機会設備等の「モノ」への投資に加え、事業再構築、新事業等のビジネスづくりをテーマにした「コト」とそれを実現するための「ヒト」へ投資を促す制度が拡充している。。 続きを読む
「営業・企画系」カテゴリーアーカイブ
【オンライン】BtoCの集客に効くセールスプロモーション~デジタル施策を使いこなす
印刷会社がクライアントの販売促進を支援するだけではなく、自社ブランドの商品・サービスを開発し、将来の収益の柱を視野に入れる企業も増えています。一方、その認知度や利用者を増やすことが課題であり、新規開拓にはセールスプロモーションは重要な施策になります。
本講座は、中小企業でも取り組みやすいBtoC開拓向けのオンライン施策に絞り、基礎から実務活用までを紹介していきます。
カリキュラム
1.集客の前にやっておくこと
・3C分析 ~ 自社、顧客、競合他社。最初に徹底的に分析すべきなのはどれ?
・VRIO, STP分析 ~ ポジショニングから差別化まで
・プライシング ~ 3つの王道
・印刷会社のB to C展開・成功事例
2.オンライン販路開拓の方法
2-1.ECサイト
・ECサイト、ECモールのメリット、デメリット
・自社ECサイト構築~ECカートの選び方
・集客力の高いECサイト設計のコツ(効果的な動画の活用含め)
2-2.ランディングページ
・ランディングページの目的
・ランディングページ集客の向き・不向き
・ランディングページ集客を成功させるコツ(効果的な動画の活用含め)
2-3.クラウドファンディング
・クラウドファンディングの目的
・クラウドファンディング集客の向き・不向き
・クラウドファンディングを成功させるコツ(効果的な動画の活用含め)
3.売上アップのメソッド使いこなし術
3-1.SNS運用
・インスタグラム自社アカウント運用の基本
・インスタグラム ショッピング機能設定
・リール+ストーリーズの動画活用でリーチを稼ぐ
・インスタグラム マイクロ・インフルエンサー活用
・その他:UGCの有効活用、Twitterとの連携、分析機能の使い方 等
3-2.オンライン広告
・Googleリスティング広告 ~ 広告料金の考え方と効果予測、LPとの連動
・Googleショッピング広告 ~ まずは無料からお試し
・その他 リターゲティン広告、SNS広告、YouTube動画広告、等
3-3.B to C商品のコンテンツマーケティング
・「Google検索画面上位表示」という資産
・集客に結び付くコンテンツの作り方 ~ キーワード設定・競合調査・便利ツール活用
3-4.プレスリリース
・中小企業のプレスリリースがSEO対策に効果的な理由
・プレスリリースの向き不向き
・配信情報の「価値化」(=コンテンツマーケティング)
4.グループワーク & 発表
・リアルの商品アイデアに対しグループで3C、STP、プライシングの観点からディスカッションして頂いた上で、集客施策まで提案頂き、各グループ発表。
※グループワークがありますので、ご発言できる環境(マイク・カメラ・場所)でご受講ください。
株式会社コムラッドファームジャパン
檜山 ゆりか 氏
株式会社日立製作所国際調達部(日立アメリカサンフランシスコ支社)に勤務後、転職。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社にて16年間勤務。主に、ディズニー配給映画のWebマーケティング、セールスライティング、ディズニーの出版物の商品企画、ライセンス営業を行う。手がけた映画案件は年間5~7本、出版案件は年間120冊以上に及ぶ。
2022年2月株式会社コムラッドファームジャパン入社。コンサルタントとして中小企業、小規模事業者の中小企業政策関連支援、及び、販路開拓支援を行う。専門はマーケティング、セールスライティング、商品企画、及び中小企業政策関連支援。
開催日時
2023年4月20日(木)13:30~17:30
対象
【企業】
・自社ブランドの商品、サービスの認知度、集客、売上をアップしたい印刷会社
・クライアントのBtoC向け商品、サービスの販売促進を支援している印刷会社
【参加者】
・BtoCのセールスプロモーションの基礎を学びたい方
・ECサイト、SNS、Web広告、クラウドファンディングの実務知識をつけたい方
・自社ECサイトを担当しているが商品の売れ行きに課題を感じている方
参加費(税込)/1名
JAGAT会員 16,500円 /一 般 22,000円
※上記価格は1名様の価格です。複数名でご視聴の際は人数×受講料をお支払い下さい。
定員
30名(最少催行人数5名)
研究会・セミナーのZoomウェビナー参加方法のご案内
セミナーお申し込み後の流れについて
お申込み
●Webからのお申込み
お申込みフォームが開きます。
必要事項をご入力のうえ、お申込みください。
●FAXでのお申し込み
お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384- 3216までFAXにてお送りください。
■参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。
口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430
■内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に 下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411
■お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当) 電話:03-5385-7185(直通)
公益社団法人 日本印刷技術協会
印刷営業の基礎知識と提案力向上
JAGATは「独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構」が実施する企業の労働生産性の向上を目的とした「生産性向上支援訓練」の事業取組団体として選定を受け、その一環として、印刷ビジネスに役立てて頂けるセミナーを提供します。
受講にあたっては、「同時双方向通信による生産性向上支援訓練利用規約」を事前にご確認ください。
定員に達したためお申込みを締め切りました。
印刷営業の基礎知識を身につけ、提案営業の基本プロセスを学び、顧客の課題解決のための提案営業の手法を習得する!
開催日時
1日目:2023年 5月16日(火) 10:00~17:00
2日目:2023年 5月17日(水) 10:00~17:00
<カリキュラム>
■ 提案営業とは
・印刷営業における「提案型営業」とは
印刷営業の目的と役割/営業スタイル/印刷物発注担当者が求めるもの
新規開拓営業と既存営業の違い
・提案のための情報を集めて仮説を立てる
提案の3つのパターン
・顧客の本音を引き出す面談のテクニック
「聴く」「訊く」スキルと質問スキル/競合情報の引き出し方
■ 顧客ニーズと自社商品・サービスの強み分析
・情報を分析、課題解決の提案内容を考える
顧客・自社・競合の3つの視点(3C)/自社の強みとドメインの把握
問題点をブレークダウンし真因を探る/課題解決のための技法
・提案のシナリオを描くポイント
提案書の基本構成/説得力を増す論理構成
・提案書の作成方法
定員
15名
生産性向上支援訓練の規定により、会員の方、優先の講座となっております。 一般の方は、限定5枠までとなりますのでご了承ください。 |
受講対象
・新人・中途入社~若手社員の方で、印刷営業の経験が浅い方
・提案営業のノウハウを習得したい方
受講資格
印刷会社及び関連業界企業に属している社員の方はすべて対象
講師
上妻 祐司 (こうづま ゆうじ)
OD人事経営コンサルティング 代表
中小企業診断士
法政大学卒業後、共同印刷株式会社に入社。グループ長として商業印刷分野の法人営業に従事。航空会社、自動車会社、住宅メーカー、大学、官公庁、金融機関、出版社などを担当。営業戦略の策定、企画書の作成、販促物の受注・制作に携わる。
人事部教育課では、教育課長として教育プログラムの企画・開発および社内講師を行い、また、経営スタッフとして経営企画業務に従事。
その後、OD人事経営コンサルティングを立ち上げ、印刷業を中心とした製造業の経営支援、各種団体、民間企業を対象とした教育研修の講師に従事し、現在に至る。
参加費(税込)
1名 5,500円
申込締切 : 各コース開催日の10日前まで※但し定員になり次第締め切ります。
お申込 満員御礼
■ Webからのお申込み
必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
■ FAXでのお申込み
お申込書をプリントアウトし必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3168までFAXにてお送りください。
■ 参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。
口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430
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● セミナーお申し込み後の流れについて
【内容に関して問い合わせ先】
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411
【お支払いに関して】
管理部(販売管理担当) 電話:03-5385-7185(直通)
公益社団法人 日本印刷技術協会
ヒューマンエラー対策、ASV(先進安全自動車)にみるAI活用
ASV推進計画にみるヒューマンエラー対策
社会的な課題とされるヒューマンエラー対策は、印刷工場に限ったことではない。大きな社会問題の交通事故。国土交通省自動車局が2018年9月に公表した「自動車の安全確保に係る制度及び自動運転技術等の動向について」という資料によれば、2016年のヒューマンエラー(法令違反)に起因する交通死亡事故は全死亡事故の97%にも上るという。
国土交通省では、ASV推進計画を進めている。ASVに関する技術の開発・実用化・普及を促進するプロジェクトであり、平成3年度から約30年にわたっての取り組みだ。先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)」は、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車である。AIが活用されている。
プロジェクトは、学識経験者、自動車・二輪車メーカー(14社)、関係団体、関係省庁を委員とする「先進安全自動車(ASV)推進検討会(座長:須田義大 東京大学生産技術研究所教授)」(事務局:国土交通省)において、検討が進められている。
主な技術は、ヒューマンエラー対策に関わるものだ。
- 前方障害物衝突被害軽減ブレーキ
- ペダル踏み間違い時加速抑制装置
- レーンキープアシスト
- 車線逸脱警報装置(LDW)
- 後退時後方視界情報提供装置(バックカメラ)
- 後側方接近車両注意喚起装置
現時点で自動運転レベル3を実現している本田技研工業株式会社。2022年12月1日付けのニュースリリースでは、全方位安全運転支援システム「ホンダ センシング 360」と安全運転支援システムのフラッグシップである「ホンダ センシング エリート」の次世代技術が公開された。2022年12月の中国市場向け新型CR-Vへの採用を皮切りに、新しい「Honda SENSING360(ホンダセンシングサンロクマル)」(以下360)をグローバルに展開すると発表した。360は、交差点での車両や歩行者、二輪の検知、カーブ減速支援などが追加された、全方位安全支援技術だ。ドライバー異常や周辺環境を検知し、事故を未然に防ぎドライバー運転負荷を更に軽減する機能だという。これにより、健康に起因するものやヒューマンエラーで発生する事故を削減するとも期待されている。
ヒューマンエラー対策とAIへの期待
事故を未然に防ぐにはヒヤリハットの段階で対処することが有効される。「ハインリッヒの法則」がヒントになる。1件の重大事故の背景には、軽微な事故が29件、さらにその背後には300件のヒヤリハットが潜んでいるという法則だ。「1:29:300の法則」とも呼ばれる。「当社の事故はゼロ!」などと事故の件数に一喜一憂するのではなく、1件の事故に対する300のヒヤリハットの数に目を向けることが肝心である。例えば、事故がゼロでもヒヤリハット数が100件あれば、ヒューマンエラーに繋がる100の課題が存在することになる。より多くのヒヤリハットの数を入れ込むことで可能性が広がる。
日刊工業新聞2022年10月12日の記事によれば、筑波大学の斉藤裕一助教らは、タクシードライバーのヒヤリハットシーンを学んだ人工知能(AI)を開発した。急ブレーキを踏んだ前後のドライブレコーダーの映像と車速などを学習させた。危ない運転をしている際の状況判断のようなものをAIとして抽象化できた。運転時の思考を解釈したり、そこから安全マージンを導くなどの研究につなげる。タクシードライバーは運転のプロとして、隠れたハザード(危険)を勘案しながら走行する。ドラレコのヒヤリハットデータ20万超の中から、制限速度30キロメートル以下で物陰の多い交差点での自転車の飛び出しシーンを抽出する。自転車に接触しかけた際の時間的な猶予を計算し、安全マージンの大きな運転と小さな運転を学習させたとある。AIで事故を回避することは難しいが、事故の重大さを下げるような運転を知らせることはできる。
ヒューマンエラーは、無くすことはできない。如何に最小限に止めるか、未然に防止できるかが問題だ。人の意識や判断が鍵を握ることは変わらない。ヒューマンエラー対策は、ルールを作りルールの守るだけの対策では効果が期待できない。AIを活用することで、人の判断や意識における納得感をサポートすることで可能性が広がるのではないだろうか。
(CS部 古谷芸文)
page2023開催案内
JAGATセミナー
ヒューマンエラー対応、ヒヤリハットに目を向ける
〝0〟にできないヒューマンエラーと事故回避
人的要因、ヒューマンエラーによるトラブルは、印刷会社においても関心度の高い課題だ。今年の重大事故の中で、静岡県で起きた幼稚園での送迎バスの中に置き去りにされた3歳の子どもが死亡した事件は、うっかりミスでは済まされない事案だ。厚生労働省の「2020年教育・保育施設等における事故報告集計の公表」の資料では、認定こども園・幼稚園・保育所等における事故報告数を1586件と発表している。前年の報告数と比べ287件増加しており、そのうちの1281件が骨折の事故であることも明らになっている。原因と大半がヒューマンエラーとして捉えられ、そのための防止策が重要視されている。
ただし、ヒューマンエラーはゼロにはできないことが前提だ。できるだけミスを起こさない対策を講じることを考えることだ。ミスに繋がる要因をできる限り潰していくことだとされている。要因となる「ヒヤリハット」の事案を記録して対応していくことが効果的とされている。ヒヤリハットとは、一歩間違えれば重大な事故に繋がるかもしれない「ヒヤリ」としたり、ハッとする事柄である。ヒューマンエラーを防ぐには、事故に注目するのではなく、事故になりそうなことに目を向けることが肝心だ。
ハインリッヒの法則にみる対応策
事故を未然に防ぐにはヒヤリハットの段階で対処することが有効される。「ハインリッヒの法則」がヒントになる。1件の重大事故の背景には、軽微な事故が29件、さらにその背後には300件のヒヤリハットが潜んでいるという法則だ。「1:29:300の法則」とも呼ばれる。「当社の事故はゼロ!」などと事故の件数に一喜一憂するのではなく、1件の事故に対する300のヒヤリハットの数に目を向けることが肝心である。例えば、事故がゼロでもヒヤリハット数が100件あれば、ヒューマンエラーに繋がる100の課題が存在することになる。印刷製作工程での文字の誤植や訂正ミスでは、DTPから次工程や印刷前に見つかったとしても些細なことでも記録して対応することになる。
ヒューマンエラーへの対応は、事故に繋がりそうなヒヤリハットを如何に現場から吸い上げ、記録し対応できるかが鍵を握っている。それには、職場の雰囲気としくみづくりが必要だ。例えば、事故に対しては犯人を捜し、責任を追及するだけの対応では根本的な解決に繋がらない。組織を上げて、原因を把握し、解決策を講じることが求められる。ヒューマンエラーが起きやすい職場の雰囲気には、共通点があるともいわれる。ひとつには、管理者のヒューマンエラーへの認識が低いこともあるが、他にも、マニュアルが整備されていないことや業務上のルールが決められていないような場合もある。一方、日常の業務に追われ余裕がないよう職場では、ダブルチェックする余裕もなく、疲労で判断力が鈍り、トラブルに繋がることもあれば、部門内や部門間のコミュニケーションが不足し、伝達ミスなどによることも見受けられる。これらの要因は、会社や工場の改善活動とも直結した課題でもある。仕事の中に潜むミスを気づかせる見える化改善に繋げることにもなってくる。ヒューマンエラーは改善活動とセットで考えることで相乗効果も期待できる。
CS部 古谷芸文
JAGATオンラインセミナー
現場改善の基本と実務
プリプレス・印刷業務の再点検
印刷、後加工の仕事に役立つ 製本加工の基礎知識
人材育成に対する企業のスタンスは? ~2022年上半期開催のJAGATセミナーから~
JAGATセミナーは人材育成の観点で印刷業界を支援し、人材のボトムアップから業界活性化を図ることが目的である。基本方針は、「印刷会社の“今”の課題を解決」「明日から仕事で使える」とし、印刷現場、営業、マーケティング、デザイン制作、法務、会計と多岐に渡るテーマを取り扱っている。今回は、2022年上期に開催したセミナーについて報告する。
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新卒採用活動の次はフォローアップが重要!
会社の痛手となる新入社員の離職
人事採用と入社後人材育成は、印刷会社の成長においても重要な取り組みだ。中小企業の新卒採用担当者の中には、「会社を知名度で決める」「採用競争力」など大企業に比較しての悩みを抱えてことを聞くことがある。リクルートワークス研究所によれば、過去10年5,000人以上の大手企業の求人倍率は1倍以下と採用がしやすい状況があるが、一方、300人未満の有効求人倍率は、常に3倍以上を推移している。コロナ禍により超売り手市場であった2021年卒の3.40倍よりも上がり、22年卒採用においても「5.28倍」と依然として採用難であることが分かる。
一方、苦労して採用に結びつけても、昨年令和3年10月の厚生労働省のプレスリリースによれば、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%ということである。新卒者本人だけでなく企業側にとっても大きな痛手だ。更に、毎年1割近くが1年以内で離職している。新卒者が1年以内に離職することは珍しくない状況だ。
理想と現実とのギャップを埋めるフォローアップ
離職の理由のひとつに「理想と現実とのギャップ」が挙げられるがことが多い。入社3カ月~半年が過ぎたあたりから、現実との壁が生じる。そのギャップを埋めることが重要だ。現実的な仕事に対するやりがいや働き方に起因する事柄を共に解決していくことが必要になる。採用活動の次の課題はフォローアップである。教育をはじめとする社員が成長するための計画的な施策と環境は不可欠だ。フォローアップは、新入社員研修からある程度時間が経ってから繰り返し行うことを意味する。「会社での帰属意識を高め、生産性を向上させる」「研修効果の定着や離職率を低下させる」などの狙いがある。手段としては、フォローアップ教育研修などもあるが目的が重要だ。仕事に直面した新入社員の不安や疑問を解決することが目的だ。単に専門知識を詰め込むことでないことを認識し、寄り添うことが肝心なところだ。一般的に用いられる方法では、「人事面談で意見を聴く」「上司によるフォローアップ」、年齢や社歴の近い先輩社員が助言する制度「メンターをつける」「フォローアップ研修」などがあるが、会社全体として取り組むことが必要になる。
(CS部 古谷芸文)
2022年度秋期
【オンライン】フォローアップ総合研修
「まるまる学ぶサービス」
【オンライン】印刷技術の基礎知識
【オンライン】印刷営業の基本
事故にみる工場のヒューマンエラー対策
交通事故にみるヒューマンエラー
工場管理でやっかいな課題に人為的過誤やミスであるヒューマンエラーがある。ヒューマンエラーに起因するトラブルや事故は、工場に限ったことではない。警察庁によれば、交通事故におけるアクセルとブレーキの踏み間違いによる人身事故は過去5年(2016~20年)で2万1103件発生し、248件が死亡事故につながっているという。よく高齢者による事案が話題になるが年齢に限らずヒューマンエラーの視点で捉えることも重要だ。国土交通省自動車局が2018年9月に公表した「自動車の安全確保に係る制度及び自動運転技術等の動向について」では、2016年のヒューマンエラーによる法令違反に起因する交通死亡事故は全死亡事故の97%に上るという。また、内閣府が同年発表した「平成28年中の道路交通事故の状況」での死亡事故原因は「わき見」や「漫然運転」「安全不確認」といった安全運転義務違反が55%を占めている。「一時停止違反」や「速度違反」なども多いようだ。こうしたヒューマンエラーへの対応策は、自動運転システムの普及と人間の心理的、生理的特徴への対応だともいわれている。
犯人捜しでは解決できないヒューマンエラー対策
人が活動する限りヒューマンエラーは無くすことはできない。なくならいことを前提に考える必要がある。トラブル対応では、事故を起こした当人を探し責める場面があるが、犯人捜だけでは解決できない。孔子の教えに「罪を憎んで人を憎まず」とあるが、同様にトラブル自体に目を向けなければならい。原因を把握したうえで適切な対策を講じて発生しにくい環境を整えることが大切だ。コンサルソーシング株式会社のサイト記事(2018年7月28日)では、事務ミス・作業ミスの多い人の傾向的特徴と対策の方法・事例について解説してある。人それぞれに傾向と特徴があり、それに合わせた対策を行うことで効果的にヒューマンエラーやミスを軽減することができるというものだ。例えば、人の行動特性を7つタイプに分ければ下記のようになる。
- 細部が気になる人
- 場当たり的に仕事をする人
- 言われたことしかしない人
- 認識が他の人とずれる人
- 何でも抱え込んでしまう人
- 仕事が中途半端な人
- すぐ忘れる人
タイプ別に対応は異なる。ヒューマンエラーは、人の特性を理解し、それぞれに応じた対策が求められる。対応策としては、人に仕事の中に潜むミスを気づかせる見える化改善に繋げることが必要になるという。ミスの検出力を高めるミーティングや見える化の改善策が有効になるとうことだ。工場管理においては、改善活動とヒューマンエラー対策はセットで考える必要があるのだ。
CS部 古谷芸文
印刷工場の競争力を高めるための「工場改善活動の進め方」
工場のトラブル対応!「ヒューマンエラー対策」
【オンライン】印刷ビジネスで利益を出すための会社数字の見方、捉え方
印刷業の財務・会計視点を学ぶ
会社で利益を出すためのお金の流れを学ぶ講座です。財務・会計、いわゆる会社の数字において、仕事で貢献する視点を学び、生産性や働き方を向上させることが利益にも繋がります。
印刷業界の事例を交えて、数字に対する意識を高め、社員ひとり一人のパフォーマンスが会社の利益に大きく関係していくことを理解し、定量的に物事を判断するためのビジネス数字を学びます。
開催日時
2022年9月14日(水) 13:00~17:00
対象
印刷会社数字の基礎を学びたい方、若手社員、再確認したい社員、実践的な数字知りたい方、他
プログラム
<会社数字のアウトライン>2時間
・会社数字とは何か
・会社の数字と財務諸表の見方
・仕事とお金の動き
・変動費と固定費(管理会計)
・会社の利益(黒字)を知る
・求められる生産性と働き方
<実務・実践編>2時間
・大まかな会社の収益構造の解説
・「得する仕事と損する仕事」
・仕事の仕方と会社数字との結びつき
・数字にみる会社数字に貢献する仕事
※講師やプログラムはやむを得ず一部変更する場合があります。
講師
寶積 昌彦 (ほうづみ まさひこ)
株式会社GIMS コンサルタント・中小企業診断士
【プロフィール】
立命館大学卒業後、ハマダ印刷機械株式会社入社。各種印刷機、CTP等関連機器等多岐にわたる機械の営業担当を経て、営業管理・推進業務を担当。市場調査や製品開発企画とプロモーション、仕入商品・部材の調達管理や販売・製造台数の予測などの業務に従事。その後、グラビア印刷会社朋和産業株式会社に入社し、大手コンビニエンスチェーン、大手カフェチェーンの軟包材の営業を担当後、中小企業診断士として独立し、現在に至る。
中島 章裕(なかじまあきひろ)
大東印刷工業株式会社 第一営業部 営業三課課長 兼 業務課課長
定員
50名(最少催行人数5名)
参加費(税込)/1名
JAGAT会員 15,400円/ 一 般 20,900円
●研究会・セミナーのZoomウェビナー参加方法のご案内
●セミナーお申し込み後の流れについて
お申込み
●Webからのお申込み
●FAXでのお申込み
お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216までFAXにてお送りください。
■参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。
口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430
■内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411
■お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当) 電話:03-5385-7185(直通)
公益社団法人 日本印刷技術協会
工場の日常管理、維持管理、叱ると怒るの境界線
パワハラが社会問題とされる中、悩む管理者
工場をマネジメントする管理者は、人を育てる意識が重要だ。2021年6月に大手運送会社では、上司2人からの度重なる叱責(しっせき)によるパワーハラスメント(パワハラ)などを理由に、営業所で自殺していたことが明らかになった。同社では内部通報があったが生かせなかったという(東京新聞2021年11月5日)。2020年4月にパワハラ対策を大企業に義務付けた法律施行後も、働く人の自殺は後を絶たない。2022年4月より中小企業にも義務付けられた。一方、昨今の工場の管理者は、生産性の向上や部下への指導と関わり方で「厳しく接すること」がうまく実践できずに悩んでいることを耳にする。パワハラが社会問題とされる中、過剰に気を遣うことは容易に理解できる。
「叱る」と「怒る」の違いを学ぶ
5S活動をベースに工場改善に取り組む上では、日常管理、維持管理が第一歩となる。維持管理は至ってシンプルで部下に決まったことやルールを守らせることである。維持管理ができなければ、工場づくりは進まない。時には守らない部下を厳しく躾ける必要が出てくる。指導するコツのひとつが「叱る」と「怒る」の境界線を知ることだ。「叱る」は、人を育てるための教育であり理性である。一方、「怒る」は、個人的でコントロールができない感情であり暴力にあたる。叱ることを学ぶ必要がある。
ルールを守れない場合は、原因を探求することが肝心
2022年6月9日(木)に開講した「第2期印刷工場養成講座」(JAGAT主催、全6回)での初回「経営と印刷工場のマネジメント」では、石川秀人氏(コンサルソーシング株式会社、コンサルタント)を招き、部下の指導についても触れられた。叱るときのポイントは、熱くなりすぎず要点を絞り込んで指摘することだという。部下に問題の重大性を認識させ、同じ失敗を繰り返さないように考えさせることだ。根本的には、部下に反省や気付きを促すという目的を意識して指導できるかどうかである。ルールを守れない場合は、原因を探求することが肝心だ。原因は、いくつかのパターンに整理できる。
①決まったことを知らない、忘れてしまった。
②内容を理解していない
③管理者が根気強く教えていない
④守れない者に叱り方が分からない
⑤守っていないことに当事者が気づかない
⑥守っていない犯人捜しで終わっている
⑦作業の指示が曖昧で、報連相が無い
⑧維持管理のサイクル(PDCA)が回っていない
守れない原因は何故かということを繰り返し考えることが重要だ。そして、原因に合わせて対処するのだ。考えることによって理性的に対応することへも繋がる。考えさせることを学ぶのだ。指導の仕方を身に着けることで人材が育ち工場の競争力に繋がる。
(CS部 古谷芸文)