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人の共感と感動を生み出す印刷メディアのコーディネート

従来のオフセット印刷を中心とした製造現場では、5S活動や改善活動の話題が多い。目的はムリ、ムラ、ムダの削減であり、ムダを“無くす”ことで価値が生まれる。一方で、マーケティングの視点では、手間を “無くさない”ことで生まれる付加価値もある。

食べられるインクから生まれる情緒的な価値

食べられるインクが様々な商品となって話題となっている。食べられるインクは可食性食用インクという。食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料として、認可を受けた工場にて製造される。 食べ物の種類や商品により、天然可食性インクと食用可食性インクに分けられる。 印刷方法は下記のようなものがある。

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食用インクの印刷方法

[焼き印(焼き鏝)による刻印]
 お饅頭やドラ焼き、卵焼きなどに焼付けなど

[パッド印刷]
 えび煎餅やクッキーなどへの印刷

[静電スクリーン印刷]
 えび煎餅やクッキーなどへの印刷

[可食シート及び可食フィルムへの印刷]
 ホットケーキやクッキー、キャンディなど素材

[可食プリンターによる印刷]
 和菓子、洋菓子、お餅、ケーキのほか可食シートなど
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個人的に気になった商品では、食べられるインクのペン「フードペン」がある。食用の着色料、揮発性のアルコール成分でできたインクを使っている。果物やパン、菓子など様々な食べ物にメッセージを手軽に書き込むことができる。例えば、ある運動会の朝、朝食の場面で母親が子供にパンの表面に応援メッセージ「がんばれ!」などと書かれていたらどうであろうか。微笑ましい光景だ。ひと手間暇かけることで五感+メッセージによりエモーショナルな(感情、情緒的な)価値が生まれた場面だ。

エモーショナルマーケティングと幅広い印刷技術表現のコーディネートのツボ

エモーショナルマーケティングは、商品・サービスの機能の優位性を伝えるだけではなく、人の感情や共感に訴えて独自性を訴求する考え方だ。コミュニケーションにおいては、合理的な伝達ではなく、手間をかけたコンテンツの提供が人の感情や共感に訴える効果を高める。例えば、2011年3月11日の東日本大震災では、インターネットでのSNSが活躍した。SNSに求めたものは、合理的な情報の共有もあったが、様々なコミュニティー形成による絆があったようだ。一方、大きな話題となった紙メディアがあった。それは、宮城県石巻市の地域紙である石巻日日新聞の壁新聞だ。電気も機材も無い中、手書きの新聞が手間をかけながら発行され続けた。感動を与えたのは、記者や編集者の情熱や思いであったように思える。肝心なことは、何に感動し、心を揺さぶられるかである。現在の印刷加工技術は幅広い。五感に訴える技術は、デジタルもアナログでも進んでいる。技術に溺れることなく使いこなすことが肝心だ。印刷ビジネスおいては、顧客とその顧客、個人とコミュニティーなどの間に立ってコーディネートすることがビジネスチャンスに繋がる。エモーショナルな価値をテーマに幅広い印刷加工技術をコーディネートすることは益々求められそうだ。

プリンティングコーディネータ養成講座第20期(JAGAT主催)は、様々な印刷技法、素材、作品、人との出会いの場。今年もブラシュアップして10月4日から開催する。

第20期プリンティングコーディネータ養成講座
顧客の伝えたい価値を幅広い印刷表現技術で形にする

詳細はhttps://www.jagat.or.jp/archives/37462をご覧ください。

(CS部古谷)

デジタルメディアの活用法

 

多様化する顧客のニーズに応えるために押さえておきたい基礎知識

今日の企業の情報発信は、Webやモバイル、SNSなどのデジタルメディアと印刷メディアを組合せる方法が日常的となっています。
 顧客のニーズも多様になり、受注型の印刷需要から、キャンペーンを成功させるために、あるいは集客を増やすためにどんなコンテンツを用意し、どんな手段で情報発信すればよいか、というような内容に変わりつつあり、印刷の事業領域を拡大する印刷会社も増えています。
顧客の本当の要望や困りごとが何なのを理解し、提案へつなげていくためには、デジタルメディアやマーケティング知識をしっかりおさえる必要があります。

本セミナーでは、デジタルメディアビジネスに取り組むために必要な基礎知識と印刷を含めたメディア提案の考え方の基本を、整理してお伝えします。

 

内容

• 印刷会社が扱うメディアと市場の変化
– デジタルメディア概論 
– 市場の変化

• メディアの特徴と活⽤⽅法
– メディア分類の変化  
– メディア連携⼿法

• クロスメディア提案の考え⽅
– メディア提案の基礎知識

講師

影山 史枝
株式会社スイッチ DTPスペシャリスト
JAGATエキスパート資格講座インストラクター
PCメーカーにて教育事業を担当。その後人材派遣会社にて派遣社員の教育全般、 画像処理メーカーにて出力業務、マニュアル制作など営業サポート業務を担当。現在は、印刷会社のテクニカルアドバイザー、教育機関のDTP講師、DTPエキスパート認証試験対策指導を行う。講演、執筆実績多数。

対象

・入社3年目くらいまでの営業、企画、制作の方
・企画提案に向けてデジタルメディアやマーケティングの基礎知識を身につけたい方

受講料(税込)

 JAGAT会員:12,960円        一   般:17,280円(税込)

※開催日の2日前までに下記の口座へお振込みください。
  みずほ銀行 中野支店(普)202430 シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ

募集要項

■ 開催日:2017年10月19日(木) 13:00~17:00
■ 主 催:公益社団法人 日本印刷技術協会
■ 会 場:日本印刷技術協会 セミナールーム
■ 最少催行人数:5名 定員:30名

申し込み方法

Webからのお申込み

Web申込フォームへ 

FAXによるお申込み


►FAX申込書(PDF)をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、JAGAT販売管理担当(03-3384-3216)までFAX送信してください。お申込み内容を確認後、参加証をお送りします。

*お申し込み後のお取り消しは原則としてお受けできませんので、ご本人が出席できなくなった場合は、代理の方の出席をお願いいたします。

お問い合わせ

☞お申込みについて 販売管理 TEL(03)5385-7185
☞講座内容について CS部教育サポートチーム セミナー担当
                                  TEL:03-3384-3411/FAX:03-3384-3168