重してサポートしてくれる職場だと思います。
費用面では、参考書籍を購入したり社外のセミナーに参加したりする際は、ほぼサポートしていただいています。自分から勉強したいと思う人には、恵まれた環境だと思います。
その他自身のスキルアップのために取り組まれていることはありますか?
InDesignなど社内に詳しい人がいることについては社内で教えてもらいますが、それ以外の場合はインターネットで調べたり、Twitter で人に教えてもらったりしています。まず関心のあるテーマについて詳しい方に対して自らアクションをとって教えてもらうようにしていますね。参加したセミナーの出席者に自らアプローチし人脈を広げて学ぶこともあります。その分野に詳しい人が一人いれば、そこからたくさんの情報が得られることが多いのです。
各種勉強会などに参加して人脈を広げ、時には自分が講師となって人に教えることもあります。社外で学びの場を持つことでかえって自社の強みが見えるところもあり、また外部からの刺激を受けることもあるなど、よい循環となっていると思います。
今後のご自身の仕事の展開について、どのような展望をお持ちですか。
今後はウェブの開発などを絡めて仕事の範囲を広げていきたいと思い、今勉強しているところです。例えばPDF 入稿によるWeb to print のワークフロー開発などは営業担当者との雑談で話題に出たりもします。こうしたビジネスモデルはDTP オペレーターが介在しない業務を想定することになりますが、時代の要請にも応えながら業務を捉えなければなりません。そのためには、なるべく幅広く勉強して先手を打ち、仕事の範囲を広げる必要があると思っています。会社の業務が広がり存続していかないことには、個々の仕事も続きませんので、会社が変化すれば、自分たちも変わっていかなければならないと思っています。
取材・まとめ JAGAT CS部 丹羽 朋子
-JAGAT info 2019年2月号より転載-



